幼児を対象とした「川遊び」について考える ~夏合宿編2~

<西九州大学短期大学部 幼児保育学科 津上ゼミ 夏合宿レポ⓶>

【2日目】
合宿2日目は残念ながら雨が降り、宿舎のそばを流れる川も水かさが増し、流れも速くなっていました。7月29日に受講した「川の安全講習」では、講師の中島さんから川の危険性についてお話があり増水事故についても教わりましたが、改めて、子どもたちが川で楽しく遊ぶために必要なこと、自分たちの責任というものを考える機会となりました。びっくりするほどの大雨で、彼杵川での活動は行うことができませんでしたが、1日目の活動を振り返りながら整理し、今後の活動内容についてディスカッションを行いました。

‐平成29年度 後期のゼミ活動‐
● アユや他の生き物を題材にした「仕掛け図鑑」の制作。
● 山・川・海をつなぐ絵本の制作。

後期(10月~)も、おもしろ河川団の皆さんに教わったことを生かしながら、幼児期の川遊び・環境教育について考えていきたいと思います。

最後になりましたが、温かいおもてなしをしてくださいました永富様、宿の手配や遊びの指導をしてくださいました池田団長、ご多忙の中駆けつけてくださいました林様、森様、本当にありがとうございました。

幼児を対象とした「川遊び」について考える ~夏合宿編~

<西九州大学短期大学部 津上ゼミ 夏合宿レポ ~1日目~>

8月8日(火)から9日(水)にかけて、東彼杵町での夏合宿を行いました。
― 目的 -
1・川遊びを体験しながら川に潜む危険を知り、安全への理解を深める。
2・子どもたちに自然体験(川遊び)の楽しさや魅力を伝えるため、まずは自分たちが自然体験を楽しむこと。
3・幼児を対象とした「川遊び」について考える。
(必要な配慮点に気づき、実践に生かせるようにすること)

【1日目】
● 宿に到着
聖流庵に到着し、永富さんにご挨拶をしました。早速、「宿のそばを流れる川でスイカを冷やしておいで!」と課題を出され、2名が挑戦!見事に成功!!幼いころ、夏休みに祖父母の家に遊びに行った時のワクワク感を思い出すような、懐かしさと温かさを感じる体験ができました。

● 教材つくり
彼杵川に移動する前、子どもたちとの「川遊び」に用いる教材つくりを行いました。

1つ目は、「ペットボトルいかだ」。大量に集めたペットボトルを組み立て、いかだつくりをしました。どのようにしたら頑丈に作れるのか、試行錯誤。子どもたちの安全面への配慮が何より大切です。

2つ目は「ペットボトル水中めがね」。ペットボトルを切って、切り口を危なくないようにテープで包みます。そこに、サランラップを張り、輪ゴムで止めたら完成!このような簡単に作れるアイテムを子どもたちと一緒に製作することで、「川遊び」を楽しみにできるような雰囲気づくりができるのではないかとの気づきが生まれました。

● 彼杵川での川遊び
製作した教材を使って、彼杵川で実際に「川遊び」を行いました。
*ペットボトルいかだ*
大人1人が乗って浮くことができましたが、大きさや強度などが不十分であり、材料や作り方を再検討する必要があります。また、幼児を対象とした「川遊び」に取り入れるためには、⓵幼児が乗りやすいような工夫(持ち手をつけるなど)、⓶安全に乗れるような工夫(落ちないような設計など)、⓷楽しく乗れるような工夫(装飾を施すなど)が必要であるとの反省点が挙げられ、今後の課題となりました。

*ペットボトル水中めがね*
簡単に製作できるアイテムですが、実際に使ってみると水の中の魚がよく見え、持ちやすくもあり、子どもたちの活動に用いやすいものであることがわかりました。

*彼杵川の環境や生き物*
ゼミ生全員で、川に入り、川沿いを歩き、各エリアの岩や石の状況、植物や生物の様子、水深などを観察しました。それをエリアごとにまとめてみると、幼児が活動しやすいエリアや活動内容を検討する材料として非常に有用であることに気づきました。彼杵川に遊びにきた子どもや親子のための「彼杵川マップ」を作ったら面白いかも!とのアイディアが生まれ、今後の活動につながっていきそうです。

