活動拠点・東彼杵を見守る妙法寺でインタビューしたら、地域の知られざる歴史に迫れた話
こんにちは!遠藤です。私は今年4月に筑波大学の白川ゼミを卒業後、2か月間東彼杵に移り住んで現地で河川団の活動に従事させていただいております。アユの遡上調査イベント(5/23)や小学校での出張授業(5/15)、7回以上に及ぶ海でのシュノーケル訓練、竹林でのタケノコ採集と加工、町長との表敬訪問など、今思い出すだけでも膨大な活動内容に関わらせてもらっています。
そんな遠藤はある日、団長の池田から「今度、妙法寺に智従くんにインタビューしてみらんね!」と促されました。妙法寺は、彼杵地区(東彼杵町の中心地)を一望できる番神山の中腹にある、開基400年の歴史ある日蓮宗の寺院です。なぜインタビューを勧めたのか純粋に疑問で、私はすぐに「何でですか?」と聞き返しました。どうやら池田さんは、「勘」で妙法寺にインタビューしたらいいんじゃないかと思ったそうです。「んん???」
最初は釈然としませんでしたが、こんな流れで5月29日の午後、妙法寺の副住職である渡部智従さんに、インタビューをさせていただくことが決まりました。今回はそのインタビューの話です。

妙法寺と私たちの関わり~徐々に分かってきた今回のインタビューの本当の理由~
私はインタビュー前に調べてみて知ったことなのですが、河川団と妙法寺との直接的な関わりは7年前の2019年に遡ります。
当時は度重なる豪雨による川への土砂の流入が相次ぎ、荒れた森林を元気にすることが生き物を元気にする上で喫緊の課題となっていました。そこで、河川団の森林部が妙法寺参道の敷地約4ヘクタールをお借りして森林保全活動を始めたことがきっかけでした。
実は、番神山は古墳時代や飛鳥時代など、古代からこの地域を見下ろし、外敵から町の安全を守る「要衝」として機能してきた歴史があるそうです。
右の写真のように、私たちのメインの活動場所である彼杵川の流域も番神山の頂上から、そして妙法寺からも、一望することができました。

この息を吞むような眺望を目にした時、妙法寺は7年前森林保全を通じた関わりが始まるずっと前から、私たちの活動を陰で見守ってくれていた存在なのだ、ということがとてもよく分かりました。「そんな妙法寺を取材して調べていくことには、思った以上に私たちの活動に対しても気付きや示唆を得られる、重要な学びが沢山あるんじゃないか?もしかすると、池田さんの勘はここら辺から来てるんじゃないか?」
そういった直感を胸に、今回のインタビュー取材に臨むことができたのです。
インタビュー
当日は妙法寺の本堂で、約2時間にわたりたっぷりとお話を伺いました。
内容は妙法寺の歴史から始まり、同じ番神山の中腹や頂上に位置する白山神社や松岳城跡などとの繋がり、そして町との繋がりにまで及びました。

さらに後半では「過去に番神山で土砂災害はあったか?」「実際に自然環境の変化を肌で感じていらっしゃるのか」など、河川団の普段から考えているトピックにまで深掘りすることができました。
副住職渡部さんの物柔かい語り口から出てくるお話は思わず聞き入ってしまう興味深い内容の連続で、驚くほどあっという間に2時間が過ぎていました。
また、渡部さんは私のインタビューのために、事前に歴史を調べ直したり、檀家の方々にヒアリングをしたりしてくれていたそうです。当日も下の写真のように、手書きの地図や資料をいくつもご用意いただき、彼杵の歴史や地理をとても分かりやすく解説してくださいました。


インタビューでは、取材後もずっと私の記憶に残るような印象的な話がいくつもありました。例えば、私は取材前に妙法寺から頂上に続く参道を3回登ったことがありましたが、階段が非常に急で、真っ直ぐだなという印象を持っていました。これについてはどうやら、番神山がかつて見張り台として機能していたことが関係しているようです。
頂上で敵の侵入などの異常を察知した時に、麓のお寺や住民に素早く情報を伝達するために、傾斜が急になってでも移動距離が短くなるような、直線的な参道ができていったと考えられるそうです。これは個人的にとても目からウロコでした。
この場をお借りして、今回お忙しい中とても丁寧なご準備をしてくださり、貴重なお話を聞かせてくださった渡部さんに、心より感謝申し上げます。ありがとうございました!
詳細は近日中に上げるYouTube動画にて!
もちろん、今回伺った目からウロコエピソードは今述べた参道の秘密だけではありません。インタビューの中では、本当に驚きや感動を伴ったお話が沢山ありました。
このホームページ上では、その全容を伝えきることはとても難しいです。
そこで、インタビューの全容をYouTubeの動画にまとめることにしました!
近日中に作成・共有しますので、ぜひ公開をお楽しみに!
投稿:遠藤拓馬


番神山に登ってみてください。遠い先祖の方々が石を一つ一つ積み上げて、私たちに伝えたかったことがよく分かります。それは、森や木や岩や水にも神様が宿る、自然に対する畏敬の念です。
これは私たちの追求する不変のテーマの一つです。ぜひ、若い人たちは番神山に登ってみてください。
今日は、東彼杵町「鎮守の森」のスタート地点にある「妙法寺」に車を止め標高224mの『番神山』を目指した。原生林も多く一部整備されていない場所もあるが一歩一歩石段を登る。凛とした登山道を進むと確かに空気の変化を感じる。頂上と思われた場所からさらに奥に進むと石段の上に番神山224mの表記があった。頂上から見る東彼杵川流域を一望できる。素晴らしい感動があった。森林保全活動をとおして得た「母なる海・父なる山」を満喫できた貴重な日となった。
彼杵おもしろ河川団 竹林部 近藤