我が家のムーブメント

  池田ファミリーでは、6匹の犬と暮らしていました。今まで、4匹は老犬になり、なくなってしまいましたので、現在は2匹の犬が暮らしのパートナーです。カミさんが「あと1頭、今の犬がいなくなったら」と言っていますが、私はもう今年で68歳、「これ以上無理だよ」「それなら7〜8才の犬にしよう」(犬は15年くらいが寿命)、なんて会話をしています。犬(生き物)と共に暮らしています。

  最近、洗濯せっけんを使うのはやめました。カミさんから、界面活性剤が【水を汚す】と教えられたのです。私は、ずーっと、食べ物を残さないムーブメントを続けています。子供たちは、最初は何で?と思っていたようですが、これは我が家の普通の暮らしになっています。【空が汚れます】

  パートナーの犬も、みな他の人が持て余した不要犬を引き取り、共に暮らすようになりました。もう一つあります。冬は薪ストーブ、これも近所の不要になった木材を、業者の方から配達してもらいます。

【水を汚すな】【空を汚すな】【生き物と共に暮らす】【森を守る】

小さな我が家のムーブメントが、皆さまのおかげで少しずつ広がってきました。

  でも、注意点があるのも分かっています。

  私は、海から獲ってきたカニや魚やサザエを、海辺の風景の中で食べる、これを“満点星レストラン”と呼んでいます。三つ星レストランや、高級そうなレストランでの食事は、少しも美食だとは思いません。家族は、「満点星レストランも、高級だよ」。私は、高級なのは“満点星レストラン”ただそれだけ。犬は、「ノラ犬だが名犬だよ」(家族)、「いや、それも名犬だよ」(私)。いつもそんな会話で約●しているのが我が家です。思い込みの激しい、私とずーっと付き合ってくれるファミリーに、感謝。

  「彼杵おもしろ河川団」の皆さまも、思い込みの激しい老人に付き合っていただいて感謝しています。最近、洗剤を使わない洗濯を提唱しましたら、「それはいいですね」と実行されている団員の方と意気投合しました。無理をせず、少しずつ、そんなムーブメントを広げていこうとも思っています。“ライフスタイル”を広げていく、それがおもしろ河川団の夢だと考えます。【夢、使命、ミッション、目標】

結(ゆい)

「うさぎ追いしかの山 こぶな釣りしかの川・・・」

のフレーズで始まる池田団長のメッセージが巻頭言の「彼杵おもしろ河川団」の広報誌がついに完成しました!

完成した広報誌には、これまで活動に携わられたたくさんの方々の熱い想いと、その時々で温かくサポートしてくださった様々な方々のエールがギュッと詰まっていました。あらためて、このような魅力的な団体の一員として活動できることの幸せを感じると同時に、今後も精いっぱい取り組んでいかなければならないと身の引き締まる思いがいたしました。

池田さんは常々、この団体のことを

「強い絆で結ばれた奇跡のネットワーク」

と表現されます。「宝の海 大村湾」を取り戻すという夢の実現のために、全国から様々な分野のスペシャリストが集い、知恵を出し合い、語り合い、協働しながら、自然と真摯に向き合う。その過程で「おもしろく」「たのしく」を忘れないことが、「彼杵おもしろ河川団」の魅力の1つのようです。

私たちの“ふるさと”日本には、古くから「結(ゆい)」という制度があります。地域住民が助け合い、協力し合いながら共同作業を行う。田植えであったり、冠婚葬祭であったり、その地域の生活を支えるための重要なものです。「彼杵おもしろ河川団」の団員は、見返りを求めず「好きだから」「楽しいから」と、東京、茨木、愛知、福岡、佐賀、長崎と全国から集まってきますが、その活動に対する姿勢・想いというのは、「結(ゆい)」の精神そのものであるように感じます。そして、今回完成したこの広報誌は、「結」の精神の証であるように思うのです。労力と時間と根気が必要な制作過程では、編集担当の五十嵐さんを中心にコアメンバーがアイデアを出し合いながらサポートされる様子を見聞きしながら、日本固有の文化である「結」の精神が「彼杵おもしろ河川団」の中に根付いていくことを確信し感動を覚えました。

3月31日(土)には、東彼杵町の“いこいの広場”に設置されていたツリーハウスが撤去されました。様々な事情で仕方のないことなのですが、設置段階から携わってこられた池田さんはじめ関係者の方にとっては、とても残念なことだったと思います。しかし、後日その様子を伺うと、撤去作業には東彼杵町長の渡邉さん、前まちづくり課の松山さん、前平さん、中山さん、教育委員会の加瀬川さん、丘木さん、設置当時いこいの広場を担当されていた二瀬さん、岩永さんなど、たくさんの方々が参加され、楽しい想い出の共有ができたようでした。この作業もまさに「結」ですね。

あの有名な岐阜県白川郷で組まれる「結」の範囲は、“薪割り”にも及ぶようですが、今年5月26日に予定されている「森林の源流域改善」活動の1つ、間伐材を薪として活用するために学校林から運びだす作業は、私たち津上ゼミも「結」の精神で頑張ります!

明けましておめでとうございます。

 2018年は戌年。我が家では家内と2頭の犬と私を含め合計4名が夕方になると薪ストーブの周りに集まり、ほぼ毎日ストーブで芋を焼いて分け合って食べています。

 なんとなくもう7頭のイヌと付き合ってきましたが、家内から「お父さん、目線と同じにアイコンタクトだよ」と言われ、それが対等で順列を守る付き合い方なのだと思うようになりました。「彼杵おもしろ河川団」はこれからも「人間は生物の一員である」。そんなスタンスで進んでいけたらいいなと考えています。

 本年を振り返ってみると、年初めに「ホームページを作りましょう」と担当の人と話し合ったことで、ぼんやりした部分が明確になり、そこから何をしたいのか、どのように進めるのかを再考することができました。少し、いや大変でしたが良い思い出になる絶好のスタートができ、正しく「苦あれば楽あり」でした。

 その後、新たなスタッフの参加により、絵本やスナメリの歌の制作、そして今年11月にはグリーンハートホールで「森・川・海 緑と水でつなぐワークショップIn 東彼杵」開催の準備などの取り組みを行うことができました。

 ヒューマンネットワークでは、西九州大学短期大学の津上ゼミや土木研究所、長崎大学教育学部、さらに愛知県から㈱クリアウォーターの4団体の参加があり、不思議なほど出会いに恵まれた年になりました。

 ホップ、ステップ! 2018年の準備は整いました。

 2018年は飛び損なうことを恐れず、出来るまで粘り強くチャレンジする。そんな年にしたいと考えています。

「彼杵おもしろ河川団」を本年もよろしくお願いいたします。

彼杵おもしろ河川団
団長 池田 健一

彼杵おもしろ河川団

東京会合報告

■日時: 2018年12月23日(土)10:00~14:30
■場所: 隅田川テラス~隅田川が見えるレストラン~隅田川水上バス
■参加者: 7人
■議題: 2018年の活動企画について

 
 彼杵おもしろ河川団・池田団長の東京訪問に合わせて、岐阜、名古屋、筑波、東京を拠点に活動する地元以外の「よそ者応援団」が東京の母なる川・隅田川に集結し、来年の河川団の活動企画について話し合いを行いました。

 本年10月8日(日)に東彼杵町で開催した「里山、川、海の生き物でつなぐ大村湾」では、合わせて来年の河川団活動計画についても議論し、以下の様に大凡の予定が定まっています。

 ※2018年の活動計画:
 http://outdoor-life.link/schedule/



 今回の隅田川での企画会議では、各活動の財源はどうするか、遠方からのメンバーはどの活動なら参加できそうか、地元以外の応援団としてどんな貢献ができそうかなどなど、色々アイデアを交換しました。

 

 

日本河川・流域再生ネットワーク:JRRN 和田彰

海フェスタ”大村湾”の当町での活動を振り返って

 ご存知ですか?
 「うさぎ追いしかの山 こぶな釣りしかの川・・・」
 100年以上前につくられた文部省唱歌です。これは、見事に「森と川と人と生き物との共生」を歌い上げています。そして、
 「われは海の子 白波の さわぐ磯辺の松原に・・・我が懐かしき住み家なり」
 「ふるさと」と「われは海の子」。私たちの世代、50年前まで、この2つの歌は、「“森と山と海に寄り添う”そんな風土や気質を大事にしよう。」と、日本中の子ども達と親のテーマソングとして歌い継がれていました。豊かな自然環境こそが、私たちの「ふるさと」。そんな時代は、確かにありました。

 この50年、私たちは、便利であることを豊かさだと思い込み、便利さだけを追い求めてきました。しかし、その便利さの陰に大切な忘れ物をしてきたように思います。それは「自然との共生」です。この忘れ物を取り戻そうと、平成9年の河川法改正では「河川環境の整備と保全」が追加され、治水・利水・環境の三つを両立してこそ、真の豊かさだと訴えられるようになりました。河川法の解釈は、一般の私たちには価値として伝わらず、大学等の研究機関やそれにかかわる行政の各専門部署、施行業者及び民間会社の枠内でとどまっているという印象を受けます。これまで数回参加させて頂いた、全国や九州の川のワークショップでも、そのような想いを抱き続けてまいりました。

 私たちの住む日本は、民主主義の国です。・・・多くの人の参加が求められています。

 「『うさぎ追いしかの山 こぶな釣りしかの川…』と皆さん、歌ってください。」
 「豊かな水辺の環境を守ってください。」
と、研究者や専門家にも一番大事なことですが、関心のある人々がどんなに熱心に、まじめに勧めても、子どもたちやその両親、周りの大人たちや老人が「水辺を守ろう」「森を守ろう」と、そこに寄り添わないと、専門の研究だけでは、学問のための研究室レベルのムーブメントに終止し、オープンに、自由に、大多数の方々が集合してくれませんし、日本の豊かな風土は、砂の上の建物に終わってしまいます。

 私たち「彼杵おもしろ河川団」は、幸いなことに“強い絆で結ばれた奇跡のネットワーク”が確立されています。筑波大学「人と川のゼミ」、JRRN(日本河川・流域再生ネットワーク)、福岡から河川土木と河川生物の民間コンサルタント会社、国交省職員、長崎県北振興局河川課、当町の自治体や民間ボランティアグループ等、それぞれのスペシャリストの集団が集合されています。これまでは「彼杵小学校総合学習」「川の生き物の遡上」「どじょうの養殖」などを推し進めてきました。そのような中、今年7月の北部九州の豪雨での地滑りと、杉・ヒノキの里山の崩壊のニュースに私たちの「目がくぎづけ」となり、「大事なものを忘れかけていたのではないか。」と、改めて気づかされるきっかけとなりました。ちょうどその頃、西九州大学短期大学部の津上ゼミ(幼児教育)と、国の公的研究機関である土木研究所の河川生態チーム(共に女性スタッフ中心)との出会いが重なり、「うさぎ追いしかの山 こぶな釣りしかの川…」を解りやすく“絵本”にして、そして“歌”にして、多くの子どもたちや保護者の方々に理解してもらえるような活動を広げ、「今まで関心のなかった人々に、私たちのムーブメントを伝えていこう!」と、そのような機運が盛り上がってきました。ここで、また、私たちの夢に長崎大学教育学部地域教育支援センターの参画も実現しました。

 来年11月(予定)に、「東彼杵グリーンハートホール」にて「森・川・海 緑と水でつなぐワークショップ In 東彼杵」を、これまでの集大成と新たなキックオフとして開催します。子どもたちや学校、保護者や地域の方々を交えた発表会です。よりわかりやすく、オープンに、地域だけでなく、近辺の自治体の方や長崎県単位への呼びかけを考えています。

 やっとここまできた。10年以上を要し、たどり着けました。
 「志を果たして、いつの日にか」
 いつの日にかは、あと5年かな、10年かな。森を健全な森林多様性の里山にし、生物と共生できる川にして、そこに流れ込む大村湾流域の自治体に波長を伝え、地元の閉鎖性海域「宝の海 大村湾」を取り戻す。

 でも、私たちは、その夢を形にするために5年単位で少しずつ、ちゃんとした成果を出してゆく。そうでないと、「宝の海 大村湾」は実現しません。夢は語るものではありません。夢は、ちゃんとしたデザインを描き、形にして、それを積み重ねてこそ大きな形になり、実現します。

東彼杵町公式Facebookより

~ 謝辞 ~

 2017年に実施した「海フェスタ”大村湾”」を通じて、当町で10年以上前から続けてきた「水辺の活動」への地域全体と町内外から関わってくださった皆様の取り組みがさらに発展し、意識の高揚を図ることができましたことを、心から感謝いたします。
 私たちは、「大村湾を豊かな海に戻すこと」を目標に掲げながら、今回の取組みを通じても、どのようにすれば多くの(大村湾を取り巻く長崎県の自治体の)方々に活動を広めていくことができるのかを考え続けてきました。今回の活動が、新たなキックオフのきっかけになったことを、あらためて感謝申し上げます。

2017年11月

東彼杵清流会 顧問 池田健一

ホームページ年間10万PV

 昨年の11月12-13日に、福岡県北九州市の黒崎ひびしんホールで行われた『第16回九州「川」のワークショップin遠賀川』に合わせて私たちはホームページを制作しました。

