「地元彼杵川の汽水域は、海と川と人との合流地点」
もう40年、目の前の海と川に、シュノーケリング(素もぐり)で通い続けています。
波静かな琴の海(大村湾)は、琵琶湖の半分の面積、日本海や太平洋に比べると、大きさで言えばプールと洗面器いやサカヅキ位かな、ちっぽけな開錯性海域です。他の海、セブ島や沖縄のダイナミックで真っ青な美しい有名スポットには行った事はありません。長崎の他の海もほとんど・・・。もう1,000回以上同じ海に通い続けています。
なぜ? たまたま近くにあったから。
それと、海や川に暮らしている生き物の暮らしぶりに惹かれたからです。
こちらに移り住んで27年、その大村湾の中でも、1番のお気に入
りは彼杵川と大村湾、川と海の合流地点、汽水域です。川の水(真水)との海の水(塩水)が交じり合う汽水域は、生き物の暮らしぶりの「海と川のテーマパーク」
波静かな大村湾では、塩水(重たい)真水(軽い)の境界線が、汽水域でははっきり目で見ることができます。一度、あなたも水中メガネをつけて海に入ってみませんか。いろんなことを感じると思います。境界線の下の方には、チヌやスズキやワタリガニ、上の方にはフナやオイカワが共生しながら暮らしています。
「川と海と生き物の観察テーマパーク」です。
40年、1000回以上同じことを続けていると、皆様より少しは物の見方が違ってきます。40年通い続けて汽水域の様子が何かおかしい、あの頃の豊かな生き物の元気だったころと、何か違うと考えるようになりました。ふとしたことで、地元、彼杵川にアユが30年ぶりに戻ってくるムーブメントに参加させていただき、海や川の専門家や研究者、国や県や地元の行政の方々にお会いできるチャンスに恵まれ、そこから「なぜ海や川の様子が変わったの」その疑問点を少しでも解決しようと、好奇心に溢れた昔の少年少女が集結し、「彼杵おもしろ河川団」が4年前にスタートしました。目指すは、「アユ遡上大作戦」、「ドジョウ、しじみ大作戦」「大村湾に元気なスナメリ大作戦」を少しずつ、少しずつ広げて行きます。