ドジョウ捕り(5月26日の話)
- 日時:5月26日(土) 14:00~17:30
- 場所:霞ヶ浦周辺の水路ほか
- 参加者:4人
5月26日、筑波大の研究室で飼育・観察するドジョウを捕まえるべく、レンタカーに乗り込み霞ヶ浦に向かった。霞ヶ浦に到着すると、初めに水路でドジョウを探し始めた。この日は晴れていたものの風が強く、霞ヶ浦は波立って荒れていた。そのせいか水路も水が多く濁っていた。
二人が胴長を着て水路に入り、腰まで水に浸かりながら網でガサガサ。泥を掬い上げてみるとさっそく何やら跳ねる魚の影が…タナゴだ。魚がいることがわかったので、定置式のワナを仕掛けつつ、その後もしばらく同じ水路でガサガサ。タナゴやフナが何匹か捕まったが、ドジョウは未だ発見されず。
そうしていると散歩途中の男性から声を掛けられた。
「そこにはドジョウはいないですよ。ドジョウはもっと水が浅い所じゃないと。」
聞くところによるとその男性は地元出身の元鉄道マンで、お父様が霞ヶ浦で漁師をされていたそうだ。子供の頃にはこの辺りでドジョウをたくさん捕まえていたということで、いろいろな話を聞かせてくれた。
- 夜、雨が降って雷が鳴ると喜んで棚田の水路に罠を仕掛けに行った。翌朝にはたくさんのドジョウが入っていた。
- ドジョウの味噌汁の作り方は味噌汁を作っておいて、熱々の鍋の中にドジョウを生きたまま丸ごと入れる。入れた瞬間にバチバチッと跳ねるので、素早く蓋をしないといけない。
- 一番おいしいのはドジョウの卵とじ。醤油と砂糖でささがきごぼうを煮た中にドジョウを入れ、素早く蓋をして煮る。最後に卵でとじて出来上がり。
- 田んぼでドジョウを捕まえるのなら水を浅く張るか抜いてしまうといい。夜は動かなくなるので、捕まえやすくなる。
2人がドジョウについての話を聞いている間も他の2人はドジョウ探しを続けたが、結局この水路では捕まらず。男性にお礼を言うと場所を移動することにした。
水田に場所を移し、再び胴長を着て水田の横の水路に入った。底の泥がとても柔らかく、予想以上に深さがあった。泥に足を取られながらガサガサすると…ついにドジョウがいた!小さいが、ぬるぬると元気よく動いていた。目的達成である。
目的達成後もしばらくガサガサを続けてタナゴやフナ、ザリガニなどを捕まえ、夕日とともに帰途についた。
今回捕まえた生き物たちは研究室の水槽で飼育する。ドジョウも水槽の中で元気に泳いでいた――さて、このドジョウは東彼杵町でのドジョウ養殖プロジェクトを成功させるヒントを与えてくれるだろうか?
貴重なお話を聞かせてくださった男性にこの場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。
(白川研研究室『川と人』ゼミOG 中前 千佳)