東彼杵町での経験を全国の川づくりへ

私が事務局を務める日本河川・流域再生ネットワーク(JRRN)が2016年11月に設立10周年を迎えました。かつての美しい自然豊かな川、地域に親しまれ愛される川を復活させようと奮闘する全国の河川再生の担い手を技や知で応援するには何ができるのか? 設立当初は一方通行の情報発信から始まり、試行錯誤しながらのあっと言う間の10年間でした。
私と東彼杵町との出会いは2013年11月に東京で開催された「いい川・いい川づくりワークショップ」。その翌月には、JRRN設立当初から様々な応援を頂き協働してきた筑波大学白川直樹研究室と共に東彼杵町を初めて訪問し、町内の豊かな自然の魅力、そして地元の方々の人柄と熱意に共感し、気が付けば東彼杵町での協働活動も4年目に突入しました。


「元気な地域づくりに河川はどう貢献できるのか?」

これが私の所属する(株)建設技術研究所国土文化研究所における現在の研究テーマです。10年に渡るJRRN事務局の運営経験も活用しながら、地域活性化に水辺はどう役立つのか、元気な地域づくりに寄与する川づくりのあり方について日々考えを巡らせています。
この様な研究テーマに取組む覚悟できたのも、そして、きっと川が地域の元気に貢献できるに違いないと確信できたのも、彼杵おもしろ河川団でのこれまでの協働経験があったからに違いありません。
川づくりの基本は、自然との対話、そして人との対話。東彼杵町の宝である豊かな水辺と触れ合い、更に熱意と温もり溢れる彼杵おもしろ河川団メンバーと共に汗を掻きながら、全国の河川再生の担い手を勇気づける様な実績とメッセージをここから発信していければと考えています。

(日本河川・流域再生ネットワーク/国土文化研究所 和田彰)

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