彼杵川第3の魚道の改築に関する現地合同打合せ報告
彼杵川勝野橋下流に設置された魚道(通称;第三の魚道)について、長年の土砂堆積等により魚道機能が発揮されない状況が確認された。
〈背景と目的〉
これを踏まえ、第三の魚道について改築されることが決定され、河川管理者である長崎県県北振興局により、改築のための工事が実施されてきた。

今回の合同現地打合せでは、第三の魚道の改築が進められるなかで、関係者(発案者;池田団長、河川管理者;長崎県、工事実施者、河川団団員)が現地に集合し、今後の改築方針や方法について協議を行った。
〈現地合同打合せの状況〉
- 実施日時:令和7年6月20日(木)10:00~11:00
- 参加者: 彼杵おもしろ河川団 池田団長、荒巻団員
河川管理者・工事業者 担当者(計5名) - 打合せ内容:(第三の魚道の改築について)
〈打合せ内容~第三の魚道の改築について〉
- 改築前の魚道は、流下の途中で上流側に折れ曲がるタイプの魚道であったが、屈曲部付近で土砂が堆積し魚道が機能しない(生き物が魚道を利用できない)状況にあった。
- 今回の工事では、屈曲部の直下に切り欠きを設け、折れ曲がらずに魚道の水が流れるようにされている。
- 但し、切り欠き部直下には約50cmの落差が生じているため、これを解決する必要がある。
- 50cmの落差については、彼杵おもしろ河川団で長年実証試験等を行ってきた“傾斜版”を設置することで対応する。
- 改良後にも傾斜版下流では流路が本川に対して直角に近い角度で合流しているため、今後また土砂堆積による流路閉塞が生じる可能性がある。これについては、今後のおもしろ河川団の活動の中で、監視していく予定とする。

第二の魚道の改築について
第二の魚道(国道34号上流の魚道)について、魚道以外の場所を通水する水の量が多く、魚道の呼び水効果が低いという課題を参加者で共有した。
本件については、河川管理者の方で検討することとなった。

文責;荒巻 陽介(おもしろ河川団団員)
以上