(公財)日本釣振興会の活動

 日本は寒流の親潮(千島海流)と暖流の黒潮(日本海流)がぶつかり合っていることから、世界有数の水産資源を持つ国です。周囲は海に囲まれ6852もの島やリアス式海岸により、釣りは昔から日本人にとって欠かせないレジャーの一つとなっています。
 しかし、資源は限りあるものですのですから、生き物の住める環境を改善するとともに捕獲も未来のことを考えて行う必要があります。
 私の所属する(公財)日本釣振興会では、魚釣りを楽しんでいけるため、魚族資源の保護培養、釣り場環境の整備保全、釣りに関する知識の普及、啓発に必要な活動を行っています。主な事業活動は「放流事業」「水辺環境美化保全事業」「釣教育・釣振興事業」「釣りマナーと安全対策の啓発事業」等です。一般の釣り人や、釣具店・メーカー及び釣り関係団体等が会員になり、会員の会費や寄附で運営され、全国でボランティア活動を行っています。


■魚族資源の保護・増殖活動
 稚魚放流、アオリイカの産卵床設置、ヤマメの親魚放流試験、マブナ(ギンブナ)の種苗生産等を行っています。
 平成 27 年度は海水面約 66 か所においてカサゴ、クロダイ、ヒラメ、マコガレイ、マダイ、メバル、キジハタ等 34 万尾の放流を行いました。内水面では約 34 か所でニジマス、アマゴ 4.7 万尾、ウグイ、マブナ、イワナ、ヤマメ、ヘラブナ等約2,500 キロ、ワカサギ、ヤマメの発眼卵を約 230 万粒放流しました。

■水辺環境の維持・保全活動
 水中清掃、全国一斉清掃、 釣り場の清掃活動を実施しています。
 中でも毎年10 月第3日曜日に開催している「水辺感謝の日」は、北海道から沖縄まで、127 か所で約 8,800 人が参加して水辺の清掃活動を行いました。

■釣り体験学習
 小学校や、民間のプールなどを利用し、ニジマスやヤマメの釣り体験学習を行っています。福岡県芦屋町の流水プール「アクアシアン」では平成28年度は40人の日本釣振興会スタッフにより、1000人以上の方にニジマス釣りの体験をしていただきました。

川辺川

 熊本県五家荘。九州脊梁を分水界とし、東に向かう水は宮崎県椎葉へ下り耳川の流れとなり、西へ流れる水は標高1662m五勇山のブナ原生林の間を流れ、樅木川となり、五家荘で名を川辺川へと変えます。
 この川辺川は、国土交通省の「BOD 値による河川の水質状況(水質が最も良好な河川)」でトップ15にランクインしています。調査開始以来過去10年間選ばれているのは、日本で唯一この川だけであり、文字通り日本一の清流です。
 この渓には、マダラと呼ばれる特別な模様を持つヤマメが存在しています。ヤマメが再生産している最後の秘境。
 どんな支流に入ってもたくさんの魚たちが竿を曲げてくれ、魚に遊んでもらうことができます。

20160703_113715_00 さて、放流したアユは海水に馴染めず死滅すると言われます。
 放流を必要とする理由は、放っておくと資源(生き物)が枯渇するからに他なりませんが、養殖した魚を放ち続けていても川は生き返りません。
 ある生き物の恒常性を損なう原因が人が作り出したものであるとすれば、単に一種の魚を放流してもうまく食物連鎖は行われません。
 もし、魚たちが自らの力で再生産ができないのであれば、それは生き物が生活できない要因があり、多くの生き物たちと共存できる方法を検討する必要があります。それは人為的な要素以外にも、自然の要因も考えられます。生産が行われた場合はそこに住む生き物が生活できることになったことの一つの証明となります。
 川は大きな自浄作用を持っています。生き物が育たない現況に対し手をつくした上、「魚」の観察を川の健康の目安として地道な努力を重ねていきたいと思っています。


 釣りをしていると、清流漁たちの健康状態がとてもわかります。
起きた問題点の対応を行うばかりでななく、将来を担う子どもたちに、「釣り」という遊びを通して、自然を丸ごと体験してもらい、予防をすることこそが、自然を蘇らせるために何より大切なことと信じています。