●団員の方々との交流
夕方は、聖流庵の永富さんにお手伝い頂きながら、バーベキューを行いました。シュノーケリングをご指導くださった池田団長や、林さん、森さんも駆けつけてくださり、川の生き物やどじょうの養殖の話を伺うこともできました。お忙しい中、ありがとうございました。

“バイオマス”ムーブメントについて

~ムーブメントの始まり~

 彼杵おもしろ河川団のHPに、自然を大切にする活動の中で“バイオマス”についての五十嵐さんの投稿がスタートしています。五十嵐さんより、「全体の流れをブログに書いてください。」と依頼があり、以下、述べさせてもらいます。
 デジタルアーカイブにおける五十嵐さんの表現。
「天災なのか、人災なのか」・・・

 そんなメッセージ。確かに当たっていると思います。でも、過去のことを振り返ってもしかたない。これは全ての人たちの責任です。ならば、おもしろ河川団としても何かできないだろうか。そう考えるようになりました。これは、北部九州の大雨のニュースを見て、考え、考え、考え抜いた、全国に発信できる小さな小さなムーブメントです。そう、小さな解決プランの提示です。

 大地を守り、緑を守り、子どもたちの未来を守るためには、小さなことに入り込んでアユを遡上させようと専門家が終結する男性中心のスタッフより、「女性の母性による感性」がリーダーシップをとるべきだという流れになりまして、土木研究所の河川生態チーム、及び、西短の津上ゼミの女性スタッフを中心に、“多くの人に” “解りやすく” をテーマに「絵本大作戦」がスタートしました!

 過去のことは論じてもしかたない。少しずつ前へ!ガンバレ!「もののけ姫大作戦」です!
 “もののけ姫” は、自分を育ててくれた太古の森と、自分を育ててくれた仲間(ヤマイヌやイノシシなど)を守るために、太古の森を破壊する人間社会に、仲間と共に挑みました。あの凛とした美しさ、野生美は、男性の憧れです。私たちは、女性のバックアップを続けます。

~「絵本大作戦」の概要~

 絵本は3部構成の予定です。

  1. 大雨による土砂崩れで生き物が流される。(あきら君が子どもの頃のストーリー)
  2. 森や川が健康であるために必要なこと。(あきら君のおじいちゃんの昔話)
  3. バイオマス編(あきら君が大きくなってからのストーリー)

~薪ストーブとバイオマス~

 当町では、5年前に、小さな町の先進的なチャレンジとして、二次燃焼式の大気にやさしく、人にやさしい(遠赤外線暖房)システムの薪ストーブが町の図書館に設置されました。
 二次燃焼方式の薪ストーブは、「アフターバーン」または「クリーンバーン」と呼ばれ、一度目は薪を燃やし、その後で、発生した煙を燃やすという、人にも大気にもやさしい薪ストーブです。(煙はほとんど出ません。)

 なぜ、薪がバイオマスなのか。

  1. 木質発電(薪を電気に変えます)
  2. ペレットストーブ(薪を小さなペレットの粒にしてストーブを燃やします)
  3. 薪そのものをストーブに燃やします。この手法は、一番シンプルでローコスト。大型投資も必要ない原始的なものです。「絵本大作戦」では、あきら君(主人公)のおじいちゃんの時代のストーリーに展開し、「再現リバイバル大作戦」となっています。



 薪と石油はどう違うのか。

 薪、木材は、「カーボンニュートラル」、大気中のCO₂を吸収してカーボン燃料(木質)に成長し、また、それを燃やしても、薪(木材)は再生可能な燃料です。また生えてきます。

 石油は、一度燃やしたり化学製品に転用しても、再生不可能です。今は再生プラスチックもペットボトルと同じように注目されていますが、本当は、ペットボトルの再生工程において石油が使われています。再生不可能なのです。(飲み物は、なるべくマイポットを持参しましょう。)

