彼杵式鮎遡上傾斜板

150807_02 ボランティア活動及び実験装置の作成、設計、書類作成、サンプルの採集、及び知的所有権の登録、Web はすべて「おもしろ河川団」のメンバーにより行われています。

 また、行政の協力や河川生物、河川環境のコンサルティングも受けており、そのひとつが欠けても成果は見込めません。例えば、実験装置を使った遡上実験を施行する際、地元の川で取れた現地のアユでしか実験ができないため、4月または5月の天候が良い日、全員が動ける日を決め、朝、暗い内から、河川生物のコンサルタントの有志の方が川に入り、アユの生魚を彼杵川で採集します。

 他にも次のような作業を分担して行いました。
・実験装置のモデル製作(カスタムプロホワイトで製作)
・レポートの作成(河川環境コンサルタント有志)
・実験の現場作業促進(河川生物コンサルタント有志)
・実験後の反省、今後の方針決定(全員協議)
・知的所有権(特許及び実用新案)の登録(筑波大学白川ゼミ)

 それぞれの責任分担を明確に、意見を交えながら決めています。そこに多くのネットワークの方々に見守っていただき、継続しています。これは確実に他の川では実現できない事だと考えて、その責任の重さで団員一同動いています。

 2016年までの実験成果は次の通りです。2017年5月から、①ジャンプによる遡上の確認 ②傾斜版の形状改良の検討 ③ビデオカメラによる遡上の確認 を実施する予定です。

 

 


知的所有権

 

彼杵式流量調整機能付き簡易魚道

160820_07 彼杵川は、汽水域から中流域まで4km程度しかありません。その4kmに3ヶ所の魚道と2ヶ所に1m程度の堰が点在しています。それも人が入りやすい。流量も流速も適当な安全な川です。まさしく「遡上実験のモデル河川」といえます。

 平成25年に3ヶ所の魚道の一番目に利水(農業用確保)の角落とし(利水板)があり、「垂直の壁があると水の少ない時期、アユは堰を登れません」と問いかけたのが国交省のアユ好き職員の中島氏です。それから知的所有権取得を検討し、平成26年に筑波大学の合宿の際に話し合い、27年9月に実用新案登録を完了しました。

 その後、川の水位が不安定になったことにより、(30年~40年前にはなかった事でです)今まで登れた1m程度の堰をアユが登れなくなっており、それを全員で相談し、解決したのが「彼杵式流量調整機能付き簡易魚道」です。これは河川工法のひとつのコストダウンの手法にもなり、全国に広げたいと考えています。