遠賀川

 福岡県の北九州市、直方市、中間市、遠賀郡を流れる一級河川の遠賀川。鮭が遡上する川として名前を知られています。  以前は石炭の選別使った水や生活用水が排水され、生き物が棲めないほど汚染された悪名高い川でしたが、水質は改善し、現在は流域と行政が連携してさらなる改善に取り組んでいます。
 以下、遠賀川が取り上げられていますのでご覧ください。

国土交通省 平成27年全国一級河川の水質現況(平成28年7月11日公表)



福岡県遠賀郡岡垣町矢矧川

 昔、子どもといっしょに近くの小川のホタルに興味をもったことがありました。
 その小さな小川は、春になるとたくさんのホタルが舞い、丘から見るとイルミネーションが点滅し、まるで地表の天の川のように見えました。しかしわずか数百メートル下り、流れが小さな街の中心にさしかかると、水は濁り、泡立ち、ホタルの姿はどこにもありません。
 わずかな環境の違いで生き物が棲めなくなる原因は何だろう?
 その疑問を解きたく、子どもに協力し調査をしてみました。毎日水質を測り、ホタルの数を定点観測を続けた頃を思い出します。
 その時の貴重な体験以降、次男は自然に対する強い意識を持っています。その川は現在上下水工事が行われ、現在では街中でホタルが観察できるようになりました。


シュノーケルとアイコンタクト,田中正造について

 来春、白川ゼミ(筑波大学)にまねかれて、大学のダイビングプールでシュノーケリングとダイビングの講習に出かけます。
 当方は66才。「ちゃんとしたレクチャーをせねばならぬ、みっともない体の動きをしてはならぬ」と思って、現在大村のプールに週2回通って体を鍛えています。25m プールを無呼吸で泳ぎ、さらに 500m を泳ぐ事を目標にしています。
 なぜ、シュノーケルの講習を行うことに至ったのかでしょうか。
 きっかけは5年前の秋、東京代々木で開かれた「いい川、いい川づくり」ワークショップの川の活動発表の全国大会に、当町首長、まちづくり課、しじみ愛護団体、私の7年前からのパートナーである国交省の中島さんと参加しました。
 その際に10年前から親交のある、筑波大学生の坂本君の紹介で白川研究室にお会いしたのがスタートです。
 そして白川さんに、「あなたのゼミの研究は”人と川”、今は直接の利にはならないけど、人と川に、そこに住む”先住民、川の生き物”を入れないのはおかしい、あなたを研究者として育ててくれた恩師は、平成9年の河川法の制定に力を尽くされた方でしょう。河川法に定義されている、利水(河川法定義前は、この項目のみ)と、環境保全とちゃんと決められているでしょう。環境保全は人間以外の川の生き物の暮らしを守る事でしょう」
 そんな事を、その時にお伝えしたと思います。

 白川さんは、それに答えられ、5年前の冬、筑波の夏合宿の事前打ち合わせに筑波から来られ際、海水パンツをはかれて、冬の川にザブン、「川の生き物は見つかりましたか」、「いえ何も」、「もっと鍛えてください」。
 ・・・あのシーンは私の中にズンズンと入りこみました。

 それから4年前の夏合宿、ゼミチームは朝から東彼杵の川を回られるので、その前にと思い、国交省の中島氏と以前話していた垂直の壁。
 それは、農業用水を引くために利用している、角(垂直)落としと呼ばれる、脱着式の厚い板なのですが、それを川の生物が登りやすいように三角形にして傾斜を緩和しようと、話が始まっています。