 目的は私たちの小さな町の活動を広げること。もうひとつの目的は活動をサポートしていただいているスタッフの情報交換やコミュニケーションツールとしての役割です。

 私たちはこの一年、出来る限りホームページを見ていただくため、年間10万PV(ページビュー)を目標とし、活動を公表して「他に問いかける」ことを継続してきました。

 あれからもうすぐ一年が経過します。今トップページのカウンターをのぞくと、いつのまにか10万を少し超えており、目標は達成することができました。

 まだまだアクセス数は小さなものですが、10万回以上の ”問いかけ” が行われた事実は大きな成果と思います。

「彼杵おもしろ河川団」は全国から優秀な研究者が、大切な時間を使って集結しております。
 これからもホームページを通じて、スタッフ間、関連団体、一般の方との距離を縮めるとともに、活動の輪をもっと広げていきたいと思います。

彼杵小学校学校林を訪ねて

県北グリーンクラブ 宮川さんから、「10月14日(土)7時からの、彼杵小学校PTA・学校林整備作業に参加して下さい。」と依頼をされました。

それならばと、10月7日(土)に、筑波大学の白川先生・JRRN和田さん・宮川さん・私の4名で、「彼杵小学校学校林の事前調査に行こう。」ということになり、早朝より目的地を目指しましたが、草は生い茂り、道にも迷ったので、8合目までたどり着くのが精一杯でした。ということで、実は今回は,2度目のチャレンジでした。

10月14日(土)、朝出かけてみると、子どもたち、5・6年生の保護者の方々、地域の方々、教育長、校長先生をはじめとする彼杵小学校の先生方、長崎大学教育学部地域教育総合支援センター呉屋先生、県北グリーンクラブの宮川さんに渡邊さん、そして、私と総勢50名を超す大集団となりました。

私の頭の中には、学校林の間伐材を、どう効率よく運び出し、どういった活用をすればいいのか。また、県北グリーンクラブの間伐作業・運搬作業とどういった連携をすれば、効率が上がるのかというのもあったので、今回初めて現場に出かけてみて、全容が見えてきました。それと同時に、新しい課題も見えてきました。

宮川リーダー率いる県北グリ-ンクラブに、加瀬川教育長・当方の2名が新規加入決定。作業にかかる経費は森林ボランティア団体県北グリーンクラブより支出してもらうようお願いできないものかと考えています。

長崎大学呉屋先生よると、杉・檜の間伐の後に植える雑木は、学校林の生態に則したもの、それは、現在の学校林の杉・檜の間に育っている雑木、それこそが、今の学校林に根付くのではないか、私も、そう思います。

雑木の苗木の種類、そして、その間隔は、公的機関土木研究所の河川生態チーム林業専攻の大寄さんにも、同意していただいています。

以上のシステムが整い、まとまりすぎた人工林から、健全でなんでもかんでもゴチャゴチャ樹木が生えている天然林の「森林多様性モデル」となっていくのではないかと考えています。

モデル実験の成果、第1ステップまで4~5年かかるか、第2ステップまで10年かかるか、わかりませんが、それが確立できると、国も県も、地方自治体も、全国から、「やりましたね、よくぞ!」と拍手喝采をいただけるはずです。「ガンバレ、ガンバレ」とエールも自然とついてきます。どうぞお楽しみに。


PS 宮川さんが、図書館から植物図鑑を借りて、学校林の間に生えている植物の調査に行かれるとのことで、私にも協力要請がありました。10月7日(土)、10月14日(土)に続き、近々3回目の彼杵小学校林に同行していく予定です。

“森・川・海”をテーマにしたワークショップの開催を目指します!

“森・川・海”をテーマにしたワークショップの開催を目指します!
~10月8日の「第6回 水辺からのまちおこし広場」から~

去る10月8日、東彼杵町総合会館の大会議室にて、「第6回 水辺からのまちおこし広場」が行われました。ご参加くださった皆様からは「よかったね。」という感想が多く寄せられました。



その後、10月12日には、地元の寿司屋さんに主要メンバーが集まり反省会を行いました。今後、どのように進め、どのように多くの人々を外部から呼び寄せるのか・・・それがテーマです。

【反省会で挙がった意見・感想】

  • 内容は良かった。これまでは、一部の専門性に偏った論文発表のようであったが、地域を巻き込んだ、解りやすいプレゼンのヒントが出てきた(全員6名)
  • 稲刈りやソフトボール大会、剣道大会などの行事が集中し、来場者が集まらなかった。(藤澤)
  • 内容は良かった。これを外部の多くの人に見せたかった。もったいなかった。(渡邊町長)
  • 発表時間が4分というのは短くて伝わらない。発表時間は皆均等に7分にすべきである。(宮川)
  • 人が集まらないことを、人のせいにしていては何も進まない。全て、地元のかかわった組織、団体の責任者のせいである。(池田)

その中で、誰が言い出したのか、ひとつのアイデアが生まれ、東彼杵町の、また、彼杵おもしろ河川団の今後の展望がさらに広がっていきました。

そのアイデアとは、次回からの「水辺からのまちおこし広場」は、“森・川・海”をテーマにしたワークショップとして開催しようというものでした。
これまで、私たちが参加してきた、お役所主催の九州や全国での「川のワークショップ」から、

  1. もっと自由に!もっとアグレッシブに!
  2. もっと楽しく!もっと解りやすく!
  3. 関心のなかった人でも行ってみたくなる!

このような開かれた「ワークショップ IN 東彼杵」を企画し、そこからまたヒントを投げかけ、ヒントを掴んでゆこう。そんな夢を語り合いました。

そして、これを夢として終わらせず、必ず実現していこうと話し合い、将来は「グリーンハートホール」を会場に開催しようということになりました。ちなみに、「グリーンハートホール」とは、佐世保の「アルカス佐世保」を設計された方の集大成の建造物だそうです。

【新たなワークショップの提案】

  • 「そうだ!アクセス、音響、設備内容は“県下ピカ一”!それを目指そう。」(渡邊町長・池田)
  • 「発表は7分にして、ゆっくりと堂々と伝いたい!」(宮川)
  • 発表時間を7分にして20グループが発表する。その中で、参加者が自分以外のグループに投票しグランプリを決めよう。
    ※ 町内の各グループ、筑波大学の白川ゼミ、西短の津上ゼミ、JRRN、直方水辺館、国交省職員、河川生物コンサルタント(民間)、河川土木コンサルタント(民間)、公的コンサルタント、土木研究所、長崎大学教育学部地域教育総合支援センター、それと、大村や川棚の愛護団体で外部から10組は予定に組めます。
  • 町内、各地域や県内の、できれば子どもたちやその保護者も参加できる内容に解りやすく考えてゆこう。
  • 実行委員長は、筑波大学の白川先生の予定(私の恩師 坂本先生より提案)

最後に今回のグランプリは、地域の寿司屋さんでの反省会参加者全員一致で、西短の津上ゼミでした。

【皆さんからの意見】

  • 彼女らは相当練習しとる。(宮川)
  • 解りやすかった。(藤澤)
  • もっと地域や地域外の子どもたち、保護者を呼べるヒントになった。(渡邊町長)

では、賞品には「赤いカヌーの使用権を差し上げよう!」・・・全員納得。
次年度、5年後、10年後、この企画は大きく化けますよ。お楽しみに!

団長 池田健一

「第6回 水辺からのまちおこし広場」彼杵おもしろ河川団発表

 東そのぎ町 茶子ちゃんねるで「第6回 水辺からのまちおこし広場」彼杵おもしろ河川団の発表について動画が配信されましたので娯楽ください。

「第6回 水辺からのまちおこし広場」速報

「第6回 水辺からのまちおこし広場」が開催され、今年の取り組み結果について報告しました。




 県北グリーンクラブの「どんぐりのポット苗作り」の協力をお願いしたところ、28500円の募金が集まりました。ご協力ありがとうございました。


 



 当日は「彼杵おもしろ河川団」の来期の計画について打ち合わせが行われました。

幼児を対象とした「川遊び」について考える ~夏合宿編2~

<西九州大学短期大学部 幼児保育学科 津上ゼミ 夏合宿レポ⓶>

【2日目】
合宿2日目は残念ながら雨が降り、宿舎のそばを流れる川も水かさが増し、流れも速くなっていました。7月29日に受講した「川の安全講習」では、講師の中島さんから川の危険性についてお話があり増水事故についても教わりましたが、改めて、子どもたちが川で楽しく遊ぶために必要なこと、自分たちの責任というものを考える機会となりました。びっくりするほどの大雨で、彼杵川での活動は行うことができませんでしたが、1日目の活動を振り返りながら整理し、今後の活動内容についてディスカッションを行いました。

‐平成29年度 後期のゼミ活動‐
● アユや他の生き物を題材にした「仕掛け図鑑」の制作。
● 山・川・海をつなぐ絵本の制作。

後期(10月~)も、おもしろ河川団の皆さんに教わったことを生かしながら、幼児期の川遊び・環境教育について考えていきたいと思います。

最後になりましたが、温かいおもてなしをしてくださいました永富様、宿の手配や遊びの指導をしてくださいました池田団長、ご多忙の中駆けつけてくださいました林様、森様、本当にありがとうございました。

幼児を対象とした「川遊び」について考える ~夏合宿編~

<西九州大学短期大学部 津上ゼミ 夏合宿レポ ~1日目~>

8月8日(火)から9日(水)にかけて、東彼杵町での夏合宿を行いました。
― 目的 -
1・川遊びを体験しながら川に潜む危険を知り、安全への理解を深める。
2・子どもたちに自然体験(川遊び)の楽しさや魅力を伝えるため、まずは自分たちが自然体験を楽しむこと。
3・幼児を対象とした「川遊び」について考える。
(必要な配慮点に気づき、実践に生かせるようにすること)

【1日目】
● 宿に到着
聖流庵に到着し、永富さんにご挨拶をしました。早速、「宿のそばを流れる川でスイカを冷やしておいで!」と課題を出され、2名が挑戦!見事に成功!!幼いころ、夏休みに祖父母の家に遊びに行った時のワクワク感を思い出すような、懐かしさと温かさを感じる体験ができました。

● 教材つくり
彼杵川に移動する前、子どもたちとの「川遊び」に用いる教材つくりを行いました。

1つ目は、「ペットボトルいかだ」。大量に集めたペットボトルを組み立て、いかだつくりをしました。どのようにしたら頑丈に作れるのか、試行錯誤。子どもたちの安全面への配慮が何より大切です。

2つ目は「ペットボトル水中めがね」。ペットボトルを切って、切り口を危なくないようにテープで包みます。そこに、サランラップを張り、輪ゴムで止めたら完成!このような簡単に作れるアイテムを子どもたちと一緒に製作することで、「川遊び」を楽しみにできるような雰囲気づくりができるのではないかとの気づきが生まれました。

● 彼杵川での川遊び
製作した教材を使って、彼杵川で実際に「川遊び」を行いました。
*ペットボトルいかだ*
大人1人が乗って浮くことができましたが、大きさや強度などが不十分であり、材料や作り方を再検討する必要があります。また、幼児を対象とした「川遊び」に取り入れるためには、⓵幼児が乗りやすいような工夫(持ち手をつけるなど)、⓶安全に乗れるような工夫(落ちないような設計など)、⓷楽しく乗れるような工夫(装飾を施すなど)が必要であるとの反省点が挙げられ、今後の課題となりました。

*ペットボトル水中めがね*
簡単に製作できるアイテムですが、実際に使ってみると水の中の魚がよく見え、持ちやすくもあり、子どもたちの活動に用いやすいものであることがわかりました。

*彼杵川の環境や生き物*
ゼミ生全員で、川に入り、川沿いを歩き、各エリアの岩や石の状況、植物や生物の様子、水深などを観察しました。それをエリアごとにまとめてみると、幼児が活動しやすいエリアや活動内容を検討する材料として非常に有用であることに気づきました。彼杵川に遊びにきた子どもや親子のための「彼杵川マップ」を作ったら面白いかも!とのアイディアが生まれ、今後の活動につながっていきそうです。

●団員の方々との交流
夕方は、聖流庵の永富さんにお手伝い頂きながら、バーベキューを行いました。シュノーケリングをご指導くださった池田団長や、林さん、森さんも駆けつけてくださり、川の生き物やどじょうの養殖の話を伺うこともできました。お忙しい中、ありがとうございました。

「第6回 水辺からのまちおこし広場」開催のお知らせ

「第6回水辺からのまちおこし広場」が開催されます。 このイベントは、東彼杵町と東彼杵清流会、彼杵おもしろ河川団の共催事業で、日本財団の助成により実現したものです。詳しくは次のチラシをご覧ください。

初めて参加した感想と報告

初めて東彼杵に行き、おもしろ河川団の活動に参加しました。とにかく楽しかった思い出を共有したく、こちらに書かせていただきます。

まず、とにかく川がきれいだという印象が強かったです。しかし、地元の方や河川団の方によれば上流はもっときれいとのこと。川に入って遊ぶ習慣もありませんでしたが、川に入って遡上実験をしているときは子供のころに戻ったように感じました。

私が担当したのは傾斜板を囲っている網の中に魚を捕まえて入れることでした(当日の様子はこちら、詳しくはこちらにあります)。最初は小さな網を使って、川の浅いところで捕まえていました。川の端に生えている草のあたりを突くと、泥に交じって小さな魚が網に入っていました。これほど簡単に魚がとれることがとても楽しく感じました。