 薪ストーブでのバイオマスで大切なのは、「ロハス(LOHAS)大作戦」です。本来の里山は「森林多様性」(なんでもかんでもゴチャゴチャバランスで木が生えていること。)これは、川や海の生き物の指標「生物多様性」(なんでもかんでもゴチャゴチャいろんな生き物が共存すること)と同じです。里山の杉、ヒノキを抜いた後にどんぐりの苗を植える。どんぐりも、杉も、ヒノキも、カキの木も、ごちゃごちゃ共存する里山。アユもどじょうも、うなぎもカニも共生できる河川と同じです。もちろん、どんぐりの木も大きくなったらストーブの薪として、杉、ヒノキと一緒に燃料として使います。「ロハス大作戦」です。

 以上、小さな町の、全国に向けた小さなバイオマス事業。もうすぐ、絵本のストーリーもHP上に展開します。お楽しみに!!!

~今後に向けて~

 最後に、我が家のバイオマス(木質)大作戦は、知り合いの植木屋さんが不要になり処理コストばかりがかかる伐採された杉やヒノキ、広葉樹(カシ、カキの木等)を頂き、自宅の小さな薪ストーブの燃料として使うこと。冬になると燃やして、ストーブの周りには私とカミさん、なぜか2匹の捨て犬と、もらい手のなかった小型犬がストーブの正面にドンと居座っています。私は、知り合いから頂いた芋を焼いて、冬になるとおいしく食べながら暮らしています。池田家は、生き物(犬)と一緒に、不要になった薪を使い、毎日楽しく、あたたかく暮らしています。我が家の「バイオマス」はもう、完全に出来上がっています。

 町の図書館のバイオマスは、発展途上の段階ですので、大いなる可能性を秘めています。
 今後の展開が非常に楽しみです。

文章:団長 池田健一
編集:五十嵐克也
校正:津上佳奈美

東彼杵町立彼杵小学校 総合的な学習「私たちの川と海」

1.はじめに
 小学校の学習には、総合的な学習という教科があります。この教科の目標の一つに、自ら課題を見つけ、自ら考え、主体的に判断する力を身に付けるというものがあります。また、学習内容は、「国際理解」「情報」「環境」「福祉・健康」などの中から彼杵小学校の子どもたちが体験を通して探求できる領域を学校が設定します。
 彼杵小学校では、身近な「彼杵川」に目を向けさせ、そこから課題を考えさせ、学習を進めています。

2.川との出会い~川探検~
 彼杵川のことについてふれ、どのようなことを調べたいか子どもたちに投げかけると「彼杵川には、どのような生き物がいるのか」「彼杵川にはどのくらいゴミがあるのだろう」という2つの疑問がでてきました。そこで、この問題を解決するために彼杵川に探検に行きました。



 はじめは、川の中に入るのが初めての子も多く、手探りの探検でしたが、清流会の方々のお話を聞いたり、実際に活動したりするうちに、楽しみながら学習を進めていくことができました。
 今回の川探検で、彼杵川には様々な生き物がいること彼杵川はきれいではないかと考えられることの2点をつかむことができました。

4年担任 糸山 奈々美

幼児期の自然体験~「わくわく どきどき ちびっこ川の探検団」

 西九州大学短期大学部の津上ゼミのグループが「彼杵おもしろ河川団」の協力のもと自然の体験学習を行いました。

  • 日時:平成29年7月29日(土) 10:00~16:00
  • 場所:彼杵川河川公園、その他(シュノーケリングについては、当日検討)
  • 参加者:西九州大学短期大学部 幼児保育学科 津上ゼミ学生17名(男子2名、女子15名)教員1名
  • 指導者:池田健一 氏(彼杵おもしろ河川団 代表)
        中島忠 氏(国土交通省 九州地方整備局 遠賀川河川事務所)
        五十嵐克也 氏(公益財団法人 日本釣振興会)
  • 協力者:荒巻 陽介 氏(河川生物コンサルティング)
        中島 惇 氏(彼杵おもしろ河川団生き物調理担当)

