串川の遡上実験の反省点と成果 及び今後の課題

 今回の反省点は、大潮時の満潮の水位が遡上板の位置にくるとの予想が間違っており、40㎝程水位が低かったことです。また5月の取り付け時から8月の実験までの現地レポートについて、責任分担を明確にしていなかったことです。これらの問題については次回からは改善してまいります。

傾斜板設置後の反省会と今後の対策ミーティング

実証された成果

  1. (D)の角度を筑波大学チームは105°、県の河川課は1:0.2との考えでしたが、105°が104°になっても1:0.2が1:0.19になっても(施行上のバラツキ)今回の堰の高さが100㎝程度あるので、少しの狂いでもすき間ができて、垂直面と底面のボルト固定ができません。そのため協力者である田中建設の方に、4㎝×2㎝×200㎝の木材で、成形モデルの冶具を作成していただき、ステンレスのボルト、ワッシャー、プレート等を考えて作っていただき、見事に密着させることができました。大雨でもびくともせず、取り付けおよび脱着もスムーズにでき、大きな成果でした。
  2. 公的コンサルタントの村岡様の参画により(F)頂上部分の形状の見直し、両サイドの遡上の字のフランジの形状の見直しのアドバイスをしていただきました。今後、情報交換しながらさらに改良していきます。河川改良コストの大幅コストダウンが目標です。
  3. 3月の串川での傾斜板取り付けから、4月25日の鮎はみ跡調査、8月19~20日の串川での遡上調査、多くの方々の参画により一歩ずつ前進させることができました。
  4. 今回の8月19~20日の遡上調査は、民間のコンサルタントの荒巻氏より協力をいただき、終日監視カメラを使用することができました。
  5. 監視カメラについては、解析データの分析等に時間がかかりますが、途中経過において傾斜板の3分の2の地点(G)までは魚が遡上したとの情報がありましたので、次の図面の通り傾斜板を改良することにしました。

 今後、荒巻氏より正確なデータが発表されます。土木研究所の村岡さんのアドバイスをいただき改良図面を作成いたします。最後に、反省点①で述べました遡上板付近の水位の誤差について、次年度は下流のスロープ付近に、田中、池田の製作施行チームが40㎝程度の傾斜板を新たに増設いたします。

団長 池田健一

彼杵式鮎傾斜板 側面図

このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA