彼杵式流量調整機能付き簡易魚道
彼杵川は、汽水域から中流域まで4km程度しかありません。その4kmに3ヶ所の魚道と2ヶ所に1m程度の堰が点在しています。それも人が入りやすい。流量も流速も適当な安全な川です。まさしく「遡上実験のモデル河川」といえます。
平成25年に3ヶ所の魚道の一番目に利水(農業用確保)の角落とし(利水板)があり、「垂直の壁があると水の少ない時期、アユは堰を登れません」と問いかけたのが国交省のアユ好き職員の中島氏です。それから知的所有権取得を検討し、平成26年に筑波大学の合宿の際に話し合い、27年9月に実用新案登録を完了しました。
その後、川の水位が不安定になったことにより、(30年~40年前にはなかった事でです)今まで登れた1m程度の堰をアユが登れなくなっており、それを全員で相談し、解決したのが「彼杵式流量調整機能付き簡易魚道」です。これは河川工法のひとつのコストダウンの手法にもなり、全国に広げたいと考えています。