  この企画は、利水板(角落とし)付属傾斜装置という名称で、将来公益として使えるように、実用新案登録を白川研究室に取得していただきました。 あれから3年を経過して、現在はその利水板が、全長30mほどのコンクリートでできた「堰」と呼ばれる水流を止めたり調節したりする場所に設置されました。一方で、堰は50年前には想定されなかった、今のゲリラ豪雨や長引く少雨、安定しない川の水位と水量の環境変化に対応できていません。そうした状況の中で、川の中や水の流出口に作られたこの1m前後の利水板が少しでも寄与できたらと、私たち全員で知恵を出し合い、実験装置を組み立て、春の川の生物の遡上時期にワクワクしながらワイワイと集まり、生物の観察を少年少女に帰って楽しめるようになりました。
 魚が遡上しにくいので三角形が良いと思い、朝4時に起き、工場で利水版につける三角モデルを作り、7時にモデルを持参し、このモデルの「特許か実用新案をそちらで出してください」とゼミチームにそう言いました。
 はじめは、何のことか、とまどわれた様子でしたので、続けて話しました。
 「以前お話したでしょう、「人と川」の研究に終始して「生き物の声」を入れない研究ならしないほうがマシでしょう。」
 「あなた方は、田中正造さんを知っていますか?足尾鉱毒事件に携わった田中さんは時の総理大臣、大隈重信の庭に鉱毒におかされた川の汚染水を桶にいれて背中に抱えて何度も庭にぶちまけられた。そのくらいの気骨を持って下さい。」そんな事を話したのを覚えています。   今振り返ると、あの合宿の場で、なりふり構わず高圧的に無礼な態度を取ったことを、今は反省しています。   ちょうどその前の年の夏に高温・少雨・ゲリラ豪雨があり、遡上してきたアユが気になってしょうがなくなり、何度も彼杵川で水中メガネを付けて彼らに目をあわせると共に、川を遡上した際の異常気象に追い立てられるアユが心配で心配で、その気持ちを引きずって彼らの代弁者として振舞ったことをご理解いただけたらと思います。

 それを白川ゼミが受け入れられてからどうすればこの町に川の活動を理解してもらえるかをみなさまと考え続け、

  • 理屈やデータも大事ですが、人の感性をゆさぶる里山や川や海の歌をつくろう
  • アユだけではなく他の生物のシジミやドジョウも育てよう
  • 8年続けてきた小学校の総合学習を深く広げよう。

 そんな事が少しずつ広がり、その副産物として地域が元気になってきました。
 でもその原点は平成9年に改正された河川法の項目、環境保全これはそこに住む生き物との共生も含まれます。
 「川の生き物は声が出せません」何のメッセージも発することは出来ません。
 ならば彼らとフェイストゥフェイスで彼らの目を直視して下さい。
 ちゃんとしたアイコンタクトをして下さい。
 そのためのシュノーケルとダイビングの講習です。しっかり学んで下さい。
 そして、あなた方若い研究者が研究の道に進まれても、社会に出られたからも川や海にすむ生き物の声を、あなたがたが代弁してください。
 私は66才の老人ですので。
 その川のシンボルが、アユ、里山のシンボルがドジョウやホタルやシジミです。
 その川の流れる、日本の代表的な閉鎖性海域の海のシンボルがイルカの仲間スナメリです。
 これは、10年20年30年続くムーブメントに持っていかねば意味がありません。

 私たちの目標は大村湾に、豊かな元気な海を少しでも、少しづつでも取りもどす事。スナメリは「ベイオブマーメイド」「大村湾のかわいい笑顔の人魚姫」
 考えるだけでも私たちも元気になりますし、その元気は大村湾の湾岸の人たちにきっと伝わります。
 そうそう、ベイオブマーメイドの歌を、「東彼杵なつやすみ」に続いて、できるだけの力を振り絞り、作ってください。

 「東彼杵なつやすみ」若い学生チームで、自分たちでお金を出し合い、スタジオを借りて動画まで作ってしまう。
 私は、いつもあなた方に、ときにはゲンコツを食らわせ、時には頼りないカゲロウ軍団とよくしかりつけますが、あなた方は20代の若さで見事でした、感服します。今度はベイオブマーメイドしっかり作ってください。
 私たちおもしろ河川団のメンバー全員、今、直接の利を得る人は誰もいません。遠い将来の夢を追いかける事で、全員が元気に、そして人を生き物を元気にできたらと思います。
 最後に江戸時代の商人の言葉(メッセージ)、「商人は利を追うべからず、先(セン)を追うべし」。
 先とは、夢、未来、希望の事です。「おもしろ河川団」に関わられる」民間のコンサルタントの方々、コーディネーターの方、国、県の河川行政の担当の方、筑波大学ゼミチーム、東彼杵町、すべて、手に入る利は誰にもありません。
 全員で夢を追いかける事で、それが各々に伝播し、全ての人が元気になり、その元気がまた他の方々に伝播し、その結果心が豊かになり、海が元気になればと考えております。 