しかし、小さな魚ではあまり実験には使えないとのことだったので、途中から大きな網に切り替えました。腰くらいまで深さがある場所で、二人がかりで行いました。要領は小さな網のときとほぼ同じで、スケールアップしただけでした。一人が草の根元あたりに網を付けておき、もう一人が足で草の根のあたりを蹴って泥で水が濁る状態にします。そうすると魚の視界が悪くなり、間違って網の中に入ってしまうのだとか。「いやいや、それで捕まるほど魚の頭は悪くない」と半信半疑でしたが、実際にやってみると捕まるものですね。小さな網よりも大きな魚がとれること、単に草の根元を蹴ることさえも楽しくなって何度も繰り返していました。

そろそろ取れなくなってきたと思っていたころに(本当は下流から上流に向かってやるのがいいそうですが、初心者の私たちは上流から下流へ)、ウナギを捕まえました。天然のウナギが存在することにまず驚き、それを捕まえられたことにも驚きました。これが傾斜板を上ったら確実に見えるだろうとのことだったので、実験にも貢献できたようでした。

魚を捕まえる部分はとにかく楽しくて、おもしろ河川団のみなさんがとてもいい活動をしていると感じました。楽しい部分を担当させてくださり、ありがとうございました。

(筑波大学白川研究室 岸田まりな)

平成29年度 串川における傾斜板効果検証実験結果について(案)

平成29年9月18日

彼杵おもしろ河川団 団員 荒巻 陽介

1 はじめに

  • 本資料は、平成29年8月19日~20日に串川で実施した傾斜板(魚類の遡上を目的として開発中の簡易魚道)の効果検証実験の結果について整理したものです。本活動は、あくまで「楽しみながら」川に関する活動に取り組むものであり、本資料に使用するデータは必ずしも厳密な値ではありません(学術論文にできるほどの厳密な実験ではありませんという前提です。あまり真面目にやると、“おもしろ”ではなくなるので、ご了承ください。)。

2 実験概要(方法)

2.1 実施日

  • 平成29年8月19日~20日

2.2 場所

  • 串川最下流の堰(河口から約240mの固定堰(高さ約1.2m?))

※長崎県東彼杵郡東彼杵町平似田郷付近

2.3 方法

  • 堰に開発中の傾斜版を設置し、傾斜板下流に放流した魚類の遡上状況をビデオ撮影等により観察した。観察時間は、19日午前10時~20日午前9時とした。
  • 傾斜板の下流は、目合い約5mmのネットで囲い、放流した魚類が下流側へ逃避しないような閉鎖的環境とした。
  • 放流した魚類は全部で150個体程度であり、魚種はカワムツ、オイカワ、フナ類、アユとした。

    ※今回の実験は夏季であり、アユの遡上期には該当していない(供試魚に用いたアユは全長約20cmの成魚1個体のみであった)。

    図1 傾斜板効果検証実験実施状況

3 実験結果

本実験の結果を以下に示します。

  • 本実験期間中に、傾斜板を利用して堰上流まで遡上した魚類は確認されなかった
  • 撮影したビデオより、魚類の遡上状況(遡上高さ別の遡上頻度)について図2に整理した。
    ⇒魚類の遡上試行頻度(回数)は全部で99回であり、このうちカワムツ又はオイカワが98回、アユが1回であった。
    最高到達高さはオイカワ又はカワムツの70~80cmであった。アユの遡上高さは、15cmであった。
    ⇒遡上到達高さが60cmを超える場合は少なく、大部分が20~39cmまで遡上した。

図2 傾斜板を利用した魚類の遡上状況(遡上高さ別の頻度分布)

図3 傾斜板を利用した魚類の遡上状況(画像が小さくてすみません!)



4 これまでの成果(これまでの実験・活動で分かったこと)

魚道傾斜板について、本実験の結果及びこれまでの活動をとおして分かったことを以下に整理します(なんとなく、分かったような気がすることも含みます)。

【これまでの活動の成果】
① 魚道傾斜板は、小規模河川であれば出水期を含む一定期間設置すること
が可能である(串川で3 月~8 月まで設置実績あり)。
② 魚道傾斜板の運搬は軽トラック、設置は半日程度で可能であり、設置コ
ストは安価である。
③ 魚道傾斜板を利用してアユをはじめとした魚類を遡上させることが可能
である。現形状(平成29 年8 月時点)の傾斜板については、堰等の落
差が20~40cm 程度までであれば、十分機能を発揮することが期待でき
る(昨年度までの模型実験及び8 月の串川実験より)。
※40cm 以上の落差に対応する魚道傾斜板については、今後改良が必要

 

5 今後の課題(魚道傾斜板についての今後の取り組み)

「4.これまでの成果(これまでの実験・活動で分かったこと)」を踏まえ、今後の取り組み方針(案)について以降に示します。

① 小落差対応の傾斜板について

  • これまでの実験により、落差40cm程度までの堰については、現形状の傾斜板が効果的に機能することが明らかなりました。これを踏まえ、落差40cm程度の箇所において、現形状の傾斜板を用いた長期間(数か月)の実証実験を実施していくことが望ましいと考えられます。

    ※ただし、現形状の魚道傾斜板についても改良の余地はあるので、随時改良していきましょう。

② 大落差対応の傾斜板について

  • 今回の実験より、落差が40cm以上(特に70cm以上)の落差に対応する魚道傾斜板について課題がみえてきました。大落差(ここでは仮に100cmとしましょう)に対応する魚道傾斜板の改良案について、次頁に示します。

    ※なお改良案については、実験結果等に基づかない、荒巻の直観を大いに含みます。ご関係者のみなさまの間で協議して、形を決定したいと思います。

 

大落差対応魚道傾斜板改(案)

 

★条件

★軽トラックで運搬が可能であり、設置も容易であること。

★傾斜板の作成費用が安価であること(構造が複雑になりすぎないこと)

★少しの改良により、様々な河川(落差)で設置可能であること。

 

▲現形状傾斜板の問題点

△魚道傾斜板の表面を流下する水の水深が小さく(とても浅く)、魚類が十分な推進力を得ることができない。⇒魚は、鰭(ひれ)が全て水の中にないと、十分パワーを発揮できない。

△突進速度(トップスピード)で泳ぎ続けるには、傾斜の距離が長い。又は、流速が速すぎる(勾配がきつい)。

 

◎魚道傾斜板改善のポイント(問題点の裏返し)

◎魚道傾斜板の表面を流下する水の水深を大きくする(深くする)。

◎傾斜板の勾配を小さくする。

◎傾斜板の途中に休息場(又は、遡上に必要な助走をつけられる場)を設ける。

×設置時の強度確保が課題

縦断面(横から見た図)

平面図(真上から見た図)

第10回いい川・いい川づくりワークショップ

 1日目、「あらっ」と思いました。テーブル選考の際、高校の授業を思い出しました。

「苦手な授業が始まった・・・・」

 最初は、「今日は、読書感想文の発表の国語の授業だ。」と思って入りました。でも、大嫌いな数学・理科の教室に間違って入り込みました。
 自分なりに努力はしました。でも、途中で気づいて授業が解らず、イライラしてきました。

 「席を立つな。ガマン、ガマン・・・・」

 それで、眠くなり、あえなくダウン。

 でも、良かったと思っています。また、いつか、「倍返しするぞ!」というエネルギーがふつふつと湧いてきました。
 そもそも、東彼杵から4人、福岡から4人、茨木から2人、東京から1人、佐賀から3人、佐世保から2人、それと“山の神”が1人。まさに奇跡の人間ネットワーク!!!

 全員での集合写真。あの時の記憶は、私は、最後までしっかりと心に刻みます。
 あの瞬間、私の中では大会が終了していました。この5月からの急展開、ターニングポイント・・・皆様にも笑顔で理解してもらいました。
 間違った教室から這い上がる努力をしても、しようがない。
 「今後は、もっとしっかり、私がサポートしてあげる。よくやったよ。」
と、そんな風にアドバイスしてくれた女性が周りに2人いらっしゃいました。

 翌日の敗者復活戦。私は、遅刻しました。そして、クライマックスは、また、女性の方と涙ぐみながら話し、なぜか、最後まで会場にいたたまれず、早退しました。

 居眠りと、遅刻と、早引き。50年前の私の青春でした。

団長 池田健一

第6回 水辺からのまちおこし広場について

日時:2017年10月8日(日)13:00~14:00

場所:総合会館大会議室

テーマ:「~海と日本のPROJECT~みんなでつなぐ大村湾『里山、川、海の生き物でつなぐ大村湾』」
    「第6回 水辺からのまちおこし広場」日本財団の「海フェスタ大村湾」の補助事業

「水辺からのまちおこし広場」での目的は、日本財団の企画に沿って、「自然を守る」「環境を守る」「水を守る」「伝統を守る」そんな町内の活動をされている多くの方々の、発表の場として拡大していこう、それが主旨ですが、もっとそれを拡大して、当町の開かれた行政をできるだけオープンにする、町内の方々への「地域ボランティアへの理解促進」「議員さんのアピール」それを皆さん衆視の元でのプレゼンテーション、そんな将来への布石にしていただけたら、そういう願いも私たちは持っています。

 今の時代は、確かに開かれた行政、世論もマスメディアもそれを訴求し続けています。「オープンプレゼンテーション」それは、ひとつの高い壁ですが、私たちは、その壁を破れる、小さな力になっていけたらと考えています。

  1. 衆視のもとでのプレゼンテーション、その時にそこに集う参加者は、プレゼン対象者に向けてその時に意見を述べる。
  2. 後では、彼らを見守り、対面の元で修正案を提示する。
  3. 密室で、同じ見識の人で批判をまとめない。

そうする事が、この町の、健全で建設的な町政の第一ステップに、そう私たちは考えて、第6回「水辺からのまちおこし広場」を当町、まちづくり課、彼杵おもしろ河川団のみなさま方と、これまで討議、議論を重ねて今回の開催にあいなりました。何卒、多くのご来場をお待ちしております。

池田健一

第10回 いい川いい川づくりワークショップ

 第10回いい川いい川づくりワークショップ(主催:いい川いい川づくり実行委員会)が 9/9~10 福岡大学で開催されました。
 彼杵おもしろ河川団は「川・生き物・人と同じ高さの目線でムーブベント」をテーマとして、西九州大学短期大学部の学生と河川団のメンバーが参加し、津上ゼミが作成中の紙芝居のストーリーを寸劇で紹介しました。

彼杵おもしろ河川団の発表



 あと1票及ばず上位入選を逃しましたが、来年は念願の紙芝居が完成予定ですので次は上位を狙って頑張ります。

 発表内容はあらためてご紹介いたします。

第10回いい川いい川づくりワークショップ 参加スタッフ

串川の遡上実験の反省点と成果 及び今後の課題

 今回の反省点は、大潮時の満潮の水位が遡上板の位置にくるとの予想が間違っており、40㎝程水位が低かったことです。また5月の取り付け時から8月の実験までの現地レポートについて、責任分担を明確にしていなかったことです。これらの問題については次回からは改善してまいります。

傾斜板設置後の反省会と今後の対策ミーティング

実証された成果

  1. (D)の角度を筑波大学チームは105°、県の河川課は1:0.2との考えでしたが、105°が104°になっても1:0.2が1:0.19になっても(施行上のバラツキ)今回の堰の高さが100㎝程度あるので、少しの狂いでもすき間ができて、垂直面と底面のボルト固定ができません。そのため協力者である田中建設の方に、4㎝×2㎝×200㎝の木材で、成形モデルの冶具を作成していただき、ステンレスのボルト、ワッシャー、プレート等を考えて作っていただき、見事に密着させることができました。大雨でもびくともせず、取り付けおよび脱着もスムーズにでき、大きな成果でした。
  2. 公的コンサルタントの村岡様の参画により(F)頂上部分の形状の見直し、両サイドの遡上の字のフランジの形状の見直しのアドバイスをしていただきました。今後、情報交換しながらさらに改良していきます。河川改良コストの大幅コストダウンが目標です。
  3. 3月の串川での傾斜板取り付けから、4月25日の鮎はみ跡調査、8月19~20日の串川での遡上調査、多くの方々の参画により一歩ずつ前進させることができました。
  4. 今回の8月19~20日の遡上調査は、民間のコンサルタントの荒巻氏より協力をいただき、終日監視カメラを使用することができました。
  5. 監視カメラについては、解析データの分析等に時間がかかりますが、途中経過において傾斜板の3分の2の地点(G)までは魚が遡上したとの情報がありましたので、次の図面の通り傾斜板を改良することにしました。

 今後、荒巻氏より正確なデータが発表されます。土木研究所の村岡さんのアドバイスをいただき改良図面を作成いたします。最後に、反省点①で述べました遡上板付近の水位の誤差について、次年度は下流のスロープ付近に、田中、池田の製作施行チームが40㎝程度の傾斜板を新たに増設いたします。

団長 池田健一

彼杵式鮎傾斜板 側面図

9月6日 筑波大学ミーティング報告

9月6日、筑波大学のADS班で定例ミーティングを行いました。

議題は8月に行われた串側での遡上実験の振り返りと改善案についてです。

実験方法に関しては、

  • 魚が実験装置の土嚢の陰に隠れたこと、網の下に隙間があったこと、河床と魚の色が似ていること等により、魚が見にくく、捕まえづらかった
  • 捕獲時に逃げ出す可能性があった

