“森・川・海”をテーマにしたワークショップの開催を目指します!

“森・川・海”をテーマにしたワークショップの開催を目指します!
~10月8日の「第6回 水辺からのまちおこし広場」から~

去る10月8日、東彼杵町総合会館の大会議室にて、「第6回 水辺からのまちおこし広場」が行われました。ご参加くださった皆様からは「よかったね。」という感想が多く寄せられました。



その後、10月12日には、地元の寿司屋さんに主要メンバーが集まり反省会を行いました。今後、どのように進め、どのように多くの人々を外部から呼び寄せるのか・・・それがテーマです。

【反省会で挙がった意見・感想】

  • 内容は良かった。これまでは、一部の専門性に偏った論文発表のようであったが、地域を巻き込んだ、解りやすいプレゼンのヒントが出てきた(全員6名)
  • 稲刈りやソフトボール大会、剣道大会などの行事が集中し、来場者が集まらなかった。(藤澤)
  • 内容は良かった。これを外部の多くの人に見せたかった。もったいなかった。(渡邊町長)
  • 発表時間が4分というのは短くて伝わらない。発表時間は皆均等に7分にすべきである。(宮川)
  • 人が集まらないことを、人のせいにしていては何も進まない。全て、地元のかかわった組織、団体の責任者のせいである。(池田)

その中で、誰が言い出したのか、ひとつのアイデアが生まれ、東彼杵町の、また、彼杵おもしろ河川団の今後の展望がさらに広がっていきました。

そのアイデアとは、次回からの「水辺からのまちおこし広場」は、“森・川・海”をテーマにしたワークショップとして開催しようというものでした。
これまで、私たちが参加してきた、お役所主催の九州や全国での「川のワークショップ」から、

  1. もっと自由に!もっとアグレッシブに!
  2. もっと楽しく!もっと解りやすく!
  3. 関心のなかった人でも行ってみたくなる!

このような開かれた「ワークショップ IN 東彼杵」を企画し、そこからまたヒントを投げかけ、ヒントを掴んでゆこう。そんな夢を語り合いました。

そして、これを夢として終わらせず、必ず実現していこうと話し合い、将来は「グリーンハートホール」を会場に開催しようということになりました。ちなみに、「グリーンハートホール」とは、佐世保の「アルカス佐世保」を設計された方の集大成の建造物だそうです。

【新たなワークショップの提案】

  • 「そうだ!アクセス、音響、設備内容は“県下ピカ一”!それを目指そう。」(渡邊町長・池田)
  • 「発表は7分にして、ゆっくりと堂々と伝いたい!」(宮川)
  • 発表時間を7分にして20グループが発表する。その中で、参加者が自分以外のグループに投票しグランプリを決めよう。
    ※ 町内の各グループ、筑波大学の白川ゼミ、西短の津上ゼミ、JRRN、直方水辺館、国交省職員、河川生物コンサルタント(民間)、河川土木コンサルタント(民間)、公的コンサルタント、土木研究所、長崎大学教育学部地域教育総合支援センター、それと、大村や川棚の愛護団体で外部から10組は予定に組めます。
  • 町内、各地域や県内の、できれば子どもたちやその保護者も参加できる内容に解りやすく考えてゆこう。
  • 審査委員長は、筑波大学の白川先生の予定(私の恩師 坂本先生より提案)

最後に今回のグランプリは、地域の寿司屋さんでの反省会参加者全員一致で、西短の津上ゼミでした。

【皆さんからの意見】

  • 彼女らは相当練習しとる。(宮川)
  • 解りやすかった。(藤澤)
  • もっと地域や地域外の子どもたち、保護者を呼べるヒントになった。(渡邊町長)

では、賞品には「赤いカヌーの使用権を差し上げよう!」・・・全員納得。
次年度、5年後、10年後、この企画は大きく化けますよ。お楽しみに!