池田 健一

彼杵小学校の学びについて

彼杵小学校 校長 藤原 正

 『今年3月、音琴小学校の閉校式で、高校生が、「閉校は残念です。自分の子供も音琴小に通わせたかった。でもいつか僕らが復活させます。」と話しました。全員の誕生日を祝いあい、落し物は、記名がなくても誰もが分かる。そんな安心感あふれる少人数教育のよさがある一方、社会は大きく変化し続けています。これまでの当たり前が、決してそうではなく、何がいつ起こっても不思議ではい。そんな中、大楠、音琴、彼杵、各地域の皆さんのこの学校統合への願いは、決して経済的なことではなく、一人一人の子供たちが、これからの地域社会を動かすエンジンになるために、厳しい挑戦の時代を乗り越え、高い志や意欲を持つ自立した人間として成長させることでした。これを全職員が胸に刻み、「そのぎごおりの そのぎまち その名を負いし学び舎に」校歌の歌詞にあるよう、地域を愛し、そして将来「地図に彼杵を指さして、我らはここに育ちぬと世界に誇る」そんな彼杵っ子の育成を目指すべく日々の教育に当たっています。皆様方に、これまでの各学校教育へのご理解ご協力への感謝を述べますとともに、これからはオール彼杵として全ての子供たちに温かい眼差しをかけていただきますようお願いします。』

 本校は今年4月から、町内2校と統合し、「新・彼杵小」として出発した。統合記念式典での校長の言葉である。統合により、児童数の増加はさほどでもないものの、校区の広さは一挙に3倍、地域の方々の思いもそれに比例する。新彼杵小の学校経営はその思いに応えるものでなければならない。

★総合的な学習で

 それぞれの学年で地域の方の協力や指導をいただいているが、特に「彼杵川に鮎を」「スナメリ遊ぶ大村湾に」と彼杵川浄化に取り組む地域の方々とともに学ぶ四年生の学習を紹介する。「だいすき!彼杵川」のテーマのもと、地域の「彼杵川おもしろ河川団」の方々との学習である。

6月 遠賀川水辺館での学習

 オリエンテーション。九州有数の長さを持つ遠賀川、はるか昔から沿岸の人々の暮らしを支え、愛されてきた遠賀川、水生生物や川での遊び方やその危険性などを、身をもって学んだ。これからの学習のいい参考にできた。なお、この学習に関わっての交通費は、地域の方々の斡旋により、町の事業として捻出していただいた。

10月 彼杵川の鮎の学習

 地域、国交省、大学などたくさんの機関の皆様と行った。「鮎の一生」の講話を聞き、川に入り産卵場を作る。たまたま一般の地域の方がとった鰻を見せてもらい、「うわーヌルヌルする~」触らせてもらう経験も。鮎を実際に捕まえる目的も果たせた。「彼杵川が好きで、川に関わることが楽しくてしようがない」という地域の方々とともに学ぶ子供たち、いい学習をさせてもらっている。同じく十月後半には、婦人会の皆様とともにEM団子を作り、彼杵川へ。その後の水生生物調査では、彼杵川は、「きれいな川に住む生物がみられる」結果であった。

11月 学習発表

 昨年11月、第15回九州「川」のワークショップin諫早「伝えて・つなぐ!みんなのよか川」で、「だいすき!彼杵川」を4年生の代表として10名の子が発表。「~僕は彼杵川に住む鮎太郎、今度妻の鮎美が産卵しました。紹介します~」明るく元気のいい声に、会場の誰もが思わず聴き入る。限られた発表時間の中で、要領よくユーモアを交えながらの発表の結果は、何と大人も含めた五十三団体の中でグランプリ。(参加者全員の投票によるもの)『九州の川の活動の中で「一番良かった!」ということで、これは本当に凄いことですよ』とお世話になっている国交省の方から褒めていただいた。その後も県内外の子供たちと、名刺交換などの交流もでき、ちょっぴり疲れたけど、とてもいい経験ができた。