といった課題が挙がり、これに対して、傾斜板下のいけすの下にブルーシートを敷き、ネットを挟み込んで囲うことで解決できないかといった意見が挙がりました。ブルーシートを敷くことによりいけす内の環境が変わってしまうことについては、慎重に考える必要がありそうです。

傾斜板の形状に関しては、

  • 魚が休める場所を作ったほうが良い
  • 「やな」のように、竹を束ねて作ってみる
  • 板の角度を段階的にし、上部の角度を緩くして水の勢いを抑える

といった意見が出されました。

8月の現地訪問のまとめは、10月に再度訪問した際に発表できるよう、今後ミーティングを重ねていきます。

串川遡上実験実施

 串川に設置した傾斜板の効果を検証しました。

1. 日時

  • 2017年8月19日(土曜日)天候 晴れ

2. 場所

  • 長崎県東彼杵郡串川

3. 目的

  • 鮎のはみ跡調査(傾斜板の上流と下流)
  • 傾斜板の効果を調査(魚の遡上が可能であるか)

4. 参加者

  • 白川准教授 及び白川ゼミスタッフ7名 合計16人
    池田団長、坂本顧問、中島事務局長、吉永氏、荒巻氏、坂本氏、和田氏、五十嵐
  • 協力 田中建設

5. 調査内容

<鮎のはみ跡調査(傾斜板の上流と下流)>

 AM9時、串川に傾斜板を設置した箇所にメンバーが集合し鮎の遡上の調査を行いました。
 前回の調査時には鮎の姿はありませんでした。荒巻氏が早朝より下流側から投網を入れて魚の調査を行いました。

 オイカワやヨシノボリは生息していましたが鮎は網に入りません。串川にもう鮎は上らないのかと心配でしたが川底の大きな岩を調べてみると・・。

 いるいる。鮎のはみ跡を発見!。岩についた苔を大きな鮎が食べた痕が残っていました。
 上流側も調べましたが残念ながらはみ跡は発見できませんでした。

<傾斜板の効果を調査(魚の遡上が可能であるか)>

 白川ゼミスタッフにより傾斜板の検証が行われました。傾斜板の下流側に放流した魚が上流に登ったか否かを調査します。

 スタッフが事前に制作した網を傾斜板の周囲に設置しました。

 この中に投網で捕らえた魚やウナギを放流しました。スタッフが放流した数をカウントしておきます。

 土手のテントの上から魚の遡上を監視します。また夜間はビデオを使ってその他の生き物の遡上を調べます。

 準備を終えて夕方の満潮時に鮎が傾斜板の下流に姿を現わしました。20cmを超える大きな鮎が数匹苔を食べています。(土手からの撮影につき光が反射し見にくいですがご了承ください)

 当日のレポートは後日掲載いたします。

参加の皆様お疲れ様でした。

 

大木トオルさんとの出会いから~つなぐ「生き物を守るバトン」~

 今年の5月、筑波大学「白川ゼミ」に招かれて、私は、大学のダイビングプールで、仕事以外の唯一の特技である“シュノーケリング”を披露させて頂きました。
 その後、「ミスターイエローブルース」大木トオルさんの“セラピードッグ”の講演を間近で拝見させて頂きました。トオルさんは、「東京オリンピックまでに、日本での“犬・猫殺処分ゼロ”を目指す。」それを、はっきりと提言されています。

 長崎に帰ってから、どうして“殺処分ゼロ”ムーブメントを実現されるのか、ずっと考え続けてきました。その後、朝日新聞(2017.3.12)の日曜日の全面広告と、「名犬チロリ」の絵本を送付いただき、“殺処分ゼロ”ムーブメントの実現の確証を、私は受け取りました。

 講演で見たリアルな動画。日本での犬・猫の殺処分はガス室送り。先進国と言いながらも日本には、ナチスの時代と同じく残っている「動物ホロコースト」のようなガス室がある。さらに、ガスを節約するために、まだピクピクしている犬や猫をそのまま焼却している自治体があることも知りました。それは、目と心に今も焼き付いています。

  1. そのメッセージを、欧米の愛犬家と連絡を取り合い、みんなで協力し、東京オリンピックまでに“犬・猫の殺処分ゼロ”を実現する。まずは、日本、そして、世界に・・・。「名犬チロリ」の絵本。現在の社会情勢に訴求される、今がジャストタイミング!
  2. そんな時に出会った、おもしろ河川団の女性主体の2つのチーム。土木研究所と西短津上ゼミ。
  3. 当町の図書館では、川の生き物“アユさん”が主人公になっている紙芝居が完成していた。(これは当方の乱雑なメモが舞台形成の物語になり、児童対象の読み聞かせチーム「くじらっこ」の皆さんのおかげで、紙芝居として6年前に完成していたものです。この6年前のことは、私は全く忘れていましたが…)

 これら①②③の3つの不思議な複合要因で、紙芝居に登場する川の生き物“アユさん”から、主人公が「アキラ君」にバトンタッチし、アキラ君の裏山の大雨による土砂と人工林の流出から始まり、アキラ君が大きくなった時、仲間たちと裏山から切り出した杉・ひのきを町の図書館の薪ストーブの燃料につかい、そこにはたくさんの人が集まってくるというストーリーが展開していきました。6年前の紙芝居が、今、おもしろ河川団の女性チームによる“絵本大作戦”に拡がってスタートしています。

 筑波大学でリアルに見せて頂きました、大木トオルさんのセラピードッグの講演と、私たちのリクエストによる、大木さんの友 BEN.E.KING作曲の、あの名曲「スタンド・バイ・ミー」の本場のソウルフルなハートに響く熱い歌声。どちらも、私たちの心の中にしっかりと焼き付いています。大木トオルさん、ありがとうございました。

「忌まわしい現実を“殺処分ゼロ”にすべく熱い闘い」、3月12日の全面広告に刺激を頂き、私たち、彼杵おもしろ河川団も熱い思いを胸に、川の生き物を守るために「人は生き物の一員である」とのプライドを持って、これから前へ少しずつ進んでゆきます。
 しっかりと、川の生き物を守るバトンを、大木トオルさんから託されました。

「動物愛護法」の法律の定義は「何人もみだりに動物を殺してはならぬ」
 それが基本理念です。

 それと同じく、平成9年の「河川法」の定義も「利水と河川環境のバランス」
 その中での河川環境の意図は「自然と川の生き物との共生、バリアフリー」です。動物愛護法の動物には、犬や猫以外の野生の生き物も含まれています。もちろん、自然の中の川の生き物、アユやドジョウやカニさんも入っています。「動物愛護法」と「河川法」・・・共に、利便性を求めた人間社会の中で、人間以外の他の生き物を「弱者にしてはならぬ」そんなことだと、私は思っています。

「人間は万物の霊長」であるならば、人間以外の生き物の「悲しみ」も「弱さ」も、そして「はかなさ」も「慮らぬばならぬ」。それが、「霊長の責務」です。

 大木トオルさんから、そんなエネルギーを頂きました。ありがとうございました。
 また、いつか、お会いできればと思っています。

団長 池田健一

しじみ養殖地の調査

 しじみの養殖地について調査を行いました。彼杵川周辺の農業用用水路で安定した地下水が流れている箇所を池田団長が事前に調査をしていただいたので、荒巻さんに同行していただき意見を頂きました。

1. 日時:2017年8月20日(日曜日)

2. 場所:東彼杵町三根郷

3. 目的:しじみ養殖地の調査

4. 参加者:池田団長、坂本先生、荒巻氏、五十嵐

5. 調査結果

  • 水の流れはやや早いが数十メートルおきに”溜まり”ができる箇所がある。
  • 水温は約22度。水は澄んでおり底は砂利状。
  • 現場はウナギが生息する場所で罠が仕掛けられている。
  • カワニナとジャンボタニシの生息を確認。
  • 取水時の水量は不明。

6. まとめ
 荒巻さんの見解によると、「充分に生息できる環境は整っているが、水量が増えた時に流される可能性があるので、実験的に少量の稚貝を入れて観察する事が望ましい」ということでした。次回の放流の際に実施したいと思います。

東彼杵町三根郷

“バイオマス”ムーブメントについて

~ムーブメントの始まり~

 彼杵おもしろ河川団のHPに、自然を大切にする活動の中で“バイオマス”についての五十嵐さんの投稿がスタートしています。五十嵐さんより、「全体の流れをブログに書いてください。」と依頼があり、以下、述べさせてもらいます。
 デジタルアーカイブにおける五十嵐さんの表現。
「天災なのか、人災なのか」・・・

 そんなメッセージ。確かに当たっていると思います。でも、過去のことを振り返ってもしかたない。これは全ての人たちの責任です。ならば、おもしろ河川団としても何かできないだろうか。そう考えるようになりました。これは、北部九州の大雨のニュースを見て、考え、考え、考え抜いた、全国に発信できる小さな小さなムーブメントです。そう、小さな解決プランの提示です。

 大地を守り、緑を守り、子どもたちの未来を守るためには、小さなことに入り込んでアユを遡上させようと専門家が終結する男性中心のスタッフより、「女性の母性による感性」がリーダーシップをとるべきだという流れになりまして、土木研究所の河川生態チーム、及び、西短の津上ゼミの女性スタッフを中心に、“多くの人に” “解りやすく” をテーマに「絵本大作戦」がスタートしました!

 過去のことは論じてもしかたない。少しずつ前へ!ガンバレ!「もののけ姫大作戦」です!
 “もののけ姫” は、自分を育ててくれた太古の森と、自分を育ててくれた仲間(ヤマイヌやイノシシなど)を守るために、太古の森を破壊する人間社会に、仲間と共に挑みました。あの凛とした美しさ、野生美は、男性の憧れです。私たちは、女性のバックアップを続けます。

~「絵本大作戦」の概要~

 絵本は3部構成の予定です。

  1. 大雨による土砂崩れで生き物が流される。(あきら君が子どもの頃のストーリー)
  2. 森や川が健康であるために必要なこと。(あきら君のおじいちゃんの昔話)
  3. バイオマス編(あきら君が大きくなってからのストーリー)

~薪ストーブとバイオマス~

 当町では、5年前に、小さな町の先進的なチャレンジとして、二次燃焼式の大気にやさしく、人にやさしい(遠赤外線暖房)システムの薪ストーブが町の図書館に設置されました。
 二次燃焼方式の薪ストーブは、「アフターバーン」または「クリーンバーン」と呼ばれ、一度目は薪を燃やし、その後で、発生した煙を燃やすという、人にも大気にもやさしい薪ストーブです。(煙はほとんど出ません。)

 なぜ、薪がバイオマスなのか。

  1. 木質発電(薪を電気に変えます)
  2. ペレットストーブ(薪を小さなペレットの粒にしてストーブを燃やします)
  3. 薪そのものをストーブに燃やします。この手法は、一番シンプルでローコスト。大型投資も必要ない原始的なものです。「絵本大作戦」では、あきら君(主人公)のおじいちゃんの時代のストーリーに展開し、「再現リバイバル大作戦」となっています。



 薪と石油はどう違うのか。

 薪、木材は、「カーボンニュートラル」、大気中のCO₂を吸収してカーボン燃料(木質)に成長し、また、それを燃やしても、薪(木材)は再生可能な燃料です。また生えてきます。

 石油は、一度燃やしたり化学製品に転用しても、再生不可能です。今は再生プラスチックもペットボトルと同じように注目されていますが、本当は、ペットボトルの再生工程において石油が使われています。再生不可能なのです。(飲み物は、なるべくマイポットを持参しましょう。)

 薪ストーブでのバイオマスで大切なのは、「ロハス(LOHAS)大作戦」です。本来の里山は「森林多様性」(なんでもかんでもゴチャゴチャバランスで木が生えていること。)これは、川や海の生き物の指標「生物多様性」(なんでもかんでもゴチャゴチャいろんな生き物が共存すること)と同じです。里山の杉、ヒノキを抜いた後にどんぐりの苗を植える。どんぐりも、杉も、ヒノキも、カキの木も、ごちゃごちゃ共存する里山。アユもどじょうも、うなぎもカニも共生できる河川と同じです。もちろん、どんぐりの木も大きくなったらストーブの薪として、杉、ヒノキと一緒に燃料として使います。「ロハス大作戦」です。

 以上、小さな町の、全国に向けた小さなバイオマス事業。もうすぐ、絵本のストーリーもHP上に展開します。お楽しみに!!!

