彼杵おもしろ河川団 活動報告書
2026年5月23日、長崎県東彼杵町の彼杵川において彼杵おもしろ河川団の方々の活動に参加をさせて頂きました。以前から河川団とのかかわりを持つ筑波大学 白川研究室の一員として、私も今回初めて魚道調査に参加をしました。
情報共有
現地到着後の調査を始める前、まず初めにアユの生態についての説明がありました。アユの特徴や、なぜ魚道の確保が必要であるのかという点について中島さんから丁寧に説明をしていただきました。私は今まで、小学生の際に学校の校外学習で参加したアユ掴みでしかアユに関わった経験がありませんでした。そのため、アユが一生をかけて海と川を行き来することや、スイカのような匂いがするということが印象深かったです。
現地調査
魚道調査では第一の魚道から第二、第三の魚道というように、下流から上流へ向かって進みました。アユがいる証拠であるハミ跡(アユが石についた苔を食べる際にできた跡)を探しつつ、魚道が機能を果たしているのかを確認しました。第一の魚道を見た際はしっかりとその機能を果たしていましたが、第二の魚道では別の水路へ水が流れてしまっており全く機能を果たしておらず、二つの魚道の間に明確な差があることに驚きました。


◀実際の写真
左:第一の魚道
右:第二の魚道
第一に比べ、第二の魚道は水の流れが全くない
第三の魚道ではアユの遡上を阻害する植物の除去なども行いました。また、第三の魚道において今回の魚道調査で唯一自分の目で魚を見つけることができましたが、残念ながらアユではありませんでした。この他、他のメンバーの方が見つけたアユを見せてもらい匂いも嗅がせていただきましたが、スイカの匂いを感じることはできませんでした。機会があればまた、アユの匂いを嗅いでみたいです。
植物除去後の第三の魚道▶
魚道整備の際に大事なことは
「魚の気持ちになること」

作戦会議
午前中の魚道調査後は、ひなた食堂で作戦会議を行いました。まず、会議の冒頭では河川団が結成された経緯を教えて頂きました。元々彼杵川で活動を行っていた池田さんが国土交通省の中島さんに相談をしたことをきっかけに、その活動に共感をした人々が全国から集まって今の河川団ができあがったという経緯を聞き、池田さんの行動力の大きさや活動に共感した人々の結成力の強さに感銘を受けました。
近況報告の際には農林水産省主催の「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」において彼杵おもしろ河川団の活動が優秀賞を受賞したときの選定賞授与式や交流会でのお話を伺いました。河川団の活動がただ地域内で行われているだけではなく、国からもその功績を讃えられている点は非常に印象強く、影響力の大きさを実感しました。
BBQ
今回のように大人数が揃うのは数年ぶりとのこと。BBQはとても盛り上がっており、人生初の猪肉もご馳走していただきました!〆の猪バーガーは絶品でした。ありがとうございました!

全体を通して
今回、直接自分の目で魚道をみて、まず初めに急な流れがあるにも関わらず下流から上流へと移動をするアユの生命力の強さに驚きました。アユをはじめ、彼杵川の環境を保護するためにも彼杵おもしろ河川団の方々の活動はとても重要なものであると実感しました。
また、参加者の中には河川団メンバーの方のお子様もおり、幼い頃からこのような体験ができることはとても貴重であり、活動を長きに渡って続けることにもつながると実感しました。
そして、何と言っても「川を守りたい」「アユを守りたい」という思いを持つ人々が結集し、試行錯誤を繰り返しながら活動を続けて成果を生み出している姿を直接目にすることができ、その想いの熱さにとても感銘を受けました。私自身、活動に参加をさせて頂いたのは短い期間ではありましたが、その活動を周囲の人々に伝えたいと思います。
彼杵おもしろ河川団の皆様、本当にありがとうございました!!

筑波大学 国際総合学類
白川研究室
大塚 咲麗


