結(ゆい)

「うさぎ追いしかの山 こぶな釣りしかの川・・・」

のフレーズで始まる池田団長のメッセージが巻頭言の「彼杵おもしろ河川団」の広報誌がついに完成しました!

完成した広報誌には、これまで活動に携わられたたくさんの方々の熱い想いと、その時々で温かくサポートしてくださった様々な方々のエールがギュッと詰まっていました。あらためて、このような魅力的な団体の一員として活動できることの幸せを感じると同時に、今後も精いっぱい取り組んでいかなければならないと身の引き締まる思いがいたしました。

池田さんは常々、この団体のことを

「強い絆で結ばれた奇跡のネットワーク」

と表現されます。「宝の海 大村湾」を取り戻すという夢の実現のために、全国から様々な分野のスペシャリストが集い、知恵を出し合い、語り合い、協働しながら、自然と真摯に向き合う。その過程で「おもしろく」「たのしく」を忘れないことが、「彼杵おもしろ河川団」の魅力の1つのようです。

私たちの“ふるさと”日本には、古くから「結(ゆい)」という制度があります。地域住民が助け合い、協力し合いながら共同作業を行う。田植えであったり、冠婚葬祭であったり、その地域の生活を支えるための重要なものです。「彼杵おもしろ河川団」の団員は、見返りを求めず「好きだから」「楽しいから」と、東京、茨木、愛知、福岡、佐賀、長崎と全国から集まってきますが、その活動に対する姿勢・想いというのは、「結(ゆい)」の精神そのものであるように感じます。そして、今回完成したこの広報誌は、「結」の精神の証であるように思うのです。労力と時間と根気が必要な制作過程では、編集担当の五十嵐さんを中心にコアメンバーがアイデアを出し合いながらサポートされる様子を見聞きしながら、日本固有の文化である「結」の精神が「彼杵おもしろ河川団」の中に根付いていくことを確信し感動を覚えました。

3月31日(土)には、東彼杵町の“いこいの広場”に設置されていたツリーハウスが撤去されました。様々な事情で仕方のないことなのですが、設置段階から携わってこられた池田さんはじめ関係者の方にとっては、とても残念なことだったと思います。しかし、後日その様子を伺うと、撤去作業には東彼杵町長の渡邉さん、前まちづくり課の松山さん、前平さん、中山さん、教育委員会の加瀬川さん、丘木さん、設置当時いこいの広場を担当されていた二瀬さん、岩永さんなど、たくさんの方々が参加され、楽しい想い出の共有ができたようでした。この作業もまさに「結」ですね。

あの有名な岐阜県白川郷で組まれる「結」の範囲は、“薪割り”にも及ぶようですが、今年5月26日に予定されている「森林の源流域改善」活動の1つ、間伐材を薪として活用するために学校林から運びだす作業は、私たち津上ゼミも「結」の精神で頑張ります!

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