 その他、3年生は特産の「茶」、5年生は「米」、6年生は「歴史、山」、それぞれに地域の方々とともに学びを深めている。

 「総合的な学習が好き」と答えた児童は六割を超え、全国平均を大きく上回る。課題を追求していく過程を通し、これからも「生きる力」の学力を身に付けさせていく。

おもしろ河川団の活動

 「おもしろ河川団」4年前は、河川団に関与される方々、当方を含めて、全ての人が「何をやろう」「どんな展開を計画しよう」という段階で、はっきりしたアイデアは、誰も浮かんでいなかったと思います。
 今回のHPの作成により、関与される全ての方々が、はっきりした目的意識を持たれて、「わたしもやってやろう」そんな展開に及んだことは間違いの無いことだと確信します。
 まずは、今回のHPを立ち上げられた(公益財団)日本釣振興会の五十嵐さんに感謝申し上げます。

 私は、担当が「水辺のキャンプとシュノーケル」をさせていただいていますので、それについての目的、方向性、今後の展開を、以下述べさせていただきます。河川団のみなさまの参考になれば幸いです。
 来春、筑波大学、白川ゼミに招かれてシュノーケリングの指導に出かけます。その際に若い学生さんや参加される方たちに向けて、私からのメッセージという形でお伝えします。

①はじめに、私が当方の息子と娘に伝えた事からスタートします。
 当方は自分の子どもたちが社会人となるまで、まともな会話はしていません。
 コミュニケーションとしての会話は、かみさんに全て任せて「家族には不自由な暮らしをさせてはならぬ」と、ただそれだけは守ってきました。
 クラス会も運動会も、子どもの行事ごとは無関心。父親はしっかり働くだけでいいと休日も自分の好きなことしかしませんでした。それに、家族につきあってもらい、得意なフィールドで遊んだりする“家族サービス”しかしていません。ちゃんとした会話は出来ず、子どもとは「生物の仲間」として接してきました。
 「学校はたまにはサボれ」と、学校を休ませ、しばしば家族全員でオートキャンプの旅に出かけていました。
 それに、こんなこともやっていました。夜、暗くなってから、頭は手ぬぐいで頬かむり、白っぽい長袖、長ズボン、長靴スタイルで、小学生の息子と夜の森へ出かけます。
 オール白のウェアはスズメバチに刺されないように、長靴はマムシに噛まれないように。
 そんな完全武装で何をしていたかというと、カブトムシやクワガタ採りです。採集したカブトムシとクワガタの為の大型木製ケースも作りました。

 娘とは、小さいときからすぐ近くの海へシュノーケリング、当時防水カメラがなかったので、使い捨てのカメラで、水中写真を撮って、サザエやトコブシを「ゲットしたぞー!」と、こんな収穫の思い出がお互い心に焼きついています。
 彼女は一時、アクアラングをやっていましたが、又一番シンプルなシュノーケリングへ戻り、オフの時はプールにはまっています。

 今息子は社会人になって、またちがった彼のスタイルで、1人、または2人で暇があれば、海や川へルアーフィッシング(これはシンプルだけど奥の深い釣り手法です。)を趣味としています。
 当方の家に帰ったときも、朝5時ごろ起きて、そのぎ川へ、チヌやスズキのルアーに出かけています。
 何も釣れなくても、それを今後の反省材料にしています。
 子どもの頃のカブトムシとクワガタが、今はルアーフィッシングに展開しています。娘はニュージーランドで働いていますが、現地の彼と、夏になればビーチへ、そしてプールに泳ぎにしょっちゅう出かけているようです。

 そんな訳で、今は二人とも職業を持った社会人になってくれて、対等な会話が出来るようになったので、子供の頃は「ただの生き物」として接してきましたが、現在は“人“としての会話を含めた付き合いができるようになりました。
 今は、お互いのフィールドの遊びの話で大人の会話が弾みます。
 おこがましいと思われるかもしれませんが、振り返ると、自分の子どもとは、一緒に楽しくフィールドで遊びながら伝える、それが私の意志の伝達の手法でしたので、同じような伝え方を皆様にもさせていただきます。
 筑波大学でのダイビングスクール、私もあなた方も「生物の一員」そう考えてください。

②シュノーケリング技術の要は3つあります。
 A-「フィンは足で動かさない。」体全体を鞭のように「イルカのように」しなやかに動かしてください。
 B-水中に入るときは「ジャックナイフ」のイメージ。はじめは水面に平行。次に頭を垂直に入れ、それと同時に、「カチっ」というイメージで足を先に向けて、また一直線に水中に向かう。それが「ジャックナイフ」です。
 C-競わない。リラックスして水中で生き物と対面すること。

③最後に、何故シュノーケリングが今の環境の変化に対するささやかな意志の伝達につながるのか、私一個人の意見としてお話します。
 彼杵小学校藤原校長先生からお聞きした、北海道の旭山動物園の園長さんのお話です。
 「たまには学校をサボって家族で思い出を共有する旅に出よう」なんて失礼なことを述べました。
 お詫びのつもりで代筆させていただきます。園長さんの言葉、「これまで人間が、人間以外の生き物の為になったものなんて何があるの、冷蔵庫、テレビ、エアコン、何もない。」そのフレーズが頭の中に入り込みました。
 いくら考えても、植林以外何もない。その言葉を私なりに咀嚼し、どう伝えていくのか、その手法が「シュノーケリング」です。
 川や海の生き物と同じ目線で、顔を合わせる。“Face to Face”です。そこから彼らの暮らしぶりに思いを馳せる。
 すると必ず「彼らの住んでいる海や川が濁ってしまったとき、彼らはどうしているのかと想像するようになります。
 そして、便利になった人間の暮らしのせいで、腹を浮かべて死んでいる魚や生き物を見ると、心がナイフでえぐられるような、そんな思いが自然と生まれてきます。
 そんな感性を、あなた方が次の世代の子ども達に伝えてくれること、社会に出て、結婚して、子どもを持っても、独身を通しても、「腹を浮かべて死んでいる魚や生き物を見ると、心がナイフでえぐられるような」感性を伝えて欲しい。
 それが川や海に関わって頂ける、白川ゼミの皆様への、あなた方へのメッセージです。

 

筑波大学白川研究室の夏期現地訪問(8/27~21)について

数回に渡って,8月17日〜21日に行われた筑波大学白川研究室による現地訪問についてお話したいと思います.

現地訪問は東彼杵町と取り組む受諾研究の一環として行われ,指導教員と学生12名が東彼杵町の水辺の各所を回りました.また,訪問に合わせて「彼杵おもしろ河川団」の皆さんにもご協力いただきました.筑波大学チームは大きく3つに別れて活動しました.

1.「水辺の記憶班」

住民の方が持つ,水辺での想い出,出来事,伝承などを記録し,東彼杵の水辺をアーカイブ化していきます.

2.「ADS(アユ・ドジョウ・シジミ)班」

川の荒廃は海の荒廃につながります.東彼杵の川には昔、アユが多く遡上していましたが,最近数が減ってきました.東彼杵の川を人間遡上し,課題を洗い出し、魚道などの,河川工事に頼らない遡上円滑装置の開発などアユの上りやすい川を追求します.
また、川に流入する水路での,シジミの放流による河川浄化や休耕田を活用したドジョウの養殖などを行い,地場産業化を目指します.

3.「田舎の川点検班」

長崎県は日本一,中小河川の水系(二級水系、準用河川)が多い都道府県で東彼杵町にも小さな川が多く流れています.
このような川は大抵,市町村が維持管理を行っていますが,財政が縮小する中で川の維持管理の実態を管理者にヒアリングを行い,実際に現地を歩いて調査します.
公共空間である川の管理を今後どのようにしていくのが望ましいか考えます.

東彼杵町役場を表敬訪問した際の様子

東彼杵町役場を表敬訪問した際の様子

筑波大学 金子貴洋

第4回グッドライフアワード

 グッドライフアワードとは、環境省が環境に優しい社会の実現を目指し、日本各地で実践されている「環境と射会によい暮らし」に関わる活動や取り組みを募集して紹介、表彰し、活動や社会を活性化するための情報交換などを支援していくプロジェクトです。

 彼杵おもしろ河川団は第4回グッドライフアワードにエントリーしました。

グッドライフアワードのページ