~今後に向けて~

 最後に、我が家のバイオマス(木質)大作戦は、知り合いの植木屋さんが不要になり処理コストばかりがかかる伐採された杉やヒノキ、広葉樹(カシ、カキの木等)を頂き、自宅の小さな薪ストーブの燃料として使うこと。冬になると燃やして、ストーブの周りには私とカミさん、なぜか2匹の捨て犬と、もらい手のなかった小型犬がストーブの正面にドンと居座っています。私は、知り合いから頂いた芋を焼いて、冬になるとおいしく食べながら暮らしています。池田家は、生き物(犬)と一緒に、不要になった薪を使い、毎日楽しく、あたたかく暮らしています。我が家の「バイオマス」はもう、完全に出来上がっています。

 町の図書館のバイオマスは、発展途上の段階ですので、大いなる可能性を秘めています。
 今後の展開が非常に楽しみです。

文章:団長 池田健一
編集:五十嵐克也
校正:津上佳奈美

アユの遡上実験準備

8月12日、いよいよ筑波大学から東彼杵に向かう日が近づいてきました。現地では二つの班に分かれて活動をします。そのうち一方の班でアユの遡上実験を行います。川幅の長さ分のネットを張ってアユが逃げて行ってしまうのを防ぎます。

当日スムーズに実験が始められるようにネットの準備をしました。網戸のネットを6枚縫い合わせて、合計で12メートルほどのネットの作成です。網の目は細かすぎると目詰まりしてしまうと考え、粗めのものを選びました。また、普通の縫い糸だと強度が足りない可能性があるため、釣り糸を使用しました。

ネットの端は切りっぱなしとなっており、縫うのが端に近すぎるとほつれるという惨事が。それに加えて、裁縫で使う玉止め、玉結びはネットには通用しませんでした。網目に柔軟性があり、結び目が目を通り抜けてしまいます。仕方がないので網目に糸の結びつける形で固定しました。



普段はあまり針にも糸にも馴染みの無い大学生の作業はなかなか捗らず。それでも何とか完成した時には達成感がありました。
当日もどうか破けず、実験がうまくいきますように!

(筑波大学白川研究室 岸田まりな)

彼杵川・串川

 九州北部豪雨で森と川が抱えていた問題により、多くの人や川の生き物たちの命が奪われました。ある人はこれを天災とし、ある人は人災と言っています。

 さて、私が住む地元の川の健康状態はどうなんだろうと振り返ってみました。

 写真は串川の雨降りの前後と彼杵川の記録です。雨が降るとみるみる水量が増し泥水が流れ込んでいました。
 水源涵養機能を持った豊かな森は雨水を蓄えることにより水量と水質を安定させることができるといいます。

 泥水は危険が迫ったサインとも考えられます。「川の生き物たちを元気にする」ために、これからは森にも目を向け観察を続けたいと思います。

 

東彼杵町立彼杵小学校 総合的な学習「私たちの川と海」

1.はじめに
 小学校の学習には、総合的な学習という教科があります。この教科の目標の一つに、自ら課題を見つけ、自ら考え、主体的に判断する力を身に付けるというものがあります。また、学習内容は、「国際理解」「情報」「環境」「福祉・健康」などの中から彼杵小学校の子どもたちが体験を通して探求できる領域を学校が設定します。
 彼杵小学校では、身近な「彼杵川」に目を向けさせ、そこから課題を考えさせ、学習を進めています。

2.川との出会い~川探検~
 彼杵川のことについてふれ、どのようなことを調べたいか子どもたちに投げかけると「彼杵川には、どのような生き物がいるのか」「彼杵川にはどのくらいゴミがあるのだろう」という2つの疑問がでてきました。そこで、この問題を解決するために彼杵川に探検に行きました。



 はじめは、川の中に入るのが初めての子も多く、手探りの探検でしたが、清流会の方々のお話を聞いたり、実際に活動したりするうちに、楽しみながら学習を進めていくことができました。
 今回の川探検で、彼杵川には様々な生き物がいること彼杵川はきれいではないかと考えられることの2点をつかむことができました。

4年担任 糸山 奈々美

ドジョウ捕り(5月26日の話)

  • 日時:5月26日(土) 14:00~17:30
  • 場所:霞ヶ浦周辺の水路ほか
  • 参加者:4人

5月26日、筑波大の研究室で飼育・観察するドジョウを捕まえるべく、レンタカーに乗り込み霞ヶ浦に向かった。霞ヶ浦に到着すると、初めに水路でドジョウを探し始めた。この日は晴れていたものの風が強く、霞ヶ浦は波立って荒れていた。そのせいか水路も水が多く濁っていた。

二人が胴長を着て水路に入り、腰まで水に浸かりながら網でガサガサ。泥を掬い上げてみるとさっそく何やら跳ねる魚の影が…タナゴだ。魚がいることがわかったので、定置式のワナを仕掛けつつ、その後もしばらく同じ水路でガサガサ。タナゴやフナが何匹か捕まったが、ドジョウは未だ発見されず。

そうしていると散歩途中の男性から声を掛けられた。

「そこにはドジョウはいないですよ。ドジョウはもっと水が浅い所じゃないと。」

聞くところによるとその男性は地元出身の元鉄道マンで、お父様が霞ヶ浦で漁師をされていたそうだ。子供の頃にはこの辺りでドジョウをたくさん捕まえていたということで、いろいろな話を聞かせてくれた。

  • 夜、雨が降って雷が鳴ると喜んで棚田の水路に罠を仕掛けに行った。翌朝にはたくさんのドジョウが入っていた。
  • ドジョウの味噌汁の作り方は味噌汁を作っておいて、熱々の鍋の中にドジョウを生きたまま丸ごと入れる。入れた瞬間にバチバチッと跳ねるので、素早く蓋をしないといけない。
  • 一番おいしいのはドジョウの卵とじ。醤油と砂糖でささがきごぼうを煮た中にドジョウを入れ、素早く蓋をして煮る。最後に卵でとじて出来上がり。
  • 田んぼでドジョウを捕まえるのなら水を浅く張るか抜いてしまうといい。夜は動かなくなるので、捕まえやすくなる。

2人がドジョウについての話を聞いている間も他の2人はドジョウ探しを続けたが、結局この水路では捕まらず。男性にお礼を言うと場所を移動することにした。

水田に場所を移し、再び胴長を着て水田の横の水路に入った。底の泥がとても柔らかく、予想以上に深さがあった。泥に足を取られながらガサガサすると…ついにドジョウがいた!小さいが、ぬるぬると元気よく動いていた。目的達成である。

目的達成後もしばらくガサガサを続けてタナゴやフナ、ザリガニなどを捕まえ、夕日とともに帰途についた。

今回捕まえた生き物たちは研究室の水槽で飼育する。ドジョウも水槽の中で元気に泳いでいた――さて、このドジョウは東彼杵町でのドジョウ養殖プロジェクトを成功させるヒントを与えてくれるだろうか?

貴重なお話を聞かせてくださった男性にこの場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。

(白川研研究室『川と人』ゼミOG 中前  千佳)

幼児期の自然体験~「わくわく どきどき ちびっこ川の探検団」

 西九州大学短期大学部の津上ゼミのグループが「彼杵おもしろ河川団」の協力のもと自然の体験学習を行いました。

  • 日時:平成29年7月29日(土) 10:00~16:00
  • 場所:彼杵川河川公園、その他(シュノーケリングについては、当日検討)
  • 参加者:西九州大学短期大学部 幼児保育学科 津上ゼミ学生17名(男子2名、女子15名)教員1名
  • 指導者:池田健一 氏(彼杵おもしろ河川団 代表)
        中島忠 氏(国土交通省 九州地方整備局 遠賀川河川事務所)
        五十嵐克也 氏(公益財団法人 日本釣振興会)
  • 協力者:荒巻 陽介 氏(河川生物コンサルティング)
        中島 惇 氏(彼杵おもしろ河川団生き物調理担当)

9:30
<彼杵川集合>
彼杵おもしろ河川団、彼杵町町議会議員の後城氏と立山氏も参加されました。


10:00~
<川の安全講習会>
中島事務局長が川の安全教育と救助方法を説明。国交省の河川事務所の仕事をされておられ説得力があります。

 アイスブレーキングを行いコミュニケーションアップを行なった後に救命ローブ投入の訓練。

 その後救命胴衣を着用し川に入り泳ぎの体験を行いました。

13:00~
<シュノーケリング>
池田団長が担当。厳しい訓練が行われました。荒巻氏が安全のため、福岡から参加されました。

13:00
<釣り>
日本釣振興会長崎県支部の五十嵐氏から釣りの講習が行われました。オイカワが釣れました。

 猛暑の中の体験学習でしたが、参加の皆様は貴重な体験ができました。
スタッフの皆様お疲れさまでした。

 

「虫の目と鳥の目のお話です。」

 この4年間、全国の各分野の専門家の方々が、東彼杵町に年に数回集合されて、傾斜板の研究を続けてきました。日本の河川にこれから必要になるであろう、河川工法の大幅なコストダウンの研究です。一点を集中し、見続け、考え続け、少しずつ答えを出す。その視点は、まさしく虫の目です。
 でも、ムーブメントを世に問いかけるには、海と川と山の全体を、高い場所から俯瞰する鳥の目も必要だと感じていまして、今回は、その展開を私なりに述べさせていただきます。

 私は、2匹の犬と、90×45×45㎝の水槽の川の生き物の面倒はよくみます。家と工場と目の前の川と海にしか興味はない。その行動エリアは、遊びなのか、ライフスタイルなのかよく分りません。(観光や旅行にも全く興味なし。)それが拡大したのが、1kmに近い目の前の川のエリア、1km×3m×40㎝の巨大水槽。それが、私の視点でした。まさしく、虫の目です。そこに、これまで多くの方々が集合し、整列されて、もう12年間続いています。面倒くさい当方に、お付き合い、ありがとうございます。

 ずーっと川と海を見続けてきましたが、雨が降るたびに、何故か土砂が流れ込む。「まあ、いいか。」と、私も皆様も面倒くさいので考えないようにしてきました。

 そのような中、今回の北部九州大雨による、山の傾斜面の針葉樹(杉・ヒノキ)の地滑りのニュースが流れました。私は、坂本先生、中島さん、和田さん、白川さん、五十嵐さんに電話をかけ、「おかしくないですか。」と相談しました。また、東彼杵清流会発足当初から関わりのあった横尾さんに電話をすると、「家の裏山に広葉樹の苗を植えたらどうですか。」とボソッと言われたのです。同時に、土木研究所様からも、ちょうど資料を頂きました。これまで、“見て見ぬふり”“くさい物にフタ”をしていましたが、「本当に川の生き物を守れるのか。」・・・皆様と相談し、フタを開けて、もう一つ、「鳥の目のムーブメント」を少しずつ展開することになりました。

 当町の渡辺町長と何度も相談して、里山、森の保全は、その有効活用無しでは長期継続は難しいため、東彼杵町の山の斜面と杉・ヒノキの健全な人工林から、天然林の活動を通して、人とお金が流れる資源として活用してはどうかということになりました。それを「里山資本主義」というそうです。それは、いろんな形で全国に広がりつつあります。今回の北部九州での大雨と地滑り。それはきっと・・・
「虫の目から鳥の目」
「海と川と山の全体的な連系」
の大きなターニングポイントになります。
 よかったら、角川文庫「里山資本主義」(781円)を、皆様もお買い求めになられることをお薦めします。表紙イラストは、スタジオジブリさんです。

 平成9年の河川法の定義、利水と環境保全を、どうすれば解りやすく伝えられるのかと考え、今回は、西九州大学短期大学部 津上ゼミ(幼児教育)の参画もあり、ホームページ上での紙芝居の展開となりました。
 川の生き物の長老(なまず)、川の家族(カニ親子)を水中めがねで観察するちびっこ。そんなストーリーを、幼児向けにフリーライターの江崎さんが制作中。また、ちびっこと両親に語りかけるようなストーリーを、西九州大学短期大学部 津上ゼミが制作しています。紙芝居(もしくは絵本)のイラストは、津上ゼミの担当です。しっかり頑張ってください。力量が試されていますよ。

 里山資本主義を、ホームページ上の絵本で解釈し、スタートする。それは、お金も労力もムダな時間も必要ありません。必要なのは、「創造力」「企画力」「展開力」そして、勇気です。
 最後に、人生の成功に重要なのは、才能ではなく「やりぬく力」【GRIT】。そんなフレーズに接する機会も、今回ありました。

 それでは、みなさま、よろしくお願いします。

団長 池田健一

朝倉郡東峰村

 九州北部を襲った集中豪雨により、ここ東峰村も大きな傷を負いました。

 約一週間が経過し道路の土砂もようやく取り除かれたので、7/14からボランティア活動が開始されました。
 寸断された道路があるため、受付会場は「道の駅小石原」側と宝珠山側に分かれましたので、私は次男と小石原側に行って受付。三連休の初日なのでam8:40に到着した頃には150人ほどのボランティアが全国から集まっていました。

 社協から受付説明を受けたのち、グループに分かれて依頼のあった先に向かいます。

 道路は土石流により数日前に通った道路とは思えない、まるで別の場所のような姿になっており、家屋の崩壊もいたるところで発生しています。土砂とともに流されている大量の針葉樹が目立ち被害を大きなものにしているようます。
 私が応援に入ったところはある窯元で泥のかき出し、土嚢作り、洗浄作業を実施。

 家主の話によると自家用車を流され土砂が腰の高さまで家の中に入り込んできたそうで幸運にも家は流されなくて済んだので命は助かったとのことでした。

 猛暑の中休憩をはさみながら大量の土嚢を作っているとフラフラしてきて午前中でギブアップ寸前。こりゃ体がもたないなと弱気になりましたが、午後から壁の洗浄担当になったのでなんとか15時の作業終了時間まで頑張ることができました。

 同じグループの方は京都から徹夜で一般道を走り9時の受付時間に到着。そのまま夕方までハードな作業を行っておられました。仮眠後一般道で京都に帰るそうです。

 まだまだこれから復興が続きますがボランティアの皆さん、地元の皆さん体をこわさないよう頑張ってください。

 