団長 池田健一

「第6回 水辺からのまちおこし広場」速報

「第6回 水辺からのまちおこし広場」が開催され、今年の取り組み結果について報告しました。




 県北グリーンクラブの「どんぐりのポット苗作り」の協力をお願いしたところ、28500円の募金が集まりました。ご協力ありがとうございました。


 



 当日は「彼杵おもしろ河川団」の来期の計画について打ち合わせが行われました。

初めて参加した感想と報告

初めて東彼杵に行き、おもしろ河川団の活動に参加しました。とにかく楽しかった思い出を共有したく、こちらに書かせていただきます。

まず、とにかく川がきれいだという印象が強かったです。しかし、地元の方や河川団の方によれば上流はもっときれいとのこと。川に入って遊ぶ習慣もありませんでしたが、川に入って遡上実験をしているときは子供のころに戻ったように感じました。

私が担当したのは傾斜板を囲っている網の中に魚を捕まえて入れることでした(当日の様子はこちら、詳しくはこちらにあります)。最初は小さな網を使って、川の浅いところで捕まえていました。川の端に生えている草のあたりを突くと、泥に交じって小さな魚が網に入っていました。これほど簡単に魚がとれることがとても楽しく感じました。

しかし、小さな魚ではあまり実験には使えないとのことだったので、途中から大きな網に切り替えました。腰くらいまで深さがある場所で、二人がかりで行いました。要領は小さな網のときとほぼ同じで、スケールアップしただけでした。一人が草の根元あたりに網を付けておき、もう一人が足で草の根のあたりを蹴って泥で水が濁る状態にします。そうすると魚の視界が悪くなり、間違って網の中に入ってしまうのだとか。「いやいや、それで捕まるほど魚の頭は悪くない」と半信半疑でしたが、実際にやってみると捕まるものですね。小さな網よりも大きな魚がとれること、単に草の根元を蹴ることさえも楽しくなって何度も繰り返していました。

そろそろ取れなくなってきたと思っていたころに(本当は下流から上流に向かってやるのがいいそうですが、初心者の私たちは上流から下流へ)、ウナギを捕まえました。天然のウナギが存在することにまず驚き、それを捕まえられたことにも驚きました。これが傾斜板を上ったら確実に見えるだろうとのことだったので、実験にも貢献できたようでした。

魚を捕まえる部分はとにかく楽しくて、おもしろ河川団のみなさんがとてもいい活動をしていると感じました。楽しい部分を担当させてくださり、ありがとうございました。

(筑波大学白川研究室 岸田まりな)

第10回いい川・いい川づくりワークショップ

 1日目、「あらっ」と思いました。テーブル選考の際、高校の授業を思い出しました。

「苦手な授業が始まった・・・・」

 最初は、「今日は、読書感想文の発表の国語の授業だ。」と思って入りました。でも、大嫌いな数学・理科の教室に間違って入り込みました。
 自分なりに努力はしました。でも、途中で気づいて授業が解らず、イライラしてきました。

 「席を立つな。ガマン、ガマン・・・・」

 それで、眠くなり、あえなくダウン。

 でも、良かったと思っています。また、いつか、「倍返しするぞ!」というエネルギーがふつふつと湧いてきました。
 そもそも、東彼杵から4人、福岡から4人、茨木から2人、東京から1人、佐賀から3人、佐世保から2人、それと“山の神”が1人。まさに奇跡の人間ネットワーク!!!