9:30
<彼杵川集合>
彼杵おもしろ河川団、彼杵町町議会議員の後城氏と立山氏も参加されました。


10:00~
<川の安全講習会>
中島事務局長が川の安全教育と救助方法を説明。国交省の河川事務所の仕事をされておられ説得力があります。

 アイスブレーキングを行いコミュニケーションアップを行なった後に救命ローブ投入の訓練。

 その後救命胴衣を着用し川に入り泳ぎの体験を行いました。

13:00~
<シュノーケリング>
池田団長が担当。厳しい訓練が行われました。荒巻氏が安全のため、福岡から参加されました。

13:00
<釣り>
日本釣振興会長崎県支部の五十嵐氏から釣りの講習が行われました。オイカワが釣れました。

 猛暑の中の体験学習でしたが、参加の皆様は貴重な体験ができました。
スタッフの皆様お疲れさまでした。

 

彼杵おもしろ河川団長のつくば遠征①-筑波大学、ダイビングプールでのシュノーケル及びダイビングの講習-

 5月25日から28日まで筑波大学に招かれて4日間行ってきました。川系男子の坂本君と4日間にわたり同行し、お互いの意見を出し合い、それぞれのレポートを出しましょうとのことで今後私は各項目に分けて報告いたします。

  1. 筑波大学、ダイビングプールでのシュノーケル及びダイビングの講習
  2. ミスターイエローブルースの大木トオルさんのセラピードッグのお話しと「スタンド・バイ・ミー」の歌唱披露
  3. 国立研究開発法人土木研究所河川生態チームのスタッフの若き女性人との出会い(大寄さん:カミツキガメ)、(鶴田さん:ムーブメントのコツ)
  4. 土浦の川魚漁師の「ドジョウの話」
  5. 印旛沼のカミツキガメの話「シュノーケル小僧養成講座人間ジャイロパスについて」

今回は①シュノーケルのレポートです。
10年以上前に通い続けた彼杵川汽水域で両目が真っ白に濁った「目くらボラ」に対面し、「川が汚れてきた汚染のために目がつぶれたボラ」と勘違いしまして、少しでも彼らにいい環境をと思い、「彼杵海水浴場を復活させる会」をみなさまとスタートし、月日を経て、それが筑波大学でのシュノーケル教室になり、若き「白川ゼミチーム」にシュノーケルをと相成りました。

※目くらボラについてはウェブ担当の五十嵐様へお聞き下さい。

 白川チームの中ではやはり、一番さまになっていたのは白川先生でしたが、あとで坂本君が撮影したその時の動画をカミさんを二人でみました。カミさんにこの2人、私と白川先生の動きが明らかに違うよと言われ、じっくり見ました。やはり短い動画できしたが、67歳の私の動きがカミさんが数段上手といい、意味が分かりましたので今後まだ筑波に出かけて白川先生と学生さんのレクチャーを続けたいと思います。

 テーマは水面を移動する時は体をしなやかなムチのようにそこで移動しながら水面下の目標点を決める、そしたら1,2,3のリズムで頭を水面に向け、腰をガクッと折り、今度は足を天に向け、一本の棒になり、スーッと入り込むジャックナイフです。床についたらなるべく、その位置で体を水平にして生き物を観察する。

     

 それは技術的な訓練ですが、平成9年の河川法の河川環境を論ずるなら、河川の生き物の暮らしぶりを自分の目で体で、彼らと同じ目線でしっかり見て下さい。そのための講義です。遊びの中から自然を学ぶ「シュノーケル小僧」の要請講座です。
 シュノーケルとダイビングのポイントは「観察」、全体のロケーションの動きの中から水中に入っても水中で生き物と対面してもそして息が切れて水面に浮上しても、息を吸う時も目は全体の中の目標地点からどんな時も離さない事、そのポイントは白川先生に伝えましたので学生さんは私の弟子である先生に聞いて下さい。

         