 写真撮影は被災した方の心情を考慮し控えさせていただきました。

 東峰村では、社協にてゴム手袋やマスクを用意していただいていましたが、ゴム長、保護メガネは準備が必要です。近くに店はありません。飲料水と食事も忘れず持参してください。

【本所(小石原)】
受付時間:9時~11時
場所:小石原焼伝統産業会館(福岡県朝倉郡東峰村小石原730−9)
TEL1:090-6569-4753
TEL2:090-8348-2864

【宝珠山サテライト】
受付時間:9時~11時
場所:東峰学園(福岡県朝倉郡東峰村大字福井2296-4)
TEL1:090-8348-2899
TEL2:090-8348-2962

管理人

第10回いい川・いい川づくりワークショップ

 このイベントは、“いい川”とは何だろう」-「川の日」ワークショップは、それを問いかけ、自由で柔らかにその答えを探っていくための公開選考会という方式のワークショップです。彼杵おもしろ河川団は2回目の出場となります。

日時:2017年 9月9日(土)・10日(日)
   9/9(土): 11:00開会 ~18:15
   9/10(日): 9:00~15:30       

会場: 福岡大学
   福岡市城南区七隈八丁目19-1(地下鉄七隈線「福大前」駅 下車)

http://www.mizukan.or.jp/kawanohi/kawanohi.htm


「川・生き物・人と同じ高さの目線でムーブベント!」彼杵おもしろ河川団

 地元福岡県で開催されるこのイベントには、西九州大学短期大学部の津上ゼミのメンバーが発表いたします。


「~海と日本のPROJECT~みんなでつなぐ大村湾『里山、川、海の生き物でつなぐ大村湾』」

 2017年10月8日(日)1時から4時の時間に、総合会館大会議室において、「~海と日本のPROJECT~みんなでつなぐ大村湾『里山、川、海の生き物でつなぐ大村湾』」及び、第6回「水辺からのまちおこし広場」が開かれます。今回は、日本財団の「海フェスタ大村湾」の補助事業によるイベントになります。この「水辺からのまちおこし広場」はどこでどのようにして現在に至ったのかを述べさせていただきます。

 きっかけは4年前の、東京代々木で開かれた「いい川、いい川づくりワークショップ」の参加を筑波大学の学生だった坂本君から打診されたのがスタートです。

 最初でしたので、「坂本君、それ、グランプリ取ったら懸賞金が出るのか」といつも年を重ねるごとに根拠のない自信になぜか陥る私の発言。「その時にお金は出ませんけど、出場すれば何かを得られる」と彼の答え。
 何かを得られるのであればとの思いで、東彼杵町役場に出向き、渡邉町長、まちづくり課 松山課長に、行ってもらないかと依頼しました。

 東京まで2泊3日、「こればグランプリを取らねば示しがつかない。」と、3組がエントリー。「県北グリーンクラブ」、「東彼杵清流会」、「まちづくり課」、タッグを組み、グランプリ獲得大作戦を必死で展開しました。
 この時は、私のパートナー国交省職員、中島氏と民間のコンサル会社から2日間通しての強力なバックアップもありましたが、ところが、1回目の予選で3組とも落選。これでは帰れない。地元に、そしてお世話になった方々に申し訳ない。そう思うと、がっくり。でも敗者復活戦で、63組中、4番目の票を集めました。まあいいかと思いましたが、その後で、大きな副産物が出現してきます。


(第6回いい川・いい川づくりワークショップでの発表・・東彼杵の水辺の活動を発信)

いい川・いい川づくりワークショップ実行委員会らの総評

私達3組で助け合い、必死でグランプリを目指す、その熱い姿を見られて、筑波大学「人と川ゼミ」、日本河川流域再生ネットワーク「JRRN」との基盤が出来ました。(この基盤は後で大きなネットワークへと発展しました。)そして、ここから東彼杵町の受託研究がスタートし、それが第6回、今回の「水辺からのまちおこし広場」の4年目にかかるムーブメントに続いています。


(彼杵おもしろ河川団夏合宿)


(秋調査)


(第1回水辺からのまちおこし広場)

彼杵おもしろ河川団 池田 健一

「ミスターイエローブルース」大木トオルさんの「セラピードッグのお話と『スタンド・バイ・ミー』」

これは、当方のHP、カスタムプロホワイト「答えは風の中」で長年親交のある、キャンプのフリーライター、町田厚成さんがタイムリーにその内容をリポートされています。
「答えは風の中」のブックマーク、「町田の独り言Ⅱ」で「大木トオル、ブルースを語る」「大木トオル、筑波大学セラピードッグ講演」を始め、皆様に覗いてもらえたら、プロの編集者のリアルな文章が参考になりますよ。

当方は、この一件に関して、視点を変えて述べさせてもらいます。そのテーマは、今の若い人、特に理系の学生さんに向けた「コミュニケーション論」の展開です。

熱く、ソウルフルに想いを語られ、最後に魂を込めて『スタンド・バイ・ミー』を熱唱された大木さんが、筑波大学に来られてから、昼食、大学を去られるまでの立ち居振る舞い、表情の変化、動作の洗練度、の3点をじっくり観察させていただきました。

左は『スタンド・バイ・ミー』で、日本でも有名な「スイートソウルの王様」BEN.E.KINGさん、右は大木トオルさんです。大木さんは、高校生まで先生から「ドモリ君」と呼ばれ、その吃音を治すために、歌を歌い始められ、今から50年近く前にカバンひとつでブルースの本場、アメリカに渡られ、シンガーとしての地位を確立されました。
彼がシンガーとして成功された事を私なりに説明しますと、その大きなファクターは「コミュニケーション力」です。観衆を前に、大木氏のステージ上で心打たれたのは、
①真剣に、熱く、何かを伝えようとされる教師の顔、無邪気な少年の顔、それは人々を惹きつけます。
②歩く、腰かける、立つ、そして話す、その動作の完成度。
③他人を立てる、譲る、そして自分をドーンと出される、それは自然なさりげない落差です。

上記の3ポイントは、大木氏が、言葉も違えば文化も違う異国の地、アメリカで「自分の歌を歌いたい。」その一心で努力した結果、自然に身につけられたものだと推測されます。 そう、ブルースの世界に、そして、アメリカに温かく迎えてもらえたのは、壁にぶつかり、涙を流され、思い切り泣いて立ち上がられた経験から得られた完成度の高いコミュニケーション能力の賜物です。

このCDジャケットをよく見てください。この表情!TORU and BEN.E.KING The MANHATTAN Brothers。
TORUさんとBEN.E.KINGさんは、「魂の兄弟」そのものでしょう。これを対話といいます。コミュニケーションといいます。

今日本の小学校の低学年から英語の授業が始まっていますが、英語を習うのは語学力の技術習得です。でも、重要なのは、そこから生まれる外国人と真剣に対話するスタンス、それも積極的なコミュニケーションの展開です。それと同じような展開を、以下述べさせて頂きます。

筑波大学の学生さんとは、私が信頼し、尊敬している白川先生と、筑波大学の卒業生の坂本君(彼とは「声が小さい。」「白黒はっきりしろ。」「周りにあまり気を遣うな。」といつも叱り続けながらも、もう10年近く親交があります。)、この二人を通じてのあなた方とのお付き合いです。もう大学生の皆さんとは4年目に入ります。振り返ると皆様まじめで研究熱心。特に理系の学生さんはデータをまとめる事に関しては、とても優秀だと思います。
でも、人と人の関わりや、微妙な人間関係は目に見えないもの。その人間観察力と自身の表現能力は、今ひとつ欠けているように思います。それに拍車をかけているのがSNSなどの非接触コミュニケーション。それにもうひとつ、筑波大学は、国が目指した理想の「研究学園都市」で、あらゆる施設、研究所、国や民間の施設までが近距離に点在します。そして、筑波大学周りの市民の方々も、生徒達に対しては、優しく温かく見守ってくださっています。しかし、安心しないでください。一歩社会に出ると、そんな理想都市だけではありません。生きていくうえで絶対的長所はありえないのです。

私は、50年前の話ですが、近畿大学に入り、バリバリの体育会系、ワンダーフォーゲル部に入部しました。そこは、1年生「家畜」、2年生「奴隷」、3年生「人間」、4年生「神様」のシステムでした。私は、その抜けられない「理不尽さ」に戸惑いました。でも今考えると、その理不尽に対応する事こそ大人になるスキルだと思えます。だって、異国の世界に4年間滞在しましたが、社会に出てずいぶん役に立ちました。「絶対的短所」も後で役に立ったのです。

今回のシュノーケル教室と大木トオルのセラピードッグ講演は、今、情報化社会で便利になったバーチャルの世界では決して体験できない、からだ全身いっぱい使ってのコミュニケーションのひとつの展開をさせていただきました。この体験で何かを掴んでください。きっと何かの役に立つはずです。

最後に、「彼杵おもしろ河川団」は少しずつ成果も出てきました。皆さまのおかげです。関わる全ての方々のおかげです。ここまで成果を出せたのも、ひとつのスキルです。

本当の主産物は、なぜ、さまざまな立場や年齢、肩書きの違う方々が集合、整列され行動されているのか、考えてください。そう、成果の主産物は技術でもハードでもありません。ソフト、人と人とのコミュニケーション、それが大いなる産物、主要成果です。

また今度皆様とお会いできる日を楽しみにしています。「返事は大きく」「明るい声で」「はっきりと」「動作も若々しく」。それは今後の生きるスキルになります。私達から、「こら!カゲロウ軍団!」と怒られないように、ご注意のほど、よろしくお願いいたします。

池田 健一

彼杵おもしろ河川団長のつくば遠征①-筑波大学、ダイビングプールでのシュノーケル及びダイビングの講習-

 5月25日から28日まで筑波大学に招かれて4日間行ってきました。川系男子の坂本君と4日間にわたり同行し、お互いの意見を出し合い、それぞれのレポートを出しましょうとのことで今後私は各項目に分けて報告いたします。

  1. 筑波大学、ダイビングプールでのシュノーケル及びダイビングの講習
  2. ミスターイエローブルースの大木トオルさんのセラピードッグのお話しと「スタンド・バイ・ミー」の歌唱披露
  3. 国立研究開発法人土木研究所河川生態チームのスタッフの若き女性人との出会い(大寄さん:カミツキガメ)、(鶴田さん:ムーブメントのコツ)
  4. 土浦の川魚漁師の「ドジョウの話」
  5. 印旛沼のカミツキガメの話「シュノーケル小僧養成講座人間ジャイロパスについて」

今回は①シュノーケルのレポートです。
10年以上前に通い続けた彼杵川汽水域で両目が真っ白に濁った「目くらボラ」に対面し、「川が汚れてきた汚染のために目がつぶれたボラ」と勘違いしまして、少しでも彼らにいい環境をと思い、「彼杵海水浴場を復活させる会」をみなさまとスタートし、月日を経て、それが筑波大学でのシュノーケル教室になり、若き「白川ゼミチーム」にシュノーケルをと相成りました。

※目くらボラについてはウェブ担当の五十嵐様へお聞き下さい。

 白川チームの中ではやはり、一番さまになっていたのは白川先生でしたが、あとで坂本君が撮影したその時の動画をカミさんを二人でみました。カミさんにこの2人、私と白川先生の動きが明らかに違うよと言われ、じっくり見ました。やはり短い動画できしたが、67歳の私の動きがカミさんが数段上手といい、意味が分かりましたので今後まだ筑波に出かけて白川先生と学生さんのレクチャーを続けたいと思います。

 テーマは水面を移動する時は体をしなやかなムチのようにそこで移動しながら水面下の目標点を決める、そしたら1,2,3のリズムで頭を水面に向け、腰をガクッと折り、今度は足を天に向け、一本の棒になり、スーッと入り込むジャックナイフです。床についたらなるべく、その位置で体を水平にして生き物を観察する。

     

 それは技術的な訓練ですが、平成9年の河川法の河川環境を論ずるなら、河川の生き物の暮らしぶりを自分の目で体で、彼らと同じ目線でしっかり見て下さい。そのための講義です。遊びの中から自然を学ぶ「シュノーケル小僧」の要請講座です。
 シュノーケルとダイビングのポイントは「観察」、全体のロケーションの動きの中から水中に入っても水中で生き物と対面してもそして息が切れて水面に浮上しても、息を吸う時も目は全体の中の目標地点からどんな時も離さない事、そのポイントは白川先生に伝えましたので学生さんは私の弟子である先生に聞いて下さい。

         

  最後に伝えるのは若き白川ゼミの学生さん、そしてそれをまた伝えるのは、あなたとあなた方の家庭を持った時の子供さんです。なぜ、目で全体の位置を確認し、目標地点を見続けるように、それは、「全体の中の自分の位置確認です。」
 それは川や海の中で安全に遊べるように川や海は流れを伴います。だから観察地点は一点に固定し、体は水平、垂直、回転しても常に目を離さない、「ジャイロコンパス」それは安全リスク管理の指針です。修練を重ねないと自然の中ではプールと違い、いつどんなことが起こるか分かりませんので、常に自分は川や海の中のどんな地点にいるのか、自分で理解しないと河や海は常にゆるやかな流れ、時には激しい流れが発生します。それだけは今後身に着けて下さい。きっとあとで何か役に立ちます。以上「シュノーケル小僧養成講座」人間ジャイロコンパスの話です。

 

②、③、④、⑤はまた今度。

(彼杵おもしろ河川団 団長   池田 健一)

ドジョウ繁殖実験場池での活動報告

平成 29 年 5月 19日 
八反田自治会愛護団体 林 博義 
彼杵おもしろ河川団  荒巻 陽介

1. 日時2017年5月13日(土曜日)天候 晴れ

2. 場所:八反田

3. 目的:ドジョウ繁殖実験場池の整備、及びドジョウの生育状況調査と稚魚の放流

4. 参加者:合計18人

  • 八反田愛護団体委員 富永通治氏
  • 西九州短期大学 津上教授親子(女児)
  • 津上ゼミ生徒諸君 男性1名 女性6名
  • 日本河川流域ネットワーク 和田氏
  • おもしろ河川団会員 中島氏親子(国交省事務所課長)坂本先生、池田氏
  • 国立研究開発法人 自然共生研究センター専門研究員 坂本氏
  • 公益財団法人 日本釣振興会 五十嵐氏
  • 江上小学校校長 横尾先生 
  • 地元町議 吉永氏
    他多数の参加を得て実験池の中に入り整備を実施した。

5. 経過と問題点

  • 昨年(H28) 4月20日ドジョウ稚魚(約2cm)2,500匹を放流した。
  • 今回回収したドジョウの数16匹 体長16cm内外。
  • 飼育中に死んだ数36匹。
  • まだ土の中に潜り込んで回収できない数 推定200匹前後いる可能性がある。
  • 多くは壁を乗り越え、又は亀裂した隙間や排水口より逃げたものと思われる。

6. 対策整備内容

  • 外壁に60cmの鉄板(町より譲り受け)を立て、ドジョウの飛び出し防止対策をした。
  • 池の中央寄りを若干掘り下げ水の溜り場とし、排水用パイプL字型50mmを埋設した。
  • パイプ入り口と出口には網の蓋を設けドジョウの逃げ出し防止対策とした。



7.  概要

 津上ゼミ生徒さん全員ズボンをまくり上げ、池のドジョウ捕獲回収に奮闘しました。
ミノやタブにて捕獲したら、ワイワイ、キャーキャーの大騒ぎ、大変楽しかったです。
 また、津上先生の子どもさん(小3菜乃巴ちゃん)も一緒になってどろんこ遊びしたり、ドジョウを素手で掴んだりの貴重な体験の一コマでした。(誰でもが泥まみれ)
 整備終了後、注文先から届いたドジョウの稚魚500匹を放流し解散しました。皆さん、ドジョウを通じ新しい方とお知り合いになれました。本当に楽しかったです。ありがとうございました。

津上ゼミの皆さんお疲れさまでした。

 

ドジョウ料理の開発

平成29年5月15日
ドジョウ料理開発担当
中島、荒巻、坂本、J君

ドジョウの繁殖実験池での活動

報告/5月13日実験池のドジョウ飛び出し防止策のつづき(回収ドジョウのその後)

 実験池のドジョウ飛び出し防止策のつづきです。昨年放流し、16㎝前後に成長したドジョウについて報告します。


 ドジョウの今後の取り組みの一つとして、彼杵ドジョウのブランド化を目指しており、ドジョウの料理の開発も行っていきたいと考えています。

 今回、回収した16㎝前後のドジョウを自宅に持ち帰り、今後のブランド化のための犠牲になって頂きました。

・調理担当は、
①おもしろ河川団入団希望者で、
②魚釣りと料理(作る、食べる)と川とが大好きで、
③澤部(ハライチ)にちょい似の
④高校1年生「J君」16才です。
・今回初めてのドジョウ料理という事で、オーソドックスな天ぷらと蒲焼きに挑戦です。

 


☆☆☆ ここからは、調理担当の「J君」のコメント ☆☆☆

まずは、天ぷら!

◇色合いが微妙なため、オレンジを置いてみた??

◇味は、鶏皮を食べているみたいで美味しい!



続いて、蒲焼き!

◇ご飯とあわせるのは普通なので、パンとあわせてドジョウサンドにしてみた。

◇味は、レタスのシャキシャキとドジョウのふわふわな身が合って美味しい。

◇両方とも臭みは無かった。(水槽に1日入れて泥抜き)



☆☆☆ Jコメ ここまで ☆☆☆


J君

  • 今後は、養殖実験池で大きく育ったドジョウを林さんに分けていただきながら、東彼杵ブランドとして、皆さんが食べたくなるドジョウ料理の開発も進めます。(彼杵茶とのコラボ料理など)
  • 将来、「道の駅彼杵の荘」でドジョウ料理が出品されるまで、頑張れJ君!
  • 実験池のドジョウ飛び出し防止策の効果で沢山のドジョウが大きく元気に育ちますように。

活動報告

 5月13日 西九州 短期大学部 津上ゼミ7人と彼杵おもしろ河川団スタッフが集まり、彼杵川鮎遡上実験・串川鮎はみ痕調査・どじょう養殖水田にどじょう放流をお行いました。

参加スタッフ:池田団長、中島事務局長とご子息、坂本顧問、吉永氏、和田氏、坂本氏、荒巻氏、林氏、横尾氏、五十嵐氏 そして津上ゼミ7人を含め合計18人です。

彼杵川(彼杵式鮎傾斜板)

どじょう繁殖実験場池(八反田)

串川アユ遡上・はみ痕調査(串川)

 遠方よりご参加いただきました皆様、お疲れさまでした。

串川で鮎はみ跡調査

 長崎県の串川で傾斜板を使って鮎が遡上したか、はみ跡の調査を行いました。

1. 日時

  • 2017年5月13日(土曜日)天候 晴れ

2. 場所

  • 長崎県東彼杵郡串川

3. 目的

  • 鮎のはみ跡調査

4. 参加者

  • おもしろ河川団会員 池田団長、坂本顧問、中島事務局長親子、吉永氏、荒巻氏、坂本氏、和田氏、五十嵐
  • 江上小学校校長 横尾先生
  • 西九州短期大学 津上助教親子(女児)
  • 津上ゼミ学生 男性1名 女性6名 合計18人

5. 調査内容



 5/12 は生憎の雨。先般設置した傾斜板は前日の大雨の際もビクともしません。5/13は水位は下がってくれました。

 今回初参加の西九州出し額の津上ゼミの生徒さんに、中島事務局長から傾斜板や鮎について説明がありました。説明の後、鮎のはみ跡調査を行いましたが、残念ながら発見できませんでした。

6. 調査結果

・傾斜板の下や河口域まではみ跡調査を実施。投網で遡上の有無も調べましたが、遡上の痕跡はありませんでした。次回は6/11に再度調査いたします。

【鮎はみ跡について】

鮎は稚魚期プランクトンや小型水生昆虫、落下昆虫を捕食しますが、成長にしたがい苔が主食となります。
鮎が生息しているか否かは、小石に付いた苔を観察するとわかります。

(2017/6/4 筑後川水系花月川にて)

彼杵式鮎傾斜板遡上実験

 長崎県の彼杵川で彼杵式鮎傾斜版の遡上実験が行われました。

1. 日時

  • 2017年5月13日(土曜日)天候 晴れ

2. 場所

  • 長崎県東彼杵郡彼杵川

3. 目的

  • 彼杵式鮎傾斜板の効果確認

4. 参加者

  • おもしろ河川団会員 池田団長、坂本顧問、中島事務局長親子、吉永氏、荒巻氏、坂本氏、和田氏、五十嵐
  • 江上小学校校長 横尾先生
  • 西九州短期大学 津上助教親子(女児)
  • 津上ゼミ学生諸君 男性1名 女性6名 合計18人

5. 実験内容

 荒巻氏と坂本氏が早朝から川に入り鮎の遡上の有無を調査。(※事前に調査の許可を頂いています)

 鮎は約7cm程度。今年は成長が遅いようです。

 傾斜板の遡上の実験も行いました。表面にネットを取り付けることにより遡上が行いやすくなったようです。

6. 検証結果

  • 今年は鮎の大きさも数も遅れているようです。前日にまとまった雨が降ったことも影響しているかも知れません。
  • 現在の仕様で7cm未満の鮎の遡上も可能であることが分かりました。

彼杵おもしろ河川団 新団員です! よろしくお願いします!!

西九州大学短期大学部 幼児保育学科 津上ゼミ

 はじめまして。私たちは、佐賀県にある西九州大学短期大学部 幼児保育学科の津上ゼミです。私たち津上ゼミは、臨床心理学を専門とする津上先生のもと、男子2名、女子15名の計17名で活動しています。私たちは、元気と好奇心に溢れた、とても個性豊かなグループです。

時に真剣に、真面目に、楽しむときは思いっきり楽しみながら、たくさんの人と有意義な時間を過ごしていきたいと思っています。

 保育者を目指す私たちは、今年度、「幼児期の自然体験」をテーマに活動することにしました。自然体験の中でも私たちが注目したのは「川遊び」!水の持つ独特の感触というのは、小さな子どもに感覚的な快感・満足感・さらに解放感を与えてくれるそうです。ゼミの中には、小さい頃に川や田んぼで楽しく遊んだ経験のあるゼミ生もいて、「たくさんの子どもたちに同じような体験をしてほしい!」という想いを持っています。楽しく、安全に、のびのびと、川の水に触れること、川の中の生き物と触れ合うこと、川を通して人と触れ合うことのできるような子どもたちとの「川遊び」を追求していきたいと思います。

“わくわく どきどき ちびっこ川の探検団”  始動!!!

 川にはたくさんの楽しい遊びがあります。一緒に川を探検しながら、色々な発見や感動を味わいましょう。 

西九州大学短期大学部 津上ゼミ

串川傾斜板効果検証

  • 日時:2017年4月14日
  • 場所:串川
  • 参加者:池田団長、中島氏親子、吉永氏、荒巻氏、五十嵐氏
  • 協力者:田中建設

 3月に串川に設置した傾斜版について、効果検証のための調査が行われました。
 第一回目の経過報告についてレポートいたします。

千綿駅の東南の方向に赤いポストがあります。

  平成29年3月25日、やっと串川にアユの遡上する(うなぎ、モズクガニ等も呼び戻せる)彼杵式傾斜装置が、多くの方々の協力で設置出来ました。

 思い起こせば、10年前の彼杵川汽水域の清掃から始まったムーブメントが、なぜこんな形になったのか、今回は地元の私達5名、長崎から3名、福岡から3名、東京から1名が手弁当で参加しました。

 私もこの装置を作るのは今回で5台目。全て自作です。
 きっかけは10年前に大学の恩師の何気ないひとこと、「池田さん、汽水域から木戸造橋までは4kmアユは遡上するよ。」このひとことは、とんでもない高い壁でした。見事に先生のいい加減さにはめられました。

 まず、1番目の魚道に立ちはだかる垂直の農業用水確保の利水板(角おとし)、この垂直の壁の解決の為、知恵と勇気を出し合い、3年前に特許の登録完了。
 そして2番目は、彼杵川3番目の魚道の「呼び水(川の登り口を魚たちに知らせるサイン)」の問題解決の為、2年前、県の河川課の担当者の方にミニ改良工事をしていただきました。それが完了すると、次に木戸造橋までに立ちはだかる1mくらいの堰、2ヶ所。今回はその改良の為に場所を変えて、1m近くの堰のある串川に私たちはチャレンジしました。

 私はモノ(キャンピングカー)を作り、お金を頂き生活しています。でも、このムーブメントは、皆さんを含め、私も代金はまだ回収不能。私のベストパートナーの国交省の職員さんは、7年間福岡から交通費未回収、なぜ未回収を続けるの。それは、川の先住民の生き物に触れたからです。

 当方は毎日彼杵川の3ヶ所の魚道を犬の散歩で見続けていますし、夏になれば目の前の汽水域や川、そして少しでも川や海の生き物とのアイコンタクトをしたいが為に、海にもう30年以上シュノーケルで、ダイビングで泳ぎ続けています。

 現在も、その体力保持の為に人から見たらばからしい事を続けています。
 「お父さん、お風呂で毎日何をやってるの」「息をどれだけ止められるか訓練だよ。」そして週に2回、胸式呼吸、肺活動を増やすため、プールに通い続けています。

 短水路(50m)の記録は、リオ五輪の水泳選手、池江璃花子さんの24秒、これを25mに直すと12秒、私はやっと彼女の6倍遅いリズムで短水路(25m)息継ぎなしの無呼吸クロールで、最初は30秒、次に36秒、38秒、58秒、66秒・・・そして3月の中ごろにやっと72秒を達成しました。今では楽々です。なぜ72秒なのかは、これもばからしいと思われますが、足ひれ(フィン)をつけると、6倍の泳力が生まれますので、今のままで6倍72秒は12秒に短縮できるし、それを無呼吸(水の中)で泳ぐこと、それが目的です。家の風呂もプールも、あくまで、肺活量アップの訓練です。

 なぜそんな事を続けるのか、それは、海が、魚が大好きだからです。
 今の目標は、千綿駅の向こうの海によく現れる大村湾のスナメリさんと一緒に水中でゆったりと泳ぐことです。