 全員での集合写真。あの時の記憶は、私は、最後までしっかりと心に刻みます。
 あの瞬間、私の中では大会が終了していました。この5月からの急展開、ターニングポイント・・・皆様にも笑顔で理解してもらいました。
 間違った教室から這い上がる努力をしても、しようがない。
 「今後は、もっとしっかり、私がサポートしてあげる。よくやったよ。」
と、そんな風にアドバイスしてくれた女性が周りに2人いらっしゃいました。

 翌日の敗者復活戦。私は、遅刻しました。そして、クライマックスは、また、女性の方と涙ぐみながら話し、なぜか、最後まで会場にいたたまれず、早退しました。

 居眠りと、遅刻と、早引き。50年前の私の青春でした。

団長 池田健一

大木トオルさんとの出会いから~つなぐ「生き物を守るバトン」~

 今年の5月、筑波大学「白川ゼミ」に招かれて、私は、大学のダイビングプールで、仕事以外の唯一の特技である“シュノーケリング”を披露させて頂きました。
 その後、「ミスターイエローブルース」大木トオルさんの“セラピードッグ”の講演を間近で拝見させて頂きました。トオルさんは、「東京オリンピックまでに、日本での“犬・猫殺処分ゼロ”を目指す。」それを、はっきりと提言されています。

 長崎に帰ってから、どうして“殺処分ゼロ”ムーブメントを実現されるのか、ずっと考え続けてきました。その後、朝日新聞(2017.3.12)の日曜日の全面広告と、「名犬チロリ」の絵本を送付いただき、“殺処分ゼロ”ムーブメントの実現の確証を、私は受け取りました。

 講演で見たリアルな動画。日本での犬・猫の殺処分はガス室送り。先進国と言いながらも日本には、ナチスの時代と同じく残っている「動物ホロコースト」のようなガス室がある。さらに、ガスを節約するために、まだピクピクしている犬や猫をそのまま焼却している自治体があることも知りました。それは、目と心に今も焼き付いています。

  1. そのメッセージを、欧米の愛犬家と連絡を取り合い、みんなで協力し、東京オリンピックまでに“犬・猫の殺処分ゼロ”を実現する。まずは、日本、そして、世界に・・・。「名犬チロリ」の絵本。現在の社会情勢に訴求される、今がジャストタイミング!
  2. そんな時に出会った、おもしろ河川団の女性主体の2つのチーム。土木研究所と西短津上ゼミ。
  3. 当町の図書館では、川の生き物“アユさん”が主人公になっている紙芝居が完成していた。(これは当方の乱雑なメモが舞台形成の物語になり、児童対象の読み聞かせチーム「くじらっこ」の皆さんのおかげで、紙芝居として6年前に完成していたものです。この6年前のことは、私は全く忘れていましたが…)

 これら①②③の3つの不思議な複合要因で、紙芝居に登場する川の生き物“アユさん”から、主人公が「アキラ君」にバトンタッチし、アキラ君の裏山の大雨による土砂と人工林の流出から始まり、アキラ君が大きくなった時、仲間たちと裏山から切り出した杉・ひのきを町の図書館の薪ストーブの燃料につかい、そこにはたくさんの人が集まってくるというストーリーが展開していきました。6年前の紙芝居が、今、おもしろ河川団の女性チームによる“絵本大作戦”に拡がってスタートしています。

 筑波大学でリアルに見せて頂きました、大木トオルさんのセラピードッグの講演と、私たちのリクエストによる、大木さんの友 BEN.E.KING作曲の、あの名曲「スタンド・バイ・ミー」の本場のソウルフルなハートに響く熱い歌声。どちらも、私たちの心の中にしっかりと焼き付いています。大木トオルさん、ありがとうございました。

「忌まわしい現実を“殺処分ゼロ”にすべく熱い闘い」、3月12日の全面広告に刺激を頂き、私たち、彼杵おもしろ河川団も熱い思いを胸に、川の生き物を守るために「人は生き物の一員である」とのプライドを持って、これから前へ少しずつ進んでゆきます。
 しっかりと、川の生き物を守るバトンを、大木トオルさんから託されました。

