里山・川・海でつなぐ大村湾のワークショップ

12月5日(土)9時30分から、東彼杵町総合会館2階大会議場にて、令和2年度の「里山・川・海でつなぐ大村湾のワークショップ」が開催されました。

今年度は、コロナ禍での開催となり、県外の方の参加はかないませんでしたが、感染予防に努めながら何とか開催できたことを有り難く思います。

当日は、大村湾の環境改善のために活動する「彼杵おもしろ河川団」の活動報告を中心に、地域の学童教室の子ども達の参加もあり、大変有意義な時間を過ごすことができました。

1.「彼杵おもしろ河川団」の紹介

 池田団長から、「彼杵おもしろ河川団」の取り組みについての紹介がありました。16年前、「彼杵海水浴場を綺麗にしたい」という強い想いで始まった活動が、幅を広げ、ネットワークを広げ、現在に至っているという河川団の歴史が話されました。
 16年目の今年、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって、これまでのような活動ができない中、団長がこれまでの取り組みを振り返り、河川団の原点である「豊かな大村湾の再生」のために何ができるのかを共に考えたいというメッセージが、会場の皆さまに届いたように思います。そして、何より、「この活動や成果を、若い世代から子ども達につなげていきたい。」という団長の想いも、熱く語られました。

2.休耕田ドジョウの養殖

 団員の荒巻さんより、今年度のドジョウの養殖の経過が報告されました。鳥から守るための方法や水温のことなど、今後の課題について述べられた後、ドジョウの養殖場を子ども達の自然体験・環境教育の場として使うことができないかという提案があり、今後、幼児教育とタイアップしながら活動を展開していくことになりました。

3.「水辺の歌広場」について

 今年は、コロナウイルス感染拡大によって活動が難しかった合唱団の子ども達。当日も、合唱ができないため、藤澤さんより、動画を用いた発表がありました。こんな状況だからこそ、子ども達の歌声が心に響く・・・。会場内も、何となくしんみりした雰囲気になりました。来年の8月1日にはコンサートが予定されているようです。この状況が少しでも落ち着き、コンサートが開催できることを団員一同心から願っています。

4.「学童少年少女カヌー教室」について

 地域の学童教室の子ども達と職員の方々が、この1年間での取り組みをまとめ、元気いっぱいに発表してくれました。「緊急事態宣言」が出された期間、学童の子ども達にとって、地域の川や海辺で遊んだり散歩したりする時間が心を解放してくれたようです。そのような体験の中で、地域の環境に興味・関心を持ち、生物調査や防災学習、清掃活動に取り組んできたプロセスが報告されました。

 子どもの目から見た地域の自然。地域の大人。地域の環境。
 どんな風に見えているのだろうか・・・。どんな風に感じているのだろうか。

 地域の自然とかかわり、豊かな環境を守るためにどうしたらよいのか。子ども達が、友だちや学童の先生と一緒に一生懸命に考えてくれたことが感じられ、会場にいた私たち大人にとっては、今後の活動への力になったように思います。ありがとう!
  

5.薪の集積、販売による森林保全活動について

 池田団長と菊本さんより、新しい取り組みである「薪の集積」などについて報告がありました。池田団長との交流の中で、「森林の間伐をすることで海を守ることができる」ことを知った菊本さんが、間伐材を有効に使うための取り組みなどについて話される中、「自分がお世話になっている海に何か恩返しをしたい。」という表現でご自身の想いを語られた場面がとても印象的でした。
 間伐材の利用方法として、薪ストーブの普及にも取り組まれるそうです。今後の展開が楽しみですね!


6.ビーチクリーン活動の報告

 林田さんより、月末に続けられている「ビーチクリーン」の活動報告がありました。釣り具などで命を落としてしまう生き物がいること、有害物質を取り込んだ魚を人間が食べてしまうこともあることなど、環境汚染についても具体的な内容が示され、参加していた子ども達も熱心に聞いていました。
 地道だけど、大切な活動。こんな風に、地域の豊かな環境を守るために動いている大人の背中を見ることが、未来の子ども達のアクションにつながることを信じています。

7.サップ教室について

 小林さんより、昨年度から始まった「SUP教室」についての報告がありました。今年度は、大きな教室の開催は難しかったのですが、個々での体験は少しずつ広がっているようです。学童教室の子ども達も、SUPボードに興味津々。
 夕暮れ時(マジックアワータイム)のツーリング♪素敵ですね。
 小林さんからの「海から東彼杵の景色を見てみる」という提案が、とても面白いなと感じました。自然の中で遊びながら、環境について考える。こんなアクティビティが東彼杵町で少しずつ広がっていくといいなと思います。
  

8.水辺の幼児教育について

 今年度は、全く活動できなかった水辺の幼児教育。発表の中では、これまでの活動を振り返り、今後の展望について触れました。彼杵川での「どきどき わくわく ちびっこ川の探検団」を継続していくこと、ドジョウの養殖の取り組みとのタイアップを具体的に進めていくこと、間伐した山へのドングリ苗の植樹の取り組みを始めていくことなどについてお話しました。

 今年も盛りだくさんの内容で、あっという間の2時間でした。東彼杵町長の岡田様をはじめ、会場に足を運んでくださった皆様、会場準備や感染予防対策にご尽力くださった町づくり課の皆さま、本当にありがとうございました。

 会の最後、池田団長が13年前に、環境教育で交流した彼杵小学校の子どもに宛てたお手紙が紹介されました。

 「東彼杵町には、たくさんの良さがあります。海や川も大切な宝物です。あって当たり前と思うのではなく、自分たちで守っていかなければ・・・」

 「自分で体験したことから色々と考えていく力をつけてほしい・・・」

 「遊びの中から知恵はうまれてきます。大人になる時には、知恵はあなたたちを助けてくれます。子どもの頃にたくさん遊んでおきましょう。」

 池田団長が13年前の小学生に送ったメッセージ。
 これが、「彼杵おもしろ河川団」の原点ではないでしょうか。

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