  最後に伝えるのは若き白川ゼミの学生さん、そしてそれをまた伝えるのは、あなたとあなた方の家庭を持った時の子供さんです。なぜ、目で全体の位置を確認し、目標地点を見続けるように、それは、「全体の中の自分の位置確認です。」
 それは川や海の中で安全に遊べるように川や海は流れを伴います。だから観察地点は一点に固定し、体は水平、垂直、回転しても常に目を離さない、「ジャイロコンパス」それは安全リスク管理の指針です。修練を重ねないと自然の中ではプールと違い、いつどんなことが起こるか分かりませんので、常に自分は川や海の中のどんな地点にいるのか、自分で理解しないと河や海は常にゆるやかな流れ、時には激しい流れが発生します。それだけは今後身に着けて下さい。きっとあとで何か役に立ちます。以上「シュノーケル小僧養成講座」人間ジャイロコンパスの話です。

 

②、③、④、⑤はまた今度。

(彼杵おもしろ河川団 団長   池田 健一)

活動報告

 5月13日 西九州 短期大学部 津上ゼミ7人と彼杵おもしろ河川団スタッフが集まり、彼杵川鮎遡上実験・串川鮎はみ痕調査・どじょう養殖水田にどじょう放流をお行いました。

参加スタッフ:池田団長、中島事務局長とご子息、坂本顧問、吉永氏、和田氏、坂本氏、荒巻氏、林氏、横尾氏、五十嵐氏 そして津上ゼミ7人を含め合計18人です。

彼杵川(彼杵式鮎傾斜板)

どじょう繁殖実験場池(八反田)

串川アユ遡上・はみ痕調査(串川)

 遠方よりご参加いただきました皆様、お疲れさまでした。

彼杵おもしろ河川団 新団員です! よろしくお願いします!!

西九州大学短期大学部 幼児保育学科 津上ゼミ

 はじめまして。私たちは、佐賀県にある西九州大学短期大学部 幼児保育学科の津上ゼミです。私たち津上ゼミは、臨床心理学を専門とする津上先生のもと、男子2名、女子15名の計17名で活動しています。私たちは、元気と好奇心に溢れた、とても個性豊かなグループです。

時に真剣に、真面目に、楽しむときは思いっきり楽しみながら、たくさんの人と有意義な時間を過ごしていきたいと思っています。

 保育者を目指す私たちは、今年度、「幼児期の自然体験」をテーマに活動することにしました。自然体験の中でも私たちが注目したのは「川遊び」!水の持つ独特の感触というのは、小さな子どもに感覚的な快感・満足感・さらに解放感を与えてくれるそうです。ゼミの中には、小さい頃に川や田んぼで楽しく遊んだ経験のあるゼミ生もいて、「たくさんの子どもたちに同じような体験をしてほしい!」という想いを持っています。楽しく、安全に、のびのびと、川の水に触れること、川の中の生き物と触れ合うこと、川を通して人と触れ合うことのできるような子どもたちとの「川遊び」を追求していきたいと思います。

“わくわく どきどき ちびっこ川の探検団”  始動!!!

 川にはたくさんの楽しい遊びがあります。一緒に川を探検しながら、色々な発見や感動を味わいましょう。 

西九州大学短期大学部 津上ゼミ

彼杵小学校の学びについて

彼杵小学校 校長 藤原 正

 『今年3月、音琴小学校の閉校式で、高校生が、「閉校は残念です。自分の子供も音琴小に通わせたかった。でもいつか僕らが復活させます。」と話しました。全員の誕生日を祝いあい、落し物は、記名がなくても誰もが分かる。そんな安心感あふれる少人数教育のよさがある一方、社会は大きく変化し続けています。これまでの当たり前が、決してそうではなく、何がいつ起こっても不思議ではい。そんな中、大楠、音琴、彼杵、各地域の皆さんのこの学校統合への願いは、決して経済的なことではなく、一人一人の子供たちが、これからの地域社会を動かすエンジンになるために、厳しい挑戦の時代を乗り越え、高い志や意欲を持つ自立した人間として成長させることでした。これを全職員が胸に刻み、「そのぎごおりの そのぎまち その名を負いし学び舎に」校歌の歌詞にあるよう、地域を愛し、そして将来「地図に彼杵を指さして、我らはここに育ちぬと世界に誇る」そんな彼杵っ子の育成を目指すべく日々の教育に当たっています。皆様方に、これまでの各学校教育へのご理解ご協力への感謝を述べますとともに、これからはオール彼杵として全ての子供たちに温かい眼差しをかけていただきますようお願いします。』