「動物愛護法」の法律の定義は「何人もみだりに動物を殺してはならぬ」
 それが基本理念です。

 それと同じく、平成9年の「河川法」の定義も「利水と河川環境のバランス」
 その中での河川環境の意図は「自然と川の生き物との共生、バリアフリー」です。動物愛護法の動物には、犬や猫以外の野生の生き物も含まれています。もちろん、自然の中の川の生き物、アユやドジョウやカニさんも入っています。「動物愛護法」と「河川法」・・・共に、利便性を求めた人間社会の中で、人間以外の他の生き物を「弱者にしてはならぬ」そんなことだと、私は思っています。

「人間は万物の霊長」であるならば、人間以外の生き物の「悲しみ」も「弱さ」も、そして「はかなさ」も「慮らぬばならぬ」。それが、「霊長の責務」です。

 大木トオルさんから、そんなエネルギーを頂きました。ありがとうございました。
 また、いつか、お会いできればと思っています。

団長 池田健一

ドジョウ捕り(5月26日の話)

  • 日時:5月26日(土) 14:00~17:30
  • 場所:霞ヶ浦周辺の水路ほか
  • 参加者:4人

5月26日、筑波大の研究室で飼育・観察するドジョウを捕まえるべく、レンタカーに乗り込み霞ヶ浦に向かった。霞ヶ浦に到着すると、初めに水路でドジョウを探し始めた。この日は晴れていたものの風が強く、霞ヶ浦は波立って荒れていた。そのせいか水路も水が多く濁っていた。

二人が胴長を着て水路に入り、腰まで水に浸かりながら網でガサガサ。泥を掬い上げてみるとさっそく何やら跳ねる魚の影が…タナゴだ。魚がいることがわかったので、定置式のワナを仕掛けつつ、その後もしばらく同じ水路でガサガサ。タナゴやフナが何匹か捕まったが、ドジョウは未だ発見されず。

そうしていると散歩途中の男性から声を掛けられた。

「そこにはドジョウはいないですよ。ドジョウはもっと水が浅い所じゃないと。」

聞くところによるとその男性は地元出身の元鉄道マンで、お父様が霞ヶ浦で漁師をされていたそうだ。子供の頃にはこの辺りでドジョウをたくさん捕まえていたということで、いろいろな話を聞かせてくれた。

  • 夜、雨が降って雷が鳴ると喜んで棚田の水路に罠を仕掛けに行った。翌朝にはたくさんのドジョウが入っていた。
  • ドジョウの味噌汁の作り方は味噌汁を作っておいて、熱々の鍋の中にドジョウを生きたまま丸ごと入れる。入れた瞬間にバチバチッと跳ねるので、素早く蓋をしないといけない。
  • 一番おいしいのはドジョウの卵とじ。醤油と砂糖でささがきごぼうを煮た中にドジョウを入れ、素早く蓋をして煮る。最後に卵でとじて出来上がり。
  • 田んぼでドジョウを捕まえるのなら水を浅く張るか抜いてしまうといい。夜は動かなくなるので、捕まえやすくなる。

2人がドジョウについての話を聞いている間も他の2人はドジョウ探しを続けたが、結局この水路では捕まらず。男性にお礼を言うと場所を移動することにした。

水田に場所を移し、再び胴長を着て水田の横の水路に入った。底の泥がとても柔らかく、予想以上に深さがあった。泥に足を取られながらガサガサすると…ついにドジョウがいた!小さいが、ぬるぬると元気よく動いていた。目的達成である。

目的達成後もしばらくガサガサを続けてタナゴやフナ、ザリガニなどを捕まえ、夕日とともに帰途についた。

今回捕まえた生き物たちは研究室の水槽で飼育する。ドジョウも水槽の中で元気に泳いでいた――さて、このドジョウは東彼杵町でのドジョウ養殖プロジェクトを成功させるヒントを与えてくれるだろうか?