 千綿駅の東南の方向に赤いポストがあります。
 お日様の光が優しさに変わったとき
 風が海の香りを運んでくれたとき
 海が波に託して万感のリズムを刻んだとき
 東南の方向に赤いポストが現れます。
 そのポストには、海への想いを、願えばスナメリさんが取りに来てくれます。
 それは、川の生き物にも届けてくれます。

 だって、川のアユさんのふるさとは、海、海の母親は森と川でちゃんとつながっています。
海と川と私たちも、太古の昔から。

 そうそう、おもしろ河川団のみなさま、未回収の請求書は、千綿駅の赤いポストから出してください。きっと、紙や金属のお金という形を変えて海から返信が戻ってきます。 

 最後に、筑波大学白川ゼミのみなさま、「Bay Of Mermaid 湾の生き物の笑顔」作詞、作曲も完成したら赤いポストへ投函してください。

by 池田健一

串川鮎遡上傾斜板の設置

1.日時:2017年3月25日

2.場所:串川

3.目的:鮎遡上傾斜板取付け

4.参加者:池田氏、中島氏親子、和田氏、荒巻氏、吉永氏、高月氏、林氏、五十嵐

5:協力:田中建設(土嚢の作成と提供をしていただきました)。

 

  彼杵おもしろ河川団のメンバーが集まり、設置作業が行われました。

《背景》

 平成9年に河川法が改正しました。
 河川法では、河川を管理する目的として、これまでの「治水・利水」のほか「川の環境の整備と保全」も定義されましたが、河川を取り巻く環境は過去と現在とでは水量、水流、水位は大きく異なり、生き物にとって好ましくないと推考されます。
 その一例が、高さが1m近くの堰。ゲリラ豪雨や干ばつにより水が多すぎても少なすぎても小さな遡上生物は遡上出来ず、治水・利水の為の堰が、遡上生物の壁として立ちはだかっていることが確認できました。

《傾斜版について》

 この傾斜板は、利水板付属傾斜装置という名称で農業用水の利水の為の利水板(角おとし)に取り付ける装置として、特許庁に登録しております。
 実験装置を製作し、彼杵川で遡上魚を用いて実証実験を3年間に渡り行い、効果を検証しながら多くの問題点を解決してきました。

《串川に取付け施工するこれまでの流れ》

 2年前の夏筑波大学チームが彼杵で合宿を行う際に、彼杵の川の中でも一番川幅が小さく、例えると、「溝」のような串川に注目しました。その串川は30~40年前はアユ等の遡上魚が「列をなして遡上していた」との地元の方々の情報を聞いたのがきっかけとなりました。
 そこで、平成28年の春に、彼杵川での実証実験の際に、来町して頂いていましたイデア㈱チーム、国交省中島氏に調査を依頼したところ、”堰がある手前までアユ等の魚が遡上している”という事実が確認できました。
 また平成28年の夏、筑波大学合宿の際に、ある地点を境に「遡上あり」その上には「遡上なし」、という事実を再度検証しました。

《取り付け施工作業》

  彼杵おもしろ河川団のメンバーが集まり、設置作業が行われました。

 当日朝、彼杵式鮎傾斜板が運び込まれ、設置の打ち合わせが行われます。

 ここに魚道が設置されました。アンカーボルト12mmで4箇所固定します。大雨の時は取り外しができます。

 無事設置完了しました。遠くから参加の皆様、お疲れさまでした。



《今後の展開について》

 今回串川の実証実験で遡上魚のアシスト効果を明確に、数字で検証し、また今回の手法、過程、制作法、固定法などをHPにて公開し、大村湾全域の豊かな海の展開に役立ててもらえばと考えています。
 串川の魚道設置の準備におきまして、次の図面の通り準備を進めております。 この河川は堰に傾斜がついているため、つくば大学に傾斜角を測定していただき修正を加えたものです。

※この設置については、県北振興局河川課において、設置許可を事前に頂いています。

 

串川で魚道の実験開始!

 3月25日 長崎県東彼杵の串川に彼杵式鮎遡上傾斜板を設置しました。
 地元の方の話によると串川は昔多数の鮎が遡上し産卵していましたが、昨今は遡上が見られません。原因を調べたところ、写真の堰の段差が影響しているのではないかと思われましたので、池田団長が彼杵川で実験を行った傾斜板を串川の堰の形状に合わせて造り、設置しました。

 荒巻氏がウェットスーツを着用し、投網を使ってアユが遡上しているかを調べてくれましたが、まだ時期が早いようで姿は確認できませんでした。

 任務完了。彼杵町役場の高月様、吉永様のおかげでスムーズに事業が行われました。ありがとうございます。
 堰の高さ、水量の問題がありますので鮎が遡上してくれるかどうか引き続き調査を行います。


 設置が終了し遅くまで次回のスケジュールの打ち合わせ。次回はどじょうの放流を予定しています。

 遠くは東京からボランティア参加の有志達です。
 和田様、荒巻様、林様、中島様、池田団長、お疲れ様でした。
 

ドジョウ養殖 今後の展望について

平成 29 年 1 月 21 日 修正版 
林 博義・森 稔・荒巻 陽介

1.背景と概要

・私たちの団体は、「東彼杵町を元気にしよう‼」を合言葉に 4 年前に設立しました。これまで、地 域(長崎県東彼杵郡東彼杵町八反田郷地区)を流れる「千綿川」を中心に、自然環境の保全・地域 おこし等に関する活動を行ってきました。
・昨年(平成 28 年)からは、自然環境の保全・地域創成・防災の観点から、「休耕田を活用したド ジョウ養殖の活動」を開始しています。
・昨年は、水田内でドジョウを大きく育てることに成功しました。

2.昨年(平成 28 年)のとりくみの内容

・平成 28 年 4 月から、自宅近くの休耕田を活用して、試験的にドジョウの養殖を開始しました。
・今回は、種苗(ドジョウの赤ちゃん)2,500 匹を購入し、大きく育てることを目標としました。
・ドジョウは、養殖開始後約半年で、大人のサイズまで成長させることに成功しました。


3.課題と今後のとりくみ(展望)

・昨年のとりくみでは、ドジョウを大きくすることに成功しましたが課題もみえてきました。今後は、 以下の項目にとりくみたいと考えています。

今後のとりくみ①  ドジョウの逃亡防止対策の実施
・昨年は休耕田で養殖していたドジョウの多くが逃亡してしまいました。
・今年は、これをふまえ、「周囲(畔)への波板の設置」、「排水口の改良」といったドジョウ逃亡防 止対策を講じる予定です。

 今後のとりくみ② ドジョウの完全養殖・展開
・昨年は、種苗(ドジョウの赤ちゃん)を購入して育てましたが、私たちのとりくみの目的のひとつは「自然環境の保全」です。
・近年全国的にみても減少傾向にあるドジョウをはじめ、氾濫原性の生物(フナやナマズなど)について、休耕田内で繁殖(産卵⇒成長⇒産卵)させることを目標にとりくみたいと考えています。
・また、現在は1か所の休耕田での試験的なとりくみですが、さらに大村湾沿岸の休耕田にも、本活動を展開していきたいと考えています。なお今後も、とりくみの成果・ノウハウについては“彼杵おもしろ河川団ホームページ”で随時公開していきます。

今後のとりくみ③ 彼杵ドジョウの地域ブランド化
・将来的には、彼杵ブランドとして認知度が高い「彼杵茶」のドジョウ飼育への活用、ドジョウ料理の開発などを行い、休耕田で飼育したドジョウをブランド化(彼杵ドジョウのブランド化)したいと考えています。
・また本活動をとおして彼杵地域自体の活性化(彼杵地域のブランド化)にもつながるような展開を思案中です。

 

東彼杵町での経験を全国の川づくりへ

私が事務局を務める日本河川・流域再生ネットワーク(JRRN)が2016年11月に設立10周年を迎えました。かつての美しい自然豊かな川、地域に親しまれ愛される川を復活させようと奮闘する全国の河川再生の担い手を技や知で応援するには何ができるのか? 設立当初は一方通行の情報発信から始まり、試行錯誤しながらのあっと言う間の10年間でした。
私と東彼杵町との出会いは2013年11月に東京で開催された「いい川・いい川づくりワークショップ」。その翌月には、JRRN設立当初から様々な応援を頂き協働してきた筑波大学白川直樹研究室と共に東彼杵町を初めて訪問し、町内の豊かな自然の魅力、そして地元の方々の人柄と熱意に共感し、気が付けば東彼杵町での協働活動も4年目に突入しました。


「元気な地域づくりに河川はどう貢献できるのか?」

これが私の所属する(株)建設技術研究所国土文化研究所における現在の研究テーマです。10年に渡るJRRN事務局の運営経験も活用しながら、地域活性化に水辺はどう役立つのか、元気な地域づくりに寄与する川づくりのあり方について日々考えを巡らせています。
この様な研究テーマに取組む覚悟できたのも、そして、きっと川が地域の元気に貢献できるに違いないと確信できたのも、彼杵おもしろ河川団でのこれまでの協働経験があったからに違いありません。
川づくりの基本は、自然との対話、そして人との対話。東彼杵町の宝である豊かな水辺と触れ合い、更に熱意と温もり溢れる彼杵おもしろ河川団メンバーと共に汗を掻きながら、全国の河川再生の担い手を勇気づける様な実績とメッセージをここから発信していければと考えています。

(日本河川・流域再生ネットワーク/国土文化研究所 和田彰)

(公財)日本釣振興会の活動

 日本は寒流の親潮(千島海流)と暖流の黒潮(日本海流)がぶつかり合っていることから、世界有数の水産資源を持つ国です。周囲は海に囲まれ6852もの島やリアス式海岸により、釣りは昔から日本人にとって欠かせないレジャーの一つとなっています。
 しかし、資源は限りあるものですのですから、生き物の住める環境を改善するとともに捕獲も未来のことを考えて行う必要があります。
 私の所属する(公財)日本釣振興会では、魚釣りを楽しんでいけるため、魚族資源の保護培養、釣り場環境の整備保全、釣りに関する知識の普及、啓発に必要な活動を行っています。主な事業活動は「放流事業」「水辺環境美化保全事業」「釣教育・釣振興事業」「釣りマナーと安全対策の啓発事業」等です。一般の釣り人や、釣具店・メーカー及び釣り関係団体等が会員になり、会員の会費や寄附で運営され、全国でボランティア活動を行っています。


■魚族資源の保護・増殖活動
 稚魚放流、アオリイカの産卵床設置、ヤマメの親魚放流試験、マブナ(ギンブナ)の種苗生産等を行っています。
 平成 27 年度は海水面約 66 か所においてカサゴ、クロダイ、ヒラメ、マコガレイ、マダイ、メバル、キジハタ等 34 万尾の放流を行いました。内水面では約 34 か所でニジマス、アマゴ 4.7 万尾、ウグイ、マブナ、イワナ、ヤマメ、ヘラブナ等約2,500 キロ、ワカサギ、ヤマメの発眼卵を約 230 万粒放流しました。

■水辺環境の維持・保全活動
 水中清掃、全国一斉清掃、 釣り場の清掃活動を実施しています。
 中でも毎年10 月第3日曜日に開催している「水辺感謝の日」は、北海道から沖縄まで、127 か所で約 8,800 人が参加して水辺の清掃活動を行いました。

■釣り体験学習
 小学校や、民間のプールなどを利用し、ニジマスやヤマメの釣り体験学習を行っています。福岡県芦屋町の流水プール「アクアシアン」では平成28年度は40人の日本釣振興会スタッフにより、1000人以上の方にニジマス釣りの体験をしていただきました。

川辺川

 熊本県五家荘。九州脊梁を分水界とし、東に向かう水は宮崎県椎葉へ下り耳川の流れとなり、西へ流れる水は標高1662m五勇山のブナ原生林の間を流れ、樅木川となり、五家荘で名を川辺川へと変えます。
 この川辺川は、国土交通省の「BOD 値による河川の水質状況(水質が最も良好な河川)」でトップ15にランクインしています。調査開始以来過去10年間選ばれているのは、日本で唯一この川だけであり、文字通り日本一の清流です。
 この渓には、マダラと呼ばれる特別な模様を持つヤマメが存在しています。ヤマメが再生産している最後の秘境。
 どんな支流に入ってもたくさんの魚たちが竿を曲げてくれ、魚に遊んでもらうことができます。

20160703_113715_00 さて、放流したアユは海水に馴染めず死滅すると言われます。
 放流を必要とする理由は、放っておくと資源(生き物)が枯渇するからに他なりませんが、養殖した魚を放ち続けていても川は生き返りません。
 ある生き物の恒常性を損なう原因が人が作り出したものであるとすれば、単に一種の魚を放流してもうまく食物連鎖は行われません。
 もし、魚たちが自らの力で再生産ができないのであれば、それは生き物が生活できない要因があり、多くの生き物たちと共存できる方法を検討する必要があります。それは人為的な要素以外にも、自然の要因も考えられます。生産が行われた場合はそこに住む生き物が生活できることになったことの一つの証明となります。
 川は大きな自浄作用を持っています。生き物が育たない現況に対し手をつくした上、「魚」の観察を川の健康の目安として地道な努力を重ねていきたいと思っています。


 釣りをしていると、清流漁たちの健康状態がとてもわかります。
起きた問題点の対応を行うばかりでななく、将来を担う子どもたちに、「釣り」という遊びを通して、自然を丸ごと体験してもらい、予防をすることこそが、自然を蘇らせるために何より大切なことと信じています。