 本校は今年4月から、町内2校と統合し、「新・彼杵小」として出発した。統合記念式典での校長の言葉である。統合により、児童数の増加はさほどでもないものの、校区の広さは一挙に3倍、地域の方々の思いもそれに比例する。新彼杵小の学校経営はその思いに応えるものでなければならない。

★総合的な学習で

 それぞれの学年で地域の方の協力や指導をいただいているが、特に「彼杵川に鮎を」「スナメリ遊ぶ大村湾に」と彼杵川浄化に取り組む地域の方々とともに学ぶ四年生の学習を紹介する。「だいすき!彼杵川」のテーマのもと、地域の「彼杵川おもしろ河川団」の方々との学習である。

6月 遠賀川水辺館での学習

 オリエンテーション。九州有数の長さを持つ遠賀川、はるか昔から沿岸の人々の暮らしを支え、愛されてきた遠賀川、水生生物や川での遊び方やその危険性などを、身をもって学んだ。これからの学習のいい参考にできた。なお、この学習に関わっての交通費は、地域の方々の斡旋により、町の事業として捻出していただいた。

10月 彼杵川の鮎の学習

 地域、国交省、大学などたくさんの機関の皆様と行った。「鮎の一生」の講話を聞き、川に入り産卵場を作る。たまたま一般の地域の方がとった鰻を見せてもらい、「うわーヌルヌルする~」触らせてもらう経験も。鮎を実際に捕まえる目的も果たせた。「彼杵川が好きで、川に関わることが楽しくてしようがない」という地域の方々とともに学ぶ子供たち、いい学習をさせてもらっている。同じく十月後半には、婦人会の皆様とともにEM団子を作り、彼杵川へ。その後の水生生物調査では、彼杵川は、「きれいな川に住む生物がみられる」結果であった。

11月 学習発表

 昨年11月、第15回九州「川」のワークショップin諫早「伝えて・つなぐ!みんなのよか川」で、「だいすき!彼杵川」を4年生の代表として10名の子が発表。「~僕は彼杵川に住む鮎太郎、今度妻の鮎美が産卵しました。紹介します~」明るく元気のいい声に、会場の誰もが思わず聴き入る。限られた発表時間の中で、要領よくユーモアを交えながらの発表の結果は、何と大人も含めた五十三団体の中でグランプリ。(参加者全員の投票によるもの)『九州の川の活動の中で「一番良かった!」ということで、これは本当に凄いことですよ』とお世話になっている国交省の方から褒めていただいた。その後も県内外の子供たちと、名刺交換などの交流もでき、ちょっぴり疲れたけど、とてもいい経験ができた。

 その他、3年生は特産の「茶」、5年生は「米」、6年生は「歴史、山」、それぞれに地域の方々とともに学びを深めている。

 「総合的な学習が好き」と答えた児童は六割を超え、全国平均を大きく上回る。課題を追求していく過程を通し、これからも「生きる力」の学力を身に付けさせていく。

アウトドアの真骨頂「キャンプ」の楽しみ

 
 東彼杵町には、長崎自動車道のそのぎインターからすぐのところに、安全で親しみやすい里山や、水辺のロケーションに恵まれた絶好のフィールドが広がっています。

 例えば小さな川で、流量の少ない「彼杵川汽水域」は「少年少女カヌー大会」を開くのにベストな川ですし、川が流れ込む大村湾も、波静かで穏やかな優しい海です。
 安全で自然に恵まれた大村湾は、天候の良い日は家族で沿岸に沿って「親子カヌーツーリング」も楽しめます。キス釣り大会やテント合宿なども、少し休みが取れたら、いろんな遊びが皆さんで楽しめる絶好地です。東彼杵に、「こんな宝の地があったのか」と、皆さんにうなずいていただけるように私達は活動を続けています。