貴重なお話を聞かせてくださった男性にこの場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。

(白川研研究室『川と人』ゼミOG 中前  千佳)

「虫の目と鳥の目のお話です。」

 この4年間、全国の各分野の専門家の方々が、東彼杵町に年に数回集合されて、傾斜板の研究を続けてきました。日本の河川にこれから必要になるであろう、河川工法の大幅なコストダウンの研究です。一点を集中し、見続け、考え続け、少しずつ答えを出す。その視点は、まさしく虫の目です。
 でも、ムーブメントを世に問いかけるには、海と川と山の全体を、高い場所から俯瞰する鳥の目も必要だと感じていまして、今回は、その展開を私なりに述べさせていただきます。

 私は、2匹の犬と、90×45×45㎝の水槽の川の生き物の面倒はよくみます。家と工場と目の前の川と海にしか興味はない。その行動エリアは、遊びなのか、ライフスタイルなのかよく分りません。(観光や旅行にも全く興味なし。)それが拡大したのが、1kmに近い目の前の川のエリア、1km×3m×40㎝の巨大水槽。それが、私の視点でした。まさしく、虫の目です。そこに、これまで多くの方々が集合し、整列されて、もう12年間続いています。面倒くさい当方に、お付き合い、ありがとうございます。

 ずーっと川と海を見続けてきましたが、雨が降るたびに、何故か土砂が流れ込む。「まあ、いいか。」と、私も皆様も面倒くさいので考えないようにしてきました。

 そのような中、今回の北部九州大雨による、山の傾斜面の針葉樹(杉・ヒノキ)の地滑りのニュースが流れました。私は、坂本先生、中島さん、和田さん、白川さん、五十嵐さんに電話をかけ、「おかしくないですか。」と相談しました。また、東彼杵清流会発足当初から関わりのあった横尾さんに電話をすると、「家の裏山に広葉樹の苗を植えたらどうですか。」とボソッと言われたのです。同時に、土木研究所様からも、ちょうど資料を頂きました。これまで、“見て見ぬふり”“くさい物にフタ”をしていましたが、「本当に川の生き物を守れるのか。」・・・皆様と相談し、フタを開けて、もう一つ、「鳥の目のムーブメント」を少しずつ展開することになりました。

 当町の渡辺町長と何度も相談して、里山、森の保全は、その有効活用無しでは長期継続は難しいため、東彼杵町の山の斜面と杉・ヒノキの健全な人工林から、天然林の活動を通して、人とお金が流れる資源として活用してはどうかということになりました。それを「里山資本主義」というそうです。それは、いろんな形で全国に広がりつつあります。今回の北部九州での大雨と地滑り。それはきっと・・・
「虫の目から鳥の目」
「海と川と山の全体的な連系」
の大きなターニングポイントになります。
 よかったら、角川文庫「里山資本主義」(781円)を、皆様もお買い求めになられることをお薦めします。表紙イラストは、スタジオジブリさんです。

 平成9年の河川法の定義、利水と環境保全を、どうすれば解りやすく伝えられるのかと考え、今回は、西九州大学短期大学部 津上ゼミ(幼児教育)の参画もあり、ホームページ上での紙芝居の展開となりました。
 川の生き物の長老(なまず)、川の家族(カニ親子)を水中めがねで観察するちびっこ。そんなストーリーを、幼児向けにフリーライターの江崎さんが制作中。また、ちびっこと両親に語りかけるようなストーリーを、西九州大学短期大学部 津上ゼミが制作しています。紙芝居(もしくは絵本)のイラストは、津上ゼミの担当です。しっかり頑張ってください。力量が試されていますよ。

 里山資本主義を、ホームページ上の絵本で解釈し、スタートする。それは、お金も労力もムダな時間も必要ありません。必要なのは、「創造力」「企画力」「展開力」そして、勇気です。
 最後に、人生の成功に重要なのは、才能ではなく「やりぬく力」【GRIT】。そんなフレーズに接する機会も、今回ありました。

 それでは、みなさま、よろしくお願いします。

団長 池田健一

朝倉郡東峰村

 九州北部を襲った集中豪雨により、ここ東峰村も大きな傷を負いました。

 約一週間が経過し道路の土砂もようやく取り除かれたので、7/14からボランティア活動が開始されました。
 寸断された道路があるため、受付会場は「道の駅小石原」側と宝珠山側に分かれましたので、私は次男と小石原側に行って受付。三連休の初日なのでam8:40に到着した頃には150人ほどのボランティアが全国から集まっていました。

 社協から受付説明を受けたのち、グループに分かれて依頼のあった先に向かいます。

 道路は土石流により数日前に通った道路とは思えない、まるで別の場所のような姿になっており、家屋の崩壊もいたるところで発生しています。土砂とともに流されている大量の針葉樹が目立ち被害を大きなものにしているようます。
 私が応援に入ったところはある窯元で泥のかき出し、土嚢作り、洗浄作業を実施。

 家主の話によると自家用車を流され土砂が腰の高さまで家の中に入り込んできたそうで幸運にも家は流されなくて済んだので命は助かったとのことでした。

 猛暑の中休憩をはさみながら大量の土嚢を作っているとフラフラしてきて午前中でギブアップ寸前。こりゃ体がもたないなと弱気になりましたが、午後から壁の洗浄担当になったのでなんとか15時の作業終了時間まで頑張ることができました。

 同じグループの方は京都から徹夜で一般道を走り9時の受付時間に到着。そのまま夕方までハードな作業を行っておられました。仮眠後一般道で京都に帰るそうです。

 まだまだこれから復興が続きますがボランティアの皆さん、地元の皆さん体をこわさないよう頑張ってください。

 

 写真撮影は被災した方の心情を考慮し控えさせていただきました。

 東峰村では、社協にてゴム手袋やマスクを用意していただいていましたが、ゴム長、保護メガネは準備が必要です。近くに店はありません。飲料水と食事も忘れず持参してください。

【本所(小石原)】
受付時間:9時~11時
場所:小石原焼伝統産業会館(福岡県朝倉郡東峰村小石原730−9)
TEL1:090-6569-4753
TEL2:090-8348-2864

【宝珠山サテライト】
受付時間:9時~11時
場所:東峰学園(福岡県朝倉郡東峰村大字福井2296-4)
TEL1:090-8348-2899
TEL2:090-8348-2962

管理人

「ミスターイエローブルース」大木トオルさんの「セラピードッグのお話と『スタンド・バイ・ミー』」

これは、当方のHP、カスタムプロホワイト「答えは風の中」で長年親交のある、キャンプのフリーライター、町田厚成さんがタイムリーにその内容をリポートされています。
「答えは風の中」のブックマーク、「町田の独り言Ⅱ」で「大木トオル、ブルースを語る」「大木トオル、筑波大学セラピードッグ講演」を始め、皆様に覗いてもらえたら、プロの編集者のリアルな文章が参考になりますよ。

当方は、この一件に関して、視点を変えて述べさせてもらいます。そのテーマは、今の若い人、特に理系の学生さんに向けた「コミュニケーション論」の展開です。

熱く、ソウルフルに想いを語られ、最後に魂を込めて『スタンド・バイ・ミー』を熱唱された大木さんが、筑波大学に来られてから、昼食、大学を去られるまでの立ち居振る舞い、表情の変化、動作の洗練度、の3点をじっくり観察させていただきました。

左は『スタンド・バイ・ミー』で、日本でも有名な「スイートソウルの王様」BEN.E.KINGさん、右は大木トオルさんです。大木さんは、高校生まで先生から「ドモリ君」と呼ばれ、その吃音を治すために、歌を歌い始められ、今から50年近く前にカバンひとつでブルースの本場、アメリカに渡られ、シンガーとしての地位を確立されました。
彼がシンガーとして成功された事を私なりに説明しますと、その大きなファクターは「コミュニケーション力」です。観衆を前に、大木氏のステージ上で心打たれたのは、
①真剣に、熱く、何かを伝えようとされる教師の顔、無邪気な少年の顔、それは人々を惹きつけます。
②歩く、腰かける、立つ、そして話す、その動作の完成度。
③他人を立てる、譲る、そして自分をドーンと出される、それは自然なさりげない落差です。

上記の3ポイントは、大木氏が、言葉も違えば文化も違う異国の地、アメリカで「自分の歌を歌いたい。」その一心で努力した結果、自然に身につけられたものだと推測されます。 そう、ブルースの世界に、そして、アメリカに温かく迎えてもらえたのは、壁にぶつかり、涙を流され、思い切り泣いて立ち上がられた経験から得られた完成度の高いコミュニケーション能力の賜物です。

このCDジャケットをよく見てください。この表情!TORU and BEN.E.KING The MANHATTAN Brothers。
TORUさんとBEN.E.KINGさんは、「魂の兄弟」そのものでしょう。これを対話といいます。コミュニケーションといいます。

今日本の小学校の低学年から英語の授業が始まっていますが、英語を習うのは語学力の技術習得です。でも、重要なのは、そこから生まれる外国人と真剣に対話するスタンス、それも積極的なコミュニケーションの展開です。それと同じような展開を、以下述べさせて頂きます。

筑波大学の学生さんとは、私が信頼し、尊敬している白川先生と、筑波大学の卒業生の坂本君(彼とは「声が小さい。」「白黒はっきりしろ。」「周りにあまり気を遣うな。」といつも叱り続けながらも、もう10年近く親交があります。)、この二人を通じてのあなた方とのお付き合いです。もう大学生の皆さんとは4年目に入ります。振り返ると皆様まじめで研究熱心。特に理系の学生さんはデータをまとめる事に関しては、とても優秀だと思います。
でも、人と人の関わりや、微妙な人間関係は目に見えないもの。その人間観察力と自身の表現能力は、今ひとつ欠けているように思います。それに拍車をかけているのがSNSなどの非接触コミュニケーション。それにもうひとつ、筑波大学は、国が目指した理想の「研究学園都市」で、あらゆる施設、研究所、国や民間の施設までが近距離に点在します。そして、筑波大学周りの市民の方々も、生徒達に対しては、優しく温かく見守ってくださっています。しかし、安心しないでください。一歩社会に出ると、そんな理想都市だけではありません。生きていくうえで絶対的長所はありえないのです。

私は、50年前の話ですが、近畿大学に入り、バリバリの体育会系、ワンダーフォーゲル部に入部しました。そこは、1年生「家畜」、2年生「奴隷」、3年生「人間」、4年生「神様」のシステムでした。私は、その抜けられない「理不尽さ」に戸惑いました。でも今考えると、その理不尽に対応する事こそ大人になるスキルだと思えます。だって、異国の世界に4年間滞在しましたが、社会に出てずいぶん役に立ちました。「絶対的短所」も後で役に立ったのです。

今回のシュノーケル教室と大木トオルのセラピードッグ講演は、今、情報化社会で便利になったバーチャルの世界では決して体験できない、からだ全身いっぱい使ってのコミュニケーションのひとつの展開をさせていただきました。この体験で何かを掴んでください。きっと何かの役に立つはずです。

最後に、「彼杵おもしろ河川団」は少しずつ成果も出てきました。皆さまのおかげです。関わる全ての方々のおかげです。ここまで成果を出せたのも、ひとつのスキルです。

本当の主産物は、なぜ、さまざまな立場や年齢、肩書きの違う方々が集合、整列され行動されているのか、考えてください。そう、成果の主産物は技術でもハードでもありません。ソフト、人と人とのコミュニケーション、それが大いなる産物、主要成果です。

また今度皆様とお会いできる日を楽しみにしています。「返事は大きく」「明るい声で」「はっきりと」「動作も若々しく」。それは今後の生きるスキルになります。私達から、「こら!カゲロウ軍団!」と怒られないように、ご注意のほど、よろしくお願いいたします